2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ブライアン・オールディス『寄港地のない船』

年末ギリギリに読み終わったので、とりあえず記録用に短めに 恒星間飛行するために、乗組員が何世代にも渡って乗船することになっている宇宙船を舞台に、文明が退化してしまった人類が、自分たちについての真実を知ることになるまでの物語 1958年に発表され…

2015年振り返り

今年は、このブログとしては10周年の節目を迎えたというのが、大きな出来事といえば大きな出来事だけど、特にこれといって何かがあったわけでもない。 10周年 - logical cypher scape あんまりブログには関係してないけど、自分として大きな出来事は、GWにパ…

モーグルW杯開幕戦ルカ大会動画

先週のモーグルW杯開幕戦ルカ大会/スキークロスW杯 - logical cypher scapeのハイライト映像がきていたので、はっておく しかし、本当にハイライトで誰が何やったのかは全然分からない コメント欄で表彰台にのった選手の滑りがちゃんと見たいってついてるけ…

モーグルW杯開幕戦ルカ大会/スキークロスW杯

開幕戦は12日、ルカでデュアル 昨シーズンからそうだけど、開幕戦からデュアルがあるの、近年のデュアル推し傾向を感じる。 キングスベリが優勝し、29勝という最多優勝記録を達成。このあたりは、昨シーズンにエドガー・グロスピロンと記録が並ぶか、みたい…

デイヴィッド・ルイス「フィクションの真理」(樋口えり子訳)

以前読んだグレゴリー・カリー『フィクションの性質』("THE NATURE OF FICTION")第2章 - logical cypher scapeで、ルイス説についてまとめられていたけど、まあ当たり前だけど、大体同じだった。 マイノング主義ではうまくいかないことがあるので、「然々の…

ケンダル・ウォルトン「フィクショナリティと想像」

指定された想像が、フィクションの十分条件でなかったという論文 (『ごっこ遊びとしてのミメーシス』*1の頃の見解を修正している) 1. Imagination (and Beleif) 2. Fictionality 3. Tempting Solutions 4. Seeing the Unseen; Reporting the Unreported 5.…

『現代思想 2015年12月号』(特集:人工知能)

東ロボくんから見えてきた、社会と人類の未来 / 新井紀子+小島寛之 東ロボくんの話が半分と、AIの発展による社会(労働)への影響の話が半分くらい 東ロボくんプロジェクトを始めた動機として、始めた時はまだ今のようなAIブーム到来前だったので、一つに…

デレク・マトラバーズ『フィクションと物語』後半

フィクションと想像を結びつける、ウォルトンやカリーらに代表される、フィクションの哲学の主流派の考え方を批判している。 前半についてはDerek Matravers"Fiction and Narrative"1〜4章 - logical cypher scape 主流派の考えは、想像を指定するものがフ…

円城塔『エピローグ』

多宇宙にわたって人類とOTCの戦いが展開される未来において、OTCの落とすスマートマテリアルを拾う任務に従事する朝戸とアラクネ、連続殺人事件の捜査を担当する刑事のクラビトのエピソードが交互に進行しながら、人類の興亡を賭けた戦争が物語についての物…

『Newton2016年1月号』(特集:高次元)

「特集 高次元」、途中までは知っていることだったけど、後半は知らないことだったし、簡単な言葉で書かれていて分かりやすかった。 あと、はやぶさ2の地球スウィングバイの記事があってタイムリー あと、兵馬俑の話もあった。 特集 高次元 3次元より大きい…

スタニスワフ・レム『短編ベスト10』

ポーランドの読者、編集者、レム自身によって選ばれた短編集。 本国では、15編選ばれているが、5編については既に邦訳があるため、未邦訳のものだけを選んだのがこの『短編ベスト10』 邦訳済みの作品は、『完全なる真空』と『泰平ヨンの未来学会議』に…