科学

倉谷滋『進化する形 進化発生学入門』

あ、これ、サブタイトル「入門」だったんだ。入門ではない、おそらく。 新書とは思えない密度で内容が詰まっている本である。 筆者自らあとがきで倉谷滋『形態学 形づくりにみる動物進化のシナリオ』 - logical cypher scape2の続編だと述べている。 この本…

須田桃子『合成生物学の衝撃』

『日経サイエンス』の合成生物学記事 - logical cypher scape2に引き続き、合成生物学の勉強 毎日新聞科学環境部の記者である筆者が、ノースカロライナ州立大学に留学し*1、取材したルポ 合成生物学の研究史・研究内容について書かれているが、生物兵器開発…

『日経サイエンス2019年5月号』

日経サイエンス2019年5月号出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2019/03/25メディア: 雑誌この商品を含むブログを見る 絶滅したハワイの花 マウンテン・ハイビスカスの香りを復活 R. ジェイコブセン www.nikkei-science.comあるバイオ企業の中で、す…

『日経サイエンス』の合成生物学記事

『日経サイエンス』のバックナンバーを検索して、過去の合成生物学関連の記事をいくつか読んだ 生命の起源やアストロバイオロジー関連の本を読んでいると、時々「合成生物学」の話題が出てくることがあり、どっかのタイミングで読んでおこうと思っていたが、…

ピーター・D・ウォード『生命と非生命のあいだ』

サブタイトルは「NASAの地球外生命研究」とあり、宇宙生物学の本である。また、原題は「Life As We Do Not Know It」とあり、私たちが知らない生命、つまり現在の地球にいる生命とは違った形の生命としては、どのようなものがありうるか、ということを書いて…

関根康人『土星の衛星タイタンに生命体がいる!』

惑星科学的な観点からのアストロバイオロジー本 太陽系全般から系外惑星まで扱っているが、タイトルにある通り、メインはタイタンである。 タイタンに生命がいる可能性があることは、どのアストロバイオロジー本でもたいてい書いているところだが、最近だと…

『ナショナルジオグラフィック2019年3月号』

ナショナル ジオグラフィック日本版 2019年3月号作者: ナショナルジオグラフィック出版社/メーカー: 日経ナショナルジオグラフィック社発売日: 2019/02/28メディア: 雑誌この商品を含むブログを見る EXPLORE 探求するココロ 装甲車みたいな恐竜 カナダのロイ…

Newton2019年4月号

Newton(ニュートン) 2019年 04 月号 [雑誌]出版社/メーカー: ニュートンプレス発売日: 2019/02/26メディア: 雑誌この商品を含むブログを見る SCIENSE SENSOR マイナス13度で超伝導を実現 200ギガパスカルでマイナス13度の超伝導 すげー、常温超伝導じゃんー…

日経サイエンス2019年3月号

日経サイエンス2019年3月号出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2019/01/25メディア: 雑誌この商品を含むブログを見る ハイパーループに熱い視線 www.nikkei-science.comこの号を読む予定あまりなかったのだが、ふと表紙見たときに、これが目に入っ…

『天文ガイド2019年3月号』

https://sakstyle.hatenadiary.jp/entry/2019/02/16/141625:titleに掲載されていた「特集 月面着陸50周年 アポロ計画から月探査の未来へ」の続き 前後編かなーと思ったら、前中後編だった天文ガイド 2019年3月号出版社/メーカー: 誠文堂新光社発売日: 2019/…

天文ガイド 2019年2月号

普段全く読まない雑誌だけど、「特集 月面着陸50周年 アポロ計画から月探査の未来へ」が気になって手に取った 自分、宇宙は好きだけど天文(天体観測とか)はさほど興味がない、という人なので天文ガイド 2019年2月号出版社/メーカー: 誠文堂新光社発売日: 2…

真鍋真監修『新版 恐竜の世界(学研の図鑑)』

フルカラー、DVD付きで、内容的にも充実していて、1000円しないという非常にお買い得な一冊 最新の内容まで盛り込みつつ、個人的によかったところは、系統図が要所要所に掲載されていたところ。骨格標本の写真も多め テーマごとに章分けされていて読み物とし…

クビナガリュウとアンモナイトの化石展-白亜の大地に広がる北海道中川町から-

日大文理学部の資料館でやってた奴 ニッポニテスなどの異常巻きアンモナイトがたくさんと、虹色のアンモナイトと、テリジノサウルスの爪が見れたのがよかった 以上。

『日経サイエンス2019年2月号』

日経サイエンス2019年2月号出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2018/12/25メディア: 雑誌この商品を含むブログを見る 北海道胆振東部・大阪北部地震が示すシナリオ 中島林彦 協力:西村卓也/北 佐枝子/高橋雅紀 海溝型地震と内陸型地震の2種類あ…

小泉宏之『宇宙はどこまで行けるか』

サブタイトルは「ロケットエンジンの実力と未来」で、ロケット推進の専門家である筆者による、ロケット工学入門 ロケット工学については全然何も知らない状態であったが、分かりやすく、活躍については知っている探査機などのことについてよく知ることができ…

