2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

アントニオ・タブッキ『供述によるとペレイラは…』(須賀敦子・訳)

去年の年末あたりから「海外文学を読むぞ」と意気込んで読んできているわけだが、海外文学のおすすめ記事などを見ていると、わりと見かける名前が、アントニオ・タブッキである。自分は、意識的に海外文学について調べるまで全然知らなかったのだが、複数箇…

『蒸気駆動の男 朝鮮王朝スチームパンク年代記』(吉良佳奈江・訳)

この前、ギリシアSF(『ギリシャSF傑作選 ノヴァ・ヘラス』 - logical cypher scape2)を読んだので今度は韓国SFを読んでみることにした。 最近、中国SFに次いで韓国SFも翻訳が進んでいる様子があるが、全然読んだことがなかったので、いい機会かと思い。ま…

阿部和重『Deluxe Edition』

2013年に刊行された阿部和重初の短編集 「初」というのに驚くが、今まで出してきた作品集は中編を含むということで、純然たる短編集としては初らしい。 ところで自分は、2014年に阿部和重・伊坂幸太郎『キャプテンサンダーボルト』 - logical cypher scape2…

『DUNE/デューン 砂の惑星』

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による同名SF小説の映画化作品。 ヴィルヌーヴ監督作品というと、『メッセージ』 - logical cypher scape2、[ 『ブレードランナー2049』 - logical cypher scape2]を見たことがあるが、映像化困難とされるSF作品請け負い監督のよう…

『文藝春秋2023年9月号』(市川沙央「ハンチバック」ほか)

実家に帰った際に当該号が置いてあったので読んだ。 むろん「ハンチバック」目当てで読んだのだが(実家にあったのも同じ理由)、それ以外についてもちらっと読んだ。 感想をメモっておいたが、結果的に「ハンチバック」本編へのコメントが一番少なくなって…

『日経サイエンス2023年10月号』

『Newton2023年10月号』 - logical cypher scape2とともにこちらもLLM特集で、両方読むことで理解が深まった日経サイエンス2023年10月号 [雑誌]日経サイエンスAmazon オウム以上フクロウ未満? 生成AIの“思考力” G. マッサー 確率論的オウムとも言われるが…

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』

『ジュラシック・ワールド』三部作の完結編という位置づけの本作 事前に評判は多少聞いていたので、まあ確かに物語としてはあまりよくなかったが、個別のシーンではよいシーンが結構あって、結構楽しめた。 やっぱり『ジュラシック・ワールド/炎の王国』 - …

『Newton2023年10月号』

Newton 2023年10月号作者:科学雑誌Newton株式会社ニュートンプレスAmazon Chat GPTの教科書 監修・松尾豊 Transformerは、単語同士の意味の近さをベクトルの内積で表現する うーん、概念としては分かるけど、わからん まあそれはそれとして、Transformerは、…