2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧
予想通りの面白さだった。 よい意味でも悪い意味でも、ほとんど予想を裏切らない感じ。 密室に5人の男(小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雅、香川照之)が集まって、自殺したアイドルの死の真相を探っていく、というシチュエーションの説…
友達が、書きたかったことをもうやられていた的なことを言っていたような気がするけれど、確かに今、人間関係について何か書こうとしたらこうならざるを得ないのかもしれない。 基本的にはとてもあっさりとしていて、洒落た感じというか、まあ軽い読み物のよ…
初オースター。 何となく面白い。「ニューヨーク三部作」の他の作品も読みたくなった。 この作品の魅力は、訳者あとがきと、2本収録されている解説に大体書いてある。 テーマの一つは、三浦雅士の解説のタイトルにもなっている「書くことの不安」 というか…
ラッセルはこんなにすごい奴なんだぜ、ってことがよく分かる本。 哲学にそこそこ興味があるという程度の人にとっては、ラッセルとは、名前はやたら有名だが、漠然と「ウィトゲンシュタインによって乗り越えられた哲学者」といった消極的な意味づけを与えられ…
ホフディランのアルバムがついに出ましたよ その名も「遠距離恋愛は続いた!!」 もうタイトルからして小憎たらしいわけですが、内容もまた素晴らしい。この日が来るのを待ち望んでいたファンを完全に満足させてくれる。 新しさと懐かしさがこれほど見事に組み…
レッシングであってレッシグではない(^^;*1サブタイトルは、「絵画と文学との限界について」。その名の通り、絵画と文学とを比較しているのだが、ここでいう絵画は造形芸術全般を指し、特に具体的に取り上げているのは主に彫刻である。文学の方はもちろ…
おとといくらいに文学・文化論カテゴリを作ったのだが、それは削除した。 同じように哲学カテゴリとか社会カテゴリとか作り出すと、エントリのタイトルが見にくくなっていくように感じたから。 代わりに、ニフティクリップをセルフブックマーク専用にして、…
売れない頃からファンだった、アーティストなりアイドルなりが、ブレイクするようになると感じる、誇らしさと悔しさがない交ぜになったような微妙な感じ。 あれに似たものを感じる。 それは、三島賞をとった時から感じていたのだけど、今回は「え、えっと………
こ、これは、ヤバイ……!! 自分の語彙の少なさを恨むが、しかしヤバイとしか言いようがない…… 今年の5月に、渋谷で行われた古川日出男と向井秀徳のライブが、スペースシャワーTVのWEBサイトで公開されている。 このライブには本当に行きたかったのだが、瞬…
美学、芸術学についての本。 去年とっていた芸術学の授業や、今年取っている現代美術論という授業と絡み合って、なかなか面白かった。 まず、この本では、何故「芸術」という言葉ではなく「アート」という言葉を使っているのか。 「芸術」という言葉には、ど…
色々なものの元ネタになってる作品をやっと見たなあ、という感じ。 元ネタになっているのに、見てない作品って沢山あるよなあ、と思うと、自分のインプット量の少なさを痛感する。 この世の中には、見るべき*1作品が多すぎると思う。 ロバート・レッドフォー…
行ってきた。 始まる前に、新潮に載ってた佐藤友哉と高橋源一郎との対談を立ち読みしていたら、「お、刀語だ」という声が聞こえてきた。明らかにいい年したサラリーマンが『刀語』を手に取るのかよ*1、と思ってちょっと見てみたら、太田克史だった。 佐藤友…
著者がこの本に注いだエネルギー量が伝わってくるかのような本。 吐くような作業だった、とブログで書いていたことがあったと思うのだけど、実際にこの本で述べられる理論を構築するに当たって、気の遠くなるようなエネルギー量*1を注ぎ込んだのだろう、と思…
どうすりゃいいんだ。 これをどう受け止めればいいんだ。 というのが、正直な感想だ。 ざっと感想を眺めると、みんな最後を誉めている、中には脱セカイ系、とか暗黒ビルドゥングスロマンとかいうことを書いている人もいた。 それはそれで分かる。 これはよく…
桜井亜美と乙一がそれぞれ監督した30分ほどの短編映画と、舞台挨拶を見てきた。 乙一が監督した映画に滝本竜彦と佐藤友哉が出演した、という話は前から聞いていて、『立喰師列伝』的なノリで見に行こうと思っていた*1 舞台挨拶は、ほぼ毎日やっているらし…
こいつはすごい。 『九十九十九』をあっさりと越えてみせた。 このような推薦文が帯に書いてある。 円城塔は本書でもって、かのオイラーの等式を文芸で表現してやろうと企図したのではなかろうかと想像する。出自の異なる互いに無関係な二つの無理数(永遠に…
ネットで目次見たときは、特に惹かれるものがなてく、RATIO03はスルーでいいかと思っていたのだが、店頭で実際に手に取ってみたら、ディビッド・ルイスとチャールズ・サンダー・パースの類似と相違についての論文が載ってたりするのだからこれは読まざるをえ…
も読んだ。 斎藤環 斎藤環は、この前アメリカであった乱射事件を紹介。この犯人を「イタイ」と思いながら共感した人も多かったのではないか、と論ずる。 「社会的にこうあるべし」という命令と、その命令を守ることができないこととの軋轢 そういう軋轢を感…
マイミクの白河堂さんのところから拾ってきた。 バトンというか、ラノベリストに対して、読んだことあるか否かのチェックをしていく感じ。 以前やったマンガバトン、ブックリストバトンのラノベ版。 「これはラノベじゃない」とツッコミの入りそうな作品が沢…
mixiニュースで何やら著作権の話が出ていて、それに反応したマイミクの日記に対する自分のコメントを抜粋。 元のニュースとはもはや関係がないので、元のニュースのソースは割愛。 「創作としての模倣」の話は、創作論としては全くもってその通りだと思うけ…
ちょwwww 深夜、友人たちと爆笑しながら観賞。 ぶっ続けで笑えます。 (笑いの)パターンを完全に踏まえ、(怪獣映画の)パターンを完全に破壊する、もはや何映画なのかさっぱりわからない、とてつもない作品w ツッコミどころがありすぎて、コメント不可能w…
わりと思いつきで、コルビジェ展に行ってきた。 六本木ヒルズの森美術館 初めての六本木ヒルズに、何というか自分は場違いだなあという感覚ばかり。 52階までの直行エレベータ。 天井の灯りの色が少しずつ変わっていく、という趣向。 上りは、東京観光して…