科学

『Newton2024年1月号』

Newton 2024年1月号作者:科学雑誌Newton株式会社ニュートンプレスAmazon 「共感覚」の不思議 まず、共感覚には色々な種類がある、と。 有名なのは、色字共感覚だが、色聴共感覚、空間系列共感覚、序数擬人化などがある。空間系列共感覚って知らなかった。 共…

『日経サイエンス2023年11月号』『Newton2023年11月号』

日経サイエンス 日経サイエンス2023年11月号 [雑誌]日経サイエンスAmazon “食べられる”ドローンで救命 翼部分がビスケットとなっているドローン。遭難者救助を想定。 「セントラルドグマ」を体感 今年の8月に東京タワーで、セントラルドグマをテーマにしたサ…

『日経サイエンス2023年10月号』

『Newton2023年10月号』 - logical cypher scape2とともにこちらもLLM特集で、両方読むことで理解が深まった日経サイエンス2023年10月号 [雑誌]日経サイエンスAmazon オウム以上フクロウ未満? 生成AIの“思考力” G. マッサー 確率論的オウムとも言われるが…

『Newton2023年10月号』

Newton 2023年10月号作者:科学雑誌Newton株式会社ニュートンプレスAmazon Chat GPTの教科書 監修・松尾豊 Transformerは、単語同士の意味の近さをベクトルの内積で表現する うーん、概念としては分かるけど、わからん まあそれはそれとして、Transformerは、…

横山祐典『地球46億年気候大変動―炭素循環で読み解く、地球気候の過去・現在・未来』

引き続き地球科学の本。過去の気候変動を復元する古気候学について。 『地球・惑星・生命』 - logical cypher scape2で読んで面白かった章と同じ筆者による関連書籍。 是永淳『絵でわかるプレートテクトニクス』 - logical cypher scape2と連続して読むと、…

是永淳『絵でわかるプレートテクトニクス』

プレートテクトニクスについての入門書 『地球・惑星・生命』 - logical cypher scape2のプレートテクトニクスの章*1が面白く、もう少し詳しく読みたいと思ったため手に取った。 そもそもプレートテクトニクス理論自体が1960年代に確立していった、比較的新…

『地球・惑星・生命』

日本地球惑星科学連合の30周年*1を記念して出版された一般向け論文集 日本地球惑星科学連合は、地球惑星科学に関連している学会等の連合組織 「宇宙惑星科学」「地球生命科学」「固体地球科学」「大気水圏科学」「地球人間圏科学」の5つのセクションからな…

デイヴィッド・クォメン『生命の〈系統樹〉はからみあう』(的場知之・訳)

カール・ウーズを主人公に据えて、アーキアの発見と3ドメイン説および遺伝の水平伝播説について、科学者たちの人間模様のドラマも織り交ぜた科学史なしいドキュメンタリーの本 サブタイトルは「ゲノムに刻まれた全く新しい進化史」で、原題はThe Tangled Tre…

『日経サイエンス2023年6月号』『Newton2023年6月号』

日経サイエンス2023年6月号 [雑誌]日経サイエンスAmazon 量子コンピューター 日本の初号機が稼働 古田彩 理研(和光市)の量子コンピュータ だが量子ビットは極めて繊細で、加工はいまだ手探りだ。設計からずれることもあり、個体差も大きい。そのため狙った…

『日経サイエンス2023年2月号』『Newton2023年2月号』

日経サイエンス2023年2月号 日経サイエンス2023年2月号 [雑誌]日経サイエンスAmazon SCOPE 不要なシナプスを”食べて”整理 グリア細胞がシナプスを食べることによって、記憶定着に一役買っているという話 また、精神病理との関係も ADVANCES 軟組織が化石にな…

『Newton2023年1月号』

Newton 2023年1月号作者:科学雑誌Newton株式会社ニュートンプレスAmazon 史上初の「惑星防衛」実験に成功(協力 吉川真 執筆 小熊みどり) DARTの話 スマホと脳の最新科学(監修 髙橋英彦 執筆 西村尚子・尾崎太一) 立ち読みなのでざっと見出し眺めてっただ…

『日経サイエンス2023年1月号』

日経サイエンス2023年1月号 [雑誌]日経サイエンスAmazon ボイジャー最後の挑戦 未踏の星間空間を行く T. フォルジャー ボイジャー1号、2号について、そのあらましを振り返る記事 惑星直列していてスイングバイの好機だったから、という理由だったのか。 175…

『Newton2022年12月号』

Newton 2022年12月号作者:科学雑誌Newton株式会社ニュートンプレスAmazon マイクロバイオーム─人体に住む微生物 腸内細菌の話 特定の菌より多様性が大事 肥満とF/B比 なんちゃら科という細菌とうんちゃら科という細菌の比率が、健康体の人と肥満体の人とでは…

大正史メモ?

