歴史

デイヴィッド・ミーアマン・スコット,リチャード・ジュレック『月をマーケティングする アポロ計画と史上最大の広報作戦』

アポロ計画の歴史を、広報面、アメリカ社会との関わりからレポートしている本。 アポロ計画について、科学技術や科学政策の点では、まあ通り一遍のことなら知っているが、当時の社会においてどのように受け取られていたか等は全然知らなかったなあということ…

冨田信之『ロシア宇宙開発史』(一部)

サブタイトルに「気球からヴォストークへ」とある通り、宇宙開発前史ともいえる気球の発明から始まって、人類初の有人宇宙飛行を達成する「ヴォストーク」(さらにヴォスホート)までの、ロシア・ソ連の宇宙開発の歴史をまとめた本。 特に、ヴォストーク・ヴ…

田口晃『ウィーン 都市の近代』

19世紀から大戦間期にかけてのウィーン市政についての歴史 自由主義市政→キリスト教社会党市政→社会民主党市政という変遷を三部構成で追っている。 ウィーンという都市から見るヨーロッパないし中欧の近代政治史、とも言えるかもしれない。国政ではなく市政…

的川泰宣『月をめざした二人の科学者』

フォン・ブラウンとコロリョフの伝記 稲葉振一郎『宇宙倫理学入門』 - logical cypher scape2を読んだ勢いついでに、宇宙開発史についての本もちょっと読んでおこうかと。 フォン・ブラウンはまあ知ってるとして、コロリョフの方は最近になって初めて名前を…

橋本毅彦『図説科学史入門』

図とトピックごとにまとめられた科学史。 天文、気象、地質、動植物、人体、生命科学、分子・原子・素粒子の7つのテーマごとに章立てされており、それぞれの章ごとにおおむね時代順にトピックが並べられている。 1つのトピックにつき、おおよそ1つの図・写真…

ウィリアム・H・マクニール『戦争の世界史』(下)

下巻は、「戦争の産業化」「産業の戦争化」が中心的なになっていく。 指令原理と市場的行動様式という、2つの行動原理から、世界史の動きを見ていくマクニール史観 上巻では、1000年ころ、中国・宋において市場的行動様式がより強くなっていき、それが世界に…

ウィリアム・H・マクニール『戦争の世界史』(上)

戦争にまつわる技術や産業の観点からマクロ的に世界史の流れ(特に西欧史)を見ていく本。具体的な国名、人名、出来事名を追い掛けていくタイプの叙述ではなく、技術の発展などがどのようにその時代・地域の趨勢を変えていったかという叙述がなされる。 「戦…

瀬川拓郎『アイヌと縄文』

瀬川卓郎『アイヌ学入門』 - logical cypher scapeに続き、同じ著者によるアイヌ入門 先ほどの本はテーマ別の構成だったが、こちらの本は時代別の構成となっている。 縄文人の末裔であるアイヌの文化の中にどのように縄文文化が残っていったのかということと…

瀬川卓郎『アイヌ学入門』

考古学からアイヌ研究を始めた筆者によるアイヌ研究の本 筆者の専門は考古学だが、この本では、言語学や遺伝学などの知見もあわせて参照されており、多角的に現在のアイヌ研究の動向をうかがうことができる。 この本でアイヌは、縄文文化を色濃く受け継ぎな…

佐藤靖『NASA――宇宙開発の60年』

NASAの設立から現在までを、アメリカの政策や国際情勢、あるいはNASA内部の勢力図などから見ていく本。主に、アポロ、スペースシャトル、ISS、科学研究の4項目。 筆者は、28歳の時に科学技術庁を退庁し、その後、ペンシルヴェニア大で科学技術史の博士号をと…

H.バターフィールド『近代科学の誕生』

ちょっと再読 第一章 いきおいの理論 アリストテレスの理論から慣性理論のあいだに位置する、14世紀のいきおいの理論 アリストテレスは馬が引っ張るのをモデルに運動を考えてたけど、後世になると投射体で考えるようになる 第二章 コペルニクスと中世の伝統 …

『ビジュアルでわかる地球46億年史 地球創生から生命の進化、文明の誕生、そして現代まで』

洋泉社のムック本 地球誕生から人類誕生までのPart1と人類史のPart2で構成されている。 Part1を担当しているライターが土屋健だったこと、いくつかコラムが挿入されているのだけどその中に小林快次担当のものや『化石の分子生物学』の筆者が担当しているも…

前田弘毅『グルジア現代史』

http://kousyou.cc/archives/6140を読んで、じゃあ黒海周辺の歴史の本とか読んでみようかなーと思って読んでみた本。 伊東・井内・中井編『ポーランド・ウクライナ・バルト史』 - logical cypher scapeがメインで、あとコーカサス関係何かないかなーと探して…

吉村貴之『アルメニア近現代史』

http://kousyou.cc/archives/6140を読んで、じゃあ黒海周辺の歴史の本とか読んでみようかなーと思って読んでみた本。 伊東・井内・中井編『ポーランド・ウクライナ・バルト史』 - logical cypher scapeがメインで、あとコーカサス関係何かないかなーと探して…

伊東・井内・中井編『ポーランド・ウクライナ・バルト史』

http://kousyou.cc/archives/6140を読んで、じゃあ黒海周辺の歴史の本とか読んでみようかなーと思って読んでみた本。 他に吉村貴之『アルメニア近現代史』 - logical cypher scapeや前田弘毅『グルジア現代史』 - logical cypher scapeも読んだ。 タイトルど…

メモ(新書3冊・スペイン関係)

読んだという記録に。ガウディ:建築家の見た夢 (「知の再発見」双書)作者: フィリップティエボー,千足伸行,Philippe Thi´ebaut,遠藤ゆかり出版社/メーカー: 創元社発売日: 2003/03/01メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 10回この商品を含むブログ (…

小熊英二『民主と愛国』

いやあ、とにかく長かった。 しかし、難しいことは全然書いていなくて、読みやすい文章なので、非常にさらさらと読める。本が重たい*1ことを除けば、長さはあまり気にせずに読むことができると思う。 あと、何度も何度も同じことが繰り返し出てくるので*2、…

森達也『下山事件』

明らかに普段読んでいる本とは違う傾向の本だけど。 最近、戦後史だか昭和史だかが気になり始めていて*1、本屋に行ったら目についたのでふと買ってみた。 こういう事件があったということも、森達也がこういう本を書いたということも、知ってはいたけど、ほ…