人類学・言語学・心の進化
英キュー王立植物園で描く 植物の美と科学 山中麻須美 ノーベル賞で注目 ノンコーディングRNAが拓く新たな生命観 P. ボール 狩りをする女たち 最新科学が覆す「男は狩猟,女は採集」 C. オコボック/ S. レイシー Science in Images 毛虫の電気感覚 SCOPE 動…
サブタイトルに「古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」」とある通り、古代DNA研究をまとめた本となる(その意味では「人類の起源」の話ではなく「人類の拡散」の話といった方が正確か)。 類書としてデイヴィッド・ライク『交雑する人類』(日向や…
日経サイエンス “食べられる”ドローンで救命 「セントラルドグマ」を体感 地球の水の起源 見えない形を触って把握 絵画を体感する 大アンダマン語族 消えゆく言語が秘める世界観 A. アッビ Newton NASAと東北大,「火星ヘリ」の翼を共同開発 航空機の未来 激…
量子コンピューター 日本の初号機が稼働 古田彩 冷却原子で2量子ビットの高速演算操作を実現 大森賢治(分子科学研究所) 特集:宇宙生命 木星の氷衛星を探る 探査計画スタート 中島林彦/協力:関根康人 エウロパとガニメデ 生命存在の有力地を訪ねる J. オ…
日経サイエンス SCOPE ITで目の不自由な人をナビゲート ADVANCES 細菌のエピジェネティクス From nature ダイジェスト 巨大ウイルスがゆるがす生物と無生物の境界 中島林彦 協力:村田和義 試験管で再現したRNA生命体の進化 中島林彦 協力:市橋伯一 メディア…
サブタイトルは「古代DNAが解き明かす新サピエンス史」てまあり、遺伝学による人類史研究の本 筆者は一時期ペーポの研究所にいた人で(今は独立した研究室を持っている)、この本のタイトル的にも、ネアンデルタール人やデニソワ人と現生人類との交雑の話かな…
ちくま新書のkindleセールで購入 そのタイトル通り、700万年のヒト(ホミニン)の進化史についての本だが、記述の主軸はむしろ発見・研究の方にある 誰がどこでどのように発見したのかという観点から進んでいく感じ そのため、若干構成の難しさがある。 章わけ…
インドネシアで見つかった最古の洞窟壁画 K. ウォン(SCIENTIFIC AMERICAN編集部) 生と死の境界を考える C. コッホ 日経サイエンス2020年5月号(特集:新型コロナウイルス/宇宙の化学進化)日本経済新聞出版Amazon インドネシアで見つかった最古の洞窟壁画 K. …
フロントランナー挑む 第98回 小型着陸機を月面の狙った場所へ確実に送る:坂井真一郎 特集:エマージングテクノロジー 10の科学技術が世界を変える 重力波望遠鏡KAGRA始動 遺伝子発現を制御する DNAループのダイナミクス E. L. エイデン アナム猿人の顔 K. …
Derek Hodgson "The Visual Brain, Perception, and Depiction of Animals in Rock Art" - logical cypher scape2に引き続き、Hodgsonの認知考古学論文 暗黙的な知覚処理・記憶が旧石器時代の絵画には関わっているんだよ というか、プライミング効果を引き出…
認知考古学による洞窟壁画の研究について 描写の起源に関わるような話で、人類史的な起源でもあるし、どんな認知能力が基盤になったのかという意味での起源でもある。 筆者のHodgsonは考古学者であるが、神経科学・知覚心理学・進化心理学などの知見を取り込…
特集:カンブリア前夜 超常識の宇宙推進システム マッハ効果スラスター S. スコールズ 道具使用の起源を探る 霊長類考古学 M. ハスラム 日経サイエンス2019年10月号(カンブリア前夜/『天気の子』の空)日本経済新聞出版社Amazon 特集:カンブリア前夜 生命爆…
特集:金星 地球の双子星 「あかつき」が見た金星の風 第2の地球がたどった道 ジャンク化石の山から人類史の宝を探す 米国の進化論教育のいま ロボット使う疑似体験 提唱から実用化へ:舘暲 NEWS SCAN じつは単細胞 海ぶどうの謎 手のひらに乗る恐竜 美術の…
サブタイトルにあるとおり、ヒトのヒトたる特徴がどのように生まれてきたか、についての本 キーワードの一つは「徒弟学習apprentice learningモデル」である。 徒弟が親方から技術を盗んで覚える、という学習スタイルによって、ヒト族は知識や技術を伝達し、…
サブタイトルには「賢すぎる、愚かすぎる、それが人間だ」とあり、人間の特徴として挙げられる理性について、一方では科学技術を発展させるなど「賢すぎる」側面がありながら、他方で、近年の行動経済学などで人間はどうもあまり合理的に行動しないようだと…
