SF
凹面世界に暮らす人々を2世代に渡って描く物語 そもそもタイトルの意味が、一見しただけではわからないと思うが、ヌフレツンは人名である。奏で手は、この世界における職業の一つ。 酉島作品というと、漢字を用いた独特の造語による世界観が特徴的だが、本…
「コンテンポラリー・ダンス」と「ロボット・AI」と「介護」を題材にして、身体性から立ち上がる人間性とは何かというテーマを描く長編小説 以前から気にはなっていたが、文庫化を機にようやく読めた。 ダンサーである主人公がバイク事故で左足を切断すると…
11本の作品からなる第二短編集 まず、初出が海外の媒体という作品が多いことに驚く 11本中、日本の媒体が初出となっている作品は5本、他は中国が4本、韓国が1本、アメリカが1本となっている。 日本語で執筆したものを、それぞれ中国語、韓国語、英語に翻訳さ…
衰退した未来の人類を描いた連作短編集のような長編のような小説 川上弘美は、国内文学文脈でもSF文脈でも気になっていった作家だったのだけど、なかなか読んでこなかった(雑誌やアンソロジーに収録されていた短編をちらほら読んだことはあるが) 本作が、…
他の作品見るためにネトフリ入り直したら、シーズン4が配信されていたので見ることにした。 あと、見ていなかったシーズン2も ただ、このシリーズ、シーズン2以降はわりと評判が芳しくなく、一部の作品だけ見た『ラブ、デス&ロボット』 - logical cypher…
グレッグ・イーガン『しあわせの理由』(一部・再読) - logical cypher scape2に続き、イーガンの短編をいくつか再読祈りの海作者:グレッグ イーガン早川書房Amazon キューティ 4歳で亡くなる、人工的な愛玩用赤ちゃん(人間の姿をしているが知能は著しく制…
イーガンの最初のころ、読んだやつ、もう内容も忘れてるし、いつか再読したいなあと思っていて、 そのいつかが来た気がしたので、読んだ。 全部じゃなくて、なんとなくピックアップしたものだけ読み返してみた。 どこがどう、とは言えないけど、まあやっぱも…
以前読んだ時のは以下。 アレステア・レナルズ『銀河北極』 - logical cypher scape2 銀河北極 (ハヤカワ文庫 SF レ 4-4 レヴェレーション・スペース 2)作者:アレステア・レナルズ早川書房Amazon 「銀河北極」 主人公は、貨物船の船長で、船の修理に立ち寄っ…
異星からの菌類「氾濫体」によって地上は人類が住める場所ではなくなり、人類は地下都市での生活を余儀なくされている。主人公のテリンは、地上への探索任務を担う「派遣者」になるための試験を受けるが、自分の頭の中に生じた謎の声に悩まされる、というSF…
レナルズ作品について、邦訳された奴、大体全部よんだのではないか、と思って調べてみたら、まだ読んでない奴がポロポロあったので読んでみた。 スパイリーと漂流塊の女王 『不死身の戦艦 銀河連邦SF傑作選』収録 フォーマルハウト星系で資源を巡り2つの勢力…
2011年のSF短編集。え、もう15年近く前なの…… 表題作は読んでいたのだけど、その後、読むの止まってそのまま忘れてしまっていたんだよな。いや、完全に忘れたわけではなくて、ああそういえばと意識はしていたけれど。 4篇収録。最後の一つは書き下ろし やっ…
フィヨルドを北上する帆船は、「大建造物」を探そうとする探検隊を乗せている。主人公である船医は、探検隊と契約して乗船しているものの、この探検にあまり気乗りしない。果たして「大建造物」が彼らの前に姿を現わすが、しかし……という長編冒険小説 アレス…
「進化論」をお題とした書き下ろしホラーアンソロジー。『異形コレクション』シリーズとしては36巻にあたる。刊行年は2006年だが、「魚舟・獣舟」や「貂の女伯爵、万年城を攻略す」の初出媒体で以前から気になっていた。 『異形コレクション』は、90年代後半…
3年ほど前のSFマガジン。刊行当時、気になりつつもスルーしていた。 最近TLで、本誌収録の春暮康一「モータル・ゲーム」への言及を複数見かけたので、読んでみることにした。 SFマガジン 2022年 8月号早川書房Amazon 「魔法の水」小川哲 これ小川哲『地図と…
第15回創元SF短編賞受賞作 人工感情調合師の主人公は、憧れのカリスマによる新作から、彼の動機を探る。 ファッションとして人工感情をまとうというSFギミックから、機械知性であることというテーマへと着地する。SF短編としては色々なアイデアに読み応えが…
本書は、SF作家がどのようにデビューして、どのように書いているかについて語ったりしている本で、「SF小説を書いてみたい人、作家としてデビューしたい人、創作を続けるコツや、ほかの仕事と両立する方法を知りたい人、ビジネスでSFを利用したい人、SFの可…
