2015-01-01から1年間の記事一覧
年末ギリギリに読み終わったので、とりあえず記録用に短めに 恒星間飛行するために、乗組員が何世代にも渡って乗船することになっている宇宙船を舞台に、文明が退化してしまった人類が、自分たちについての真実を知ることになるまでの物語 1958年に発表され…
今年は、このブログとしては10周年の節目を迎えたというのが、大きな出来事といえば大きな出来事だけど、特にこれといって何かがあったわけでもない。 10周年 - logical cypher scape あんまりブログには関係してないけど、自分として大きな出来事は、GWにパ…
先週のモーグルW杯開幕戦ルカ大会/スキークロスW杯 - logical cypher scapeのハイライト映像がきていたので、はっておく しかし、本当にハイライトで誰が何やったのかは全然分からない コメント欄で表彰台にのった選手の滑りがちゃんと見たいってついてるけ…
開幕戦は12日、ルカでデュアル 昨シーズンからそうだけど、開幕戦からデュアルがあるの、近年のデュアル推し傾向を感じる。 キングスベリが優勝し、29勝という最多優勝記録を達成。このあたりは、昨シーズンにエドガー・グロスピロンと記録が並ぶか、みたい…
以前読んだグレゴリー・カリー『フィクションの性質』("THE NATURE OF FICTION")第2章 - logical cypher scapeで、ルイス説についてまとめられていたけど、まあ当たり前だけど、大体同じだった。 マイノング主義ではうまくいかないことがあるので、「然々の…
指定された想像が、フィクションの十分条件でなかったという論文 (『ごっこ遊びとしてのミメーシス』*1の頃の見解を修正している) 1. Imagination (and Beleif) 2. Fictionality 3. Tempting Solutions 4. Seeing the Unseen; Reporting the Unreported 5.…
東ロボくんから見えてきた、社会と人類の未来 / 新井紀子+小島寛之 東ロボくんの話が半分と、AIの発展による社会(労働)への影響の話が半分くらい 東ロボくんプロジェクトを始めた動機として、始めた時はまだ今のようなAIブーム到来前だったので、一つに…
フィクションと想像を結びつける、ウォルトンやカリーらに代表される、フィクションの哲学の主流派の考え方を批判している。 前半についてはDerek Matravers"Fiction and Narrative"1〜4章 - logical cypher scape 主流派の考えは、想像を指定するものがフ…
多宇宙にわたって人類とOTCの戦いが展開される未来において、OTCの落とすスマートマテリアルを拾う任務に従事する朝戸とアラクネ、連続殺人事件の捜査を担当する刑事のクラビトのエピソードが交互に進行しながら、人類の興亡を賭けた戦争が物語についての物…
特集 高次元 「特集 高次元」、途中までは知っていることだったけど、後半は知らないことだったし、簡単な言葉で書かれていて分かりやすかった。 あと、はやぶさ2の地球スウィングバイの記事があってタイムリー あと、兵馬俑の話もあった。 特集 高次元 3次…
ポーランドの読者、編集者、レム自身によって選ばれた短編集。 本国では、15編選ばれているが、5編については既に邦訳があるため、未邦訳のものだけを選んだのがこの『短編ベスト10』 邦訳済みの作品は、『完全なる真空』と『泰平ヨンの未来学会議』に…
今月は2つ学会に行って、3つWSを聞いてきたので、簡単にメモ 科学基礎論学会秋の研究例会は、11月7日に東大駒場キャンパスで 日本科学哲学会は、11月21日・22日に首都大学東京で開催 科学基礎論学会WS「現実とフィクションの相互作用」 松本大輝「虚構的情動…
ヴァーリィの〈八世界〉シリーズに属する短編を集めた短編集の1巻。太陽系SFにしてサイバーパンク的なところもありジェンダーSFなところもある。でも、そういういかにもSFガジェットを押し出しているわけではなくて、プロットや人間関係にスポットが当てられ…
惑星システム科学の観点から、惑星がハビタブルになる条件について考察した本。ハビタブルな条件といえば、中心星との距離に応じて液体のH2Oが維持できる範囲を示したハビタブルゾーンが有名だが、当然ながら、液体の水があればいいというわけでもなく、生命…
オキシタケヒコ『筺底のエルピス 絶滅前線』 - logical cypher scapeに引き続き、2巻 現在刊行されているのは2巻まで というか、これが8月に出たのを見かけたのがきっかけで手に取ったわけだけど*1 ちなみに3巻は年明け着手、来春刊行予定らしい→参照:h…
