2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ディラン・エヴァンズ『感情』

感情は、理性的な判断を妨げるものと思われがちだが、実はそうではない。感情は「合理的」判断をするのに必須のものである、というのを基本スタンスに、感情にまつわる色々なトピックを紹介している本。 面白かったところだけピックアップ 3章 幸福への近道…

山本弘『MM9』

以前、これのテレビドラマ版がニコ生でやっていたことがあって(ドラマ「MM9」全13話一挙生放送~DVD発売記念NN9(なまなまナイン)~ - 2010/10/22 20:00開始 - ニコニコ生放送)、それを見たのを機に買った。 以前から人に勧められていたし。 怪獣が、地震…

長沼毅・藤崎慎吾『辺境生物探訪記』

NASAが砒素でDNAな感じのニュースがあったときに、Twitter上でどなたかが薦めていた本。 生物学者の長沼毅とSF作家・サイエンスライター藤崎慎吾の対談。 対談といっても、その場所がユニークで各章ごとに色んな「極限環境」を訪れている(予算の都合で全て…

『ゼロ年代日本SFベスト集成<F> 逃げゆく物語の話』大森望編

『ゼロ年代日本SFベスト集成<S> ぼくの、マシン』大森望編 - logical cypher scapeに引き続き こちらは、死にまつわる話が多かったように思える。 個人的な話だけど、最近時々ふとした拍子に死の恐怖に襲われたりして辛い。念のため、別に病気だったり…

カンディンスキーと青騎士展

三菱一号美術館にて。 初めて行ったのだが、丸の内の近代的なビルの中に煉瓦造りのモダンな造りの建物で、中庭にカフェとかがあって、「おしゃれ」な空間だった。 内装も当時を再現していて、暖炉の上に絵を展示していたりする。 初めてといえば、今回初めて…

ウィトゲンシュタイン『青色本』

文フリよりもさらに2週間くらい前に読み終わっていたのだが、なかなか書く時間がなかった。 帯に「もっとも読みやすいウィトゲンシュタイン」とあり、実際そうかもなあと思う。 といっても自分は、ウィトゲンシュタインの『論考』と『探求』の一部を読んだに…

お疲れ様です

文学フリマ、皆様お疲れ様でしたー 筑波批評はおかげさまで、完売いたしました。 本当にありがとうございます。 こちらの予想を超える売れ行きだったので、買いに来ていただいたのにもかかわらず、お渡しすることのできないことも多々ありまして、申し訳なく…

第11回文学フリマ告知!

筑波批評社で、新刊『筑波批評社2010冬(充電中)』を出します。 小展示ホール、ア−09になります。 目次 緊急座談会 これからの「フィクション」の話をしよう(高橋志行、佐藤翔、伊藤海彦、シノハラユウキ) 科学と文学のあいだを行き来すること――書評『…