何故か大正史に関わる本を連続で読んだ。何故か、というか主にちくま新書が近いタイミングで何冊か出してきたから、というのが主な理由だけど。 数年前から、戦前昭和史に興味を持ち始めていたのでそれに連結する形で大正にまで興味関心が伸びた。まだ、明治…

日経サイエンス2022年9月号

日経サイエンス2022年9月号 [雑誌]日経サイエンスAmazon 第2の天然痘になるか 広がるサル痘 出村政彬 最後だけ読んだ。 今後、ヒトヒト感染を繰り返すと変異が起きて危険→感染者の早期治療が必要 →現在、確かに同性愛者間で広がっているが、感染自体は性別や…

『日経サイエンス2022年8月号』

日経サイエンス2022年8月号 [雑誌]日経サイエンスAmazon 特集:渡り鳥の量子コンパス 高精度ナビの仕組み 鳥には地磁気が見えている P. J. ホア/ H. モウリットセン 渡り鳥がどうやって正しいルートを見つけているのか 1970年代に量子コンパスを使っている…

日経サイエンス・Newton2022年7月号

日経サイエンス 日経サイエンス2022年7月号 [雑誌]日経サイエンスAmazon SCOPE ITで目の不自由な人をナビゲート 靴が振動してナビゲートする。横浜で実験。 ADVANCES 細菌のエピジェネティクス エピジェネティクスというのは、真核生物のものであって、細菌…

土谷尚嗣『クオリアはどこからくるのか?』

ジュリオ・トノーニの統合情報理論と、筆者が提案しているクオリア構造についての入門的解説書 生体の科学 Vol.73 No.1 2022年 02月号 特集 意識 - logical cypher scape2を読んだ際に、この本の筆者である土谷や共同研究者である大泉の論文に出てくるクオリ…

Newton2022年5月号

ごく一部をパラっと立ち読みしただけなのだけど、ちょっとメモNewton 2022年5月号: 科学雑誌Newton作者:株式会社ニュートンプレスニュートンプレスAmazon 量子論2022 量子生物学という見開きがあり、植物の光合成で光エネルギーがロスなく葉の中心だったかに…

成田憲保『地球は特別な惑星か』

サブタイトルは「地球外生命に迫る系外惑星の科学」 筆者は天文学の人で、系外惑星探査についての入門書となっている。 2020年3月刊行で、2019年までの最新データに基づき、様々な探査手法の観点から整理されている。例えば、系外惑星探査には、トランジット…

生体の科学 Vol.73 No.1 2022年 02月号 特集 意識

生体の科学 Vol.73 No.1 | 雑誌詳細 | 雑誌 | 医学書院 鈴木さん、渡辺(正)さん、大泉さん、土谷さん、乾さんと、門外漢でもよく見かける名前が並び、日本における意識研究者オールスターかもしれない、分からんけど。 普通に売ってる雑誌ではないが、筆者…

『日経サイエンス  2022年3月号』

少し前にこれだけ読んでた 太陽になりそこねた星 褐色矮星 褐色矮星についてちゃんと理解してなかった*1 水素核融合をしていない天体で、実際に発見されたのは1995年(系外惑星と同じ年) 恒星と惑星の間みたいな星で、核融合はしてないけど光は発していて、…

Newton2022年2月号

Newton 2022年2月号作者:科学雑誌NewtonニュートンプレスAmazon ハプティクス─触覚をあやつる新技術 触覚VRについて 感覚については特殊感覚(眼と視覚、耳と聴覚など専用の感覚器官があるもの)と体性感覚があり、体性感覚はさらに皮膚感覚と深部感覚*1とに…

D・サタヴァ他『カラー図解 アメリカ版 新・大学生物学の教科書 第3巻 生化学・分子生物学』

アメリカの生物学教科書『LIFE』を分冊して翻訳しているシリーズ。以前から気になっていたが、たまたま本屋で新版が出ているのを見かけて手に取った。 なお、何故いきなり3巻なのかというと、自分が今興味があり、学び直したいと思っていたのが生化学だった…

『日経サイエンス2021年10月号』

日経サイエンス2021年10月号 [雑誌]日経サイエンスAmazon SCOPE ヒト受精卵ゲノム編集の行方 どういう時ならやっていいか、ということで、それ以外に治療の手段が絶対にないという時に限り解禁しようという動きが出てきているらしい。 ADVANCES 思考による文…

『Newton』2021年8月号・9月号・10月号

『Newton2021年8月号』 Newton 2021年8月号作者:科学雑誌NewtonニュートンプレスAmazon Super Vision ダンスする光と影 ブラックホール連星のシミュレーションCG 降着円盤が歪んでる奴 元になった動画はこれ→ GMS: NASA Visualization Probes the Doubly War…

乾敏郎・阪口豊『脳の大統一理論』

サブタイトルは「自由エネルギー原理とはなにか」 フリストンの自由エネルギー原理についての入門書 同じ作者による乾敏郎『感情とはそもそも何なのか』 - logical cypher scape2でも、自由エネルギー原理について解説しており、内容としては一部重複するが…

『認知科学第28巻第2号(2021)』解説特集「深層学習と認知科学」

TLで論文pdfのリンクが流れてきたので、特集の論文を3つとも読んでみた。 賀沢 秀人「深層学習は認知科学の対象となるか」 深層学習は認知科学の対象となるか 認知科学が対象にするのが、何らかの意味で知的に(ヒト的に)振る舞っているシステムだとした上…

『日経サイエンス2021年7月号』

実はどの記事もちゃんと読んでいない。 立ち読みでさらっと眺めただけ。でも、一応メモ日経サイエンス2021年7月号(特集:太陽系誕生の謎を探る/ヒトバイローム)日経サイエンスAmazon 惑星の種 コンドリュール J. オカラガン https://www.nikkei-science.com/2…

トッド・E・ファインバーグ,ジョン・M・マラット『意識の神秘を暴く 脳と心の生命史』(鈴木大地 訳)

サールの「生物学的自然主義」を引き継ぎ「神経生物学的自然主義」を掲げる筆者らによる神経生物学的な意識研究の本 前著『意識の進化的起源』のダイジェスト的な本らしく、前著の方を未だ読めていなかったので、とりあえずこっちを手に取ってみた。 基本的…