アストロバイオロジーの哲学

アストロバイオロジーの哲学、という分野があるらしいということを、以前、以下のシンポジウムで少し聞きかじったので、ちょっとググったりして見つけた論文を読んでみた。 軽く検索して見つけられて、pdfがそのままweb上で公開されていて、テーマ的に読みや…

「世界を変えた書物」展/城西大学水田記念博物館大石化石ギャラリー探訪

行ってきたプリニウスの博物誌からチャレンジャー号の事故報告書まで pic.twitter.com/iAQA55u5jh— シノハラユウキ (@sakstyle) 2018年9月17日 #暁のハルモニア 的には、ケプラー先生の著作2枚目のはケプラーの第二法則3枚目は光学の本。こんな眼の解剖学み…

『Newton2018年10月号』

Newton(ニュートン)2018年10月号[雑誌]出版社/メーカー: ニュートンプレス発売日: 2018/08/25メディア: 雑誌この商品を含むブログ (4件) を見る SCIENCE SENSOR 惑星形成中のガス円盤を観測、という記事があった 「死」とは何か? ざっと読んだ ロックイン症…

「恐竜ミュージアム in ちば」

千葉県立中央博物館で行われている特別展 大恐竜展などと比較すると非常に小規模ではあるが、展示に工夫がされていて面白く見ることができた 爪だけとか、歯だけとか、頭骨だけとかを並べて比較できるように展示している また、森本はつえによるマンガがあわ…

岡田美智男『〈弱いロボット〉の思考 わたし・身体・コミュニケーション』

ロボットを通じたコミュニケーションの研究についての本。ジャンルとしては、認知ロボティクスか。タイトルにある「弱いロボット」は、筆者の研究におけるコンセプトの一つ*1。ここでいう「弱い」というのは、不完結性・不完全さを指す。単体として完結しな…

『日経サイエンス2018年9月号』

日経サイエンス2018年9月号出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2018/07/25メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る NEWS SCAN 窒素源としての堆積岩 窒素源としての堆積岩〜日経サイエンス2018年9月号より | 日経サイエンス 微生物の起源…

キム・ステレルニー『進化の弟子 ヒトは学んでヒトになった』

サブタイトルにあるとおり、ヒトのヒトたる特徴がどのように生まれてきたか、についての本 キーワードの一つは「徒弟学習apprentice learningモデル」である。 徒弟が親方から技術を盗んで覚える、という学習スタイルによって、ヒト族は知識や技術を伝達し、…

『Newton2018年9月号』

Newton(ニュートン) 2018年 09 月号 [雑誌]出版社/メーカー: ニュートンプレス発売日: 2018/07/26メディア: 雑誌この商品を含むブログ (4件) を見る SCIENCE SENSOR 台風の動きは遅くなっている 地球温暖化の影響で遅くなっているらしい。遅くなると、降雨量…

高井研編著『生命の起源はどこまでわかったか――深海と宇宙から迫る』

高井研の著作だと思っていたのだけど、正確に言うとちょっと違う。 もともと、JAMSTEC広報誌150号記念で企画された特別連載3回分を、単行本化したもの。 JAMSTECの各研究者等に取材して、ライターの鈴木志乃によって執筆されたもの 高井さんとしても、最近…

『日経サイエンス2018年8月号』『Newton2018年8月号』

日経サイエンス 日経サイエンス2018年08月号出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2018/06/25メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る 特集:AIの身体性 勝手に学ぶ子どもロボット D. クォン 勝手に学ぶ子どもロボット | 日経サイエンス 予…

網谷祐一『理性の起源』

サブタイトルには「賢すぎる、愚かすぎる、それが人間だ」とあり、人間の特徴として挙げられる理性について、一方では科学技術を発展させるなど「賢すぎる」側面がありながら、他方で、近年の行動経済学などで人間はどうもあまり合理的に行動しないようだと…

弥永真生・宍戸常寿編『ロボット・AIと法』

ロボット・AIに関連する法学諸分野の論点を解説している本 編者によれば、ロボット・AIを糸口にした法学入門としても読むことができることが企図されており、実際、法律門外漢の自分にとっては、そのように読むことができた。 法律の専門家たちによって…

クリス・フリス『心をつくる――脳が生み出す心の世界』

人間の様々な心的現象を、脳が予測によって作り上げたモデルによるものとして説明する 近年、急速に、脳と心の理論として台頭しつつある予測コーディング理論だが、2008年(原著)と10年前に書かれた本書は、既にそのような立場からまとめあげられた入門書と…

武村政春『生物はウイルスが進化させた 巨大ウイルスが語る新たな生命像 』

2003年の発表を皮切りに次々と発見されている巨大ウイルス それらの紹介を通してのウイルス学入門と、さらに筆者が支持している、しかしまだマイナーな仮説が展開される。 巨大ウイルスというのは、細菌ほどの大きさがあり、なんと光学顕微鏡でその姿を確認…

『日経サイエンス2018年7月号』『Newton2018年7月号』

日経サイエンス 日経サイエンス2018年7月号出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2018/05/25メディア: 雑誌この商品を含むブログを見る目次 特集:混合栄養生物ミクソトロフ 海を支配するミクロの植物怪獣 A. ミトラ 海を支配するミクロの植物怪獣 | …