伊勢崎賢治の本をいくつか読んでみよう企画番外編 これまでは、自衛隊を活かす会『新・自衛隊論』 - logical cypher scape2と伊勢崎賢治『日本人は人を殺しに行くのか 戦場からの集団的自衛権入門』 - logical cypher scape2 伊勢崎賢治の名前で検索をかけて…
伝奇異能バトルSFライトノベル 鬼を退治する宮内庁の組織に属する青年と女子高生の話だが、異性知性体とかワームホールとかが出てくるSF オキシタケヒコ『波の手紙が響くとき』 - logical cypher scapeのオキシタケヒコによる、ガガガ文庫から出た作品 ガガ…
ゲノムに見えたタコの高度知能 第2の木星を見る ぶっ飛びの超現実 有力10テーマはこれだ! ちゃんと読んでなくて、ぱらっと眺めただけだけど、気になった記事だけメモ ゲノムに見えたタコの高度知能 これ、タコのゲノムを解読する | 沖縄科学技術大学院大学(…
映像・動画を軸にした、様々なトピックについての各論者によるアンソロジーとなっている。 序論――「映像」をめぐる新たな言葉の獲得のために 渡邉大輔 第一章 デジタル/ネットワーク映像の「思想」 「可塑性」が駆動するデジタル映像――「生命化」するビジュ…
多人数の意見を集約するルールとして、多数決があるが、それ以外にも方法があって、どの方法がいいのかをどういう基準で考えるか、というのが社会的選択理論である、という本。 多数決以外にどういう方法があるかというと、例えば、1位に3点、2位に2点、1位…
カナダのロイヤル・ティレル恐竜博物館、中国の自貢恐竜博物館とともに、世界三大恐竜博物館と称される福井県立恐竜博物館 いつか行ってみたいなあと思っていたのだけど、連休を利用して行ってきた。 福井駅から博物館まで 福井駅前には、フクイサウルス、フ…
内容は大体タイトルの通り、ダントー「アートワールド」、シブリー「美的概念」、ウォルトン「フィクションを怖がる」といった有名論文が収録されている。 ただし、「分析美学って何?」って人は、ロバート・ステッカー『分析美学入門』 - logical cypher sc…
上田岳弘『太陽・惑星』 - logical cypher scape2に続き、上田作品。「惑星」が芥川賞候補で、こちらは三島賞受賞。なんとなく上田は芥川賞より三島賞っぽいよな、という気はするw 今回は転生もの シリアで暮らしていた天才クロマニョン人→ナチスドイツ時代…
上野科学博物館 サブタイトルは「脊椎動物のたどった道」で、生命誕生から化石人類までの展示 思ったことをずらずらと ストロマトライトって石なんだな Hox遺伝子の説明がある カンブリア紀の生物ちっさい! 特にハルキゲニアちっさい! とにかく、バージェ…
新潮新人賞を受賞したデビュー作「太陽」とつづく第二作「惑星」を収録した単行本 どちらも初出は『新潮』で、後者は芥川賞候補作になっており、この次の作品『私の恋人』は三島賞を受賞している。 このような掲載誌や受賞歴を見る限りにおいては、この作品…
生物ミステリーPROシリーズ第7、8弾は、白亜紀! しかも上下巻!! 土屋健『エディアカラ紀・カンブリア紀の生物』 - logical cypher scape 土屋健『オルドビス紀・シルル紀の生物』 - logical cypher scape 土屋健『デボン紀の生物』 - logical cypher sc…
伊勢崎賢治の本をいくつか読んでみよう企画第2弾 第1弾は→自衛隊を活かす会『新・自衛隊論』 - logical cypher scape ほぼ1年前の本(2014年10月) 伊勢崎賢治の話は、やっぱり面白いなあというのが一つ。 もう一つ、面白いが故に、実際は読み方注意の本では…
『現代思想』特集:絶滅 『Newton』 ニューホライズンズの冥王星探査 トリケラトプス 『日経サイエンス』 南極の氷下の闇に生物! 三中さんからトラバが 『現代思想』特集:絶滅 とりあえず長沼さんと三中さんが何書いてるかなーと眺める。この2人、ページの…
今年もこの季節がやってきた! ニコマスからめっきり遠ざかってしまっているけど、久々に見てみると、やっぱりニコマス楽しいねー というわけで、詳しくは以下を NoNoWire15鑑賞記 - Togetter 10選 これまで NoNoWire09面白かった - logical cypher scape No…
デビュー作や〈夢幻群島〉シリーズ収録した全8編の日本オリジナル短編集 手に取るまで気づいてなかったけど「未来の文学」シリーズだった 限りなき夏 以前に別のところでも読んだことある奴なので省略 青ざめた逍遙 時間SFかつラブロマンス 馬車と汽車が走…