文字をめぐる12編の短編による連作短編集。 それぞれ独立した短編としても読めるが、互いに色々関連し合っている。 以前から気になっていたが、中島敦の「文字禍」を読んでから読もうと思っていて、この前実際読んだので、ようやく手にした。 『文豪ナンセン…
『筺底のエルピス』『ねじまき少女』再読 - logical cypher scape2で書いた通り、4年ぶりの新刊 次巻の9巻が最終巻になることが予告されており、その前段階、戦いの準備をするところで、ある意味、物語的には一番盛り上がるところとも言える。 筆者が、脇役…
『筺底のエルピス』 新刊が今月出るのに備えて、既刊1~7巻を読み直した。 初読時の記事は以下の通り ちなみにそれぞれの発売日が、 1巻:2014年12月→2巻:2015年8月→3巻:2016年3月→4巻:2016年6月→5巻:2017年8月→6巻:2019年1月→7巻:2021年2月 3巻と4巻…
2025オールタイム・ベストSF結果発表 「アフター・ゼロ」 グレッグ・イーガン/山岸 真訳 「陽の光が届かなくなった年」 ナオミ・クリッツァー/桐谷知未訳 「やけにポストの多い町」 大木芙沙子 ヴェルト 第二部 第四章 吉上 亮 日韓SF作家対談 今、SFを書…
久しぶりの文フリで、アーカイブ騎士団も久しぶり 最近のは、kindle版とかで読んでいたはずなので、イベント行って紙の冊子を手に取るのはさらに久しぶり。 (002『忍者小説集』と003『メタバシスによる星間周遊』も読んでるはずだが、ブログ上に感想が残っ…
久しぶりに稲葉振一郎を読んだ気がする。宇宙倫理学関係は2010年代後半にちょいちょい読んでいたし、ブログとかSNSとかは見ているので、全くの久しぶりというわけでもないのだけど 対談集なので、気楽な感じで読んだが内容は濃いし、タイトルが象徴的だが、…
はるか未来、地球は植物が支配する世界となっており、人類は文明を失い、森の片隅でひっそりと暮らす存在になっていた。自グループから追放されてしまったグレンは、他の地域の見知らぬ動植物や人々を見て回ることになる。 今まで読んだオールディス作品は、…
『SFマガジン2024年12月号』 - logical cypher scape2で言及されていたので。 このシリーズは、以前、『日本SFの臨界点 石黒達昌 冬至草/雪女』(伴名練編) - logical cypher scape2を読んだことがある。 あと、新城カズマを積んでる。積んでるっていうか…
文庫版『オーラリメイカー(完全版)』の書き下ろし 「オーラリメイカー」と「虹色の蛇」も加筆されているようなので、それらを読んだうえでまとめて記事にした方がいいかなとも思うのだけど、とりあえず先にこれだけ読んでしまったので。 春暮康一『オーラ…
長大なVLBI(超長基線電波干渉計)計画が、異星文明との接触につながり、さらにこの宇宙における知的種族の運命についての物語となっていく。 春暮康一『オーラリメイカー』 - logical cypher scape2や春暮康一『法治の獣』 - logical cypher scape2の作者に…
ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』(鼓直・訳) - logical cypher scape2に続いて、今度はラテンアメリカSFSFマガジン 2024年 12 月号 [雑誌]早川書房Amazon ラテンアメリカSF特集 監修=鯨井久志 「ぺラルゴニア――〈空想人類学ジャーナル〉への…
ガッサーン・カナファーニー『ハイファに戻って/太陽の男たち』(黒田寿郎・奴田原睦明・訳) - logical cypher scape2に続いて、今度はパレスチナSF kaguya-books.square.site Kaguya Planet パレスチナ特集「語りと報道の偏りに抗して」全文公開、『Kaguy…
結局、映画館に行きそびれてしまい、ようやく見た 『DUNE/デューン 砂の惑星』 - logical cypher scape2見てから1年以上たっててちょっとびっくりした。 レビューを見るとわりと賛否両論あるが、実際なんともいえないところがある。 普通に見てて面白くは…
【10/15〆切】2025オールタイム・ベストSFアンケート実施中!|Hayakawa Books & Magazines(β) ハヤカワがこんなことをやっていると偶々知って、やってみることにした。 ◆項目 以下の6項目を対象とする。 1、国内長篇ベスト5 2、国内短篇ベスト5 3、…