人類700万年の進化史について書かれた本 読む前は、ホモ属の話だと思っていたが、サヘラントロプスから始まっていた。まあ、分量的には、ホモ属の話が多いけど。 最近は、人類史関係の新発見も色々とあって、断片的には色々と読んだりしているのだけど、全体…
日経サイエンス2017年11月号 記憶をつくり変える 井ノ口 馨 カッシーニの土星探査13年 C. ポルコ 誰が作ったのか? 最古の石器発見で揺らぐ定説 K. ウォン ダンスの進化 人はなぜ踊るようになったのか T. シンガー クルマ社会から駐車場をなくす C. ラッティ…
特集:脳を作る 脳を見る 実験室で誕生 脳オルガノイド J. A. ノブリヒ 透明化で見えた脳回路 CLARITY法の衝撃 K. ダイサーロス ドラマチックだった太陽系形成 L. T. エルキンズ=タントン 新発見! 文化が促すシャチの種分化 R. リーシュ 「ノー」と言える…
NEWS SCAN 冥王星のクジラ模様の謎を解く ジュラ紀のタコ化石 メイク・アース・グレート・アゲン From nature ダイジェスト 第8大陸「ジーランディア」を探る 特集:スターショット計画 亜光速でアルファ・ケンタウリへ A. フィンクベイナー 日本の宇宙ヨッ…
J.デュイ 神話の進化 篠田謙一 ピルトダウン人の真相 3月号を読みたいなあと思っているうちに4月号が出てしまった。3月号はあとでちゃんと読むとして、4月号をちらっと眺めて面白そうだった記事についてメモ 2017年4月号 - 日経サイエンス J.デュイ 神話の進…
サブタイトルは「ダーウィン進化論は文化を説明できるか」 そのタイトル通り、進化論で文化を説明するという新しい学問分野について、一般向けに書かれた、分野全体を見通す本 「統合」がキーワードとして出てくる。日本語版序文では、「自然科学と社会科学…
山極・諏訪対談と、赤澤・西秋対談が一番面白かった。現代思想 2016年5月号 特集=人類の起源と進化 -プレ・ヒューマンへの想像力-作者:養老孟司,山極寿一,赤澤威,長沼毅,大澤真幸,吉川浩満,諏訪元,西秋良宏,篠田謙一,三中信宏,磯崎新青土社Amazon 特集*人類…
古代DNAの研究についての本 研究手法や研究史を中心にしつつ、様々なトピックに触れていくスタイルのため、あまり系統だってはいないが、それなりに読みやすいと思う。 まだ、それなりに新しい分野(まあ30年くらい)であり、この本であげられている事例につ…
スティーヴン・ミズン『歌うネアンデルタール』 - logical cypher scapeの著者による、認知考古学の観点から人類の心の進化について論じた本。 本書のポイントとなる概念は「認知的流動性」であり、これは『歌うネアンデルタール』でも出てきたものだが、そ…
ホビット10年,なお続く論争 エウロパのプレートテクトニクス カイパーベルトから来た彗星 探査機が到達 化石を探すGPS 「瞑想する脳」とW特集だけど、そっちは読んでない ホビット10年,なお続く論争 ホモ・フローレシエンシスは新種じゃなくて、病気の個体…
K.ウォン「書き換えられた進化史」 第1部 我々はどこから来たのか B.ウッド「直系祖先は誰だ? 枝の多い系統樹」 P.B.デメノカル 「気候変動のインパクト」 I.タッターソル「進化を加速したハンマー」 第2部 我々はどこが違うか B.エドガー「一夫一妻になっ…
optical_frogさんが、語用論についての解説としておすすめしていたので flip out circuits: 文献メモ:西山 (2004)「語用論と認知科学」 これだけ読むつもりだったけど、他にも面白そうなのがあったのでいくつかの章を読んだ。 あとは斜め読み。 章ごとに書…
特集 宇宙の夜明け インフレーションの証拠を観測 宇宙最初の星明かり 「地球最古の岩石」論争 論文盗用を見つけ出す 書評(『人類進化700万年の物語』) 特集 宇宙の夜明け インフレーションの証拠を観測 インフレーションって、時空が超光速で膨張すること…
2008年に行われたタナー講義をもとにした、人間の協力傾向をめぐる進化心理学についての本。前半はトマセロの講義、後半はその講義のディスカッションに参加していた他の研究者からのコメント。トマセロの研究がどのようなものかは、一番さいごのスペルキか…
認知考古学者ミズンによる、音楽と言語の起源に関する仮説についての本。人類の祖先は、ミズンがHmmmmmと呼ぶコミュニケーション形式を用いていた。ネアンデルタール人は、Hmmmmmを高度に発達させたが、言語を獲得することはなかった。一方、ホモ・サピエン…