音楽研究・音楽文化論
ミュージカルの歴史について、音楽社会学の観点から、つまり、興行的側面や音楽産業、当時のテクノロジーとの関わりから見ていく本だが、サブタイトルに「なぜ突然歌いだすのか」とあり、これはミュージカルという形式が、歌と台詞・音楽と物語をどのように…
音楽の脳科学 不死のサイエンス 無数の宇宙が生まれつづける驚異の 「マルチバース宇宙論」宇宙はいくつあるのか? 変貌する地球 Newton 2024年12月号作者:科学雑誌Newton株式会社ニュートンプレスAmazon 音楽の脳科学 監修 伊藤浩介 執筆 西村尚子 音楽の脳…
音楽を聴いて踊りたくなるのはどういう時か。 シンコペーションの程度を変えて実験したという研究 シンコペーションの程度が大きいと、次のリズムが予測しにくくなる。 中程度の時、一番踊りたくなることがわかった つまり、リズムが単調で予想がたやすい場…
タイトルにあるとおり、19世紀後半のベルエポック期から、狂乱の時代とも呼ばれる1920年代までの、パリのサロンにおける芸術家たちの人間模様について書かれた本。 クラシック音楽にはあまり知識や関心がなかったので、「パリの音楽サロン」についても事前に…
サブタイトルは「音楽美学と心の哲学」で、心の哲学、とりわけ知覚の哲学や情動の哲学を用いて、美学の理論構築を行っている本である。 さらにいえば、認知科学の知見も取り入れながらの、美学の自然化プロジェクトの一環として書かれている。 1~5章は、…
新年一発目は、リズムから考えていた 元々、realsoundで連載されていたものに大幅に加筆された本*1 連載当時読んでいて面白かったので、本も読んだ 本来なら出てくる音源も聴きながら読むべきなんだが、ほとんど聞かずに読んでしまった。知らない曲の方が多…
松下哲也「ビアズリーの挿絵はマンガの形式に影響をおよぼしたのか?」(『ユリイカ2019年3月臨時増刊号』) - logical cypher scape2の勢いで、こっちの号のユリイカもちらっと眺めた やはりこちらも主に松下さんの記事についてユリイカ 2019年12月号 特集=…
林洋子編『近現代の芸術史 造形編1 欧米のモダニズムとその後の運動』 - logical cypher scape2と同じシリーズの、京都造形芸術大学の教科書 上の本を手に取った際、同じシリーズの本が他に色々出てるのに気づいて、とりあえずこれも読んでみようかなと手に…
タイトルにある通り、音楽の哲学についての入門。ラウトレッジ社のThe Thinking in Actionシリーズの一冊で、原著タイトルはOn Musicであり、同シリーズには、ジジェク『信じるということ』、ドレイファス『インターネットについて』、キャロル『批評につい…
現代思想 2019年5月臨時増刊号 総特集◎現代思想43のキーワード (現代思想5月臨時増刊号)作者:千葉雅也,松本卓也,渡辺ペコ,トミヤマユキコ,清田隆之青土社Amazon 本屋で見かけたので少し眺めました。 目次は青土社 ||現代思想:現代思想2019年5月臨時増刊号 …
伊丹空互『系譜のつながりかた: テン年代アイドルのありかたとしての佐々木優佳里』 invert vol.2 甘粕試金『CHECK! CHECK! CHECK! アイカツ!音楽試論集』 すぱんくtheはにー『あのすぱらしい愛はもう二度と』 アーカイブ騎士団『ユートピア小説集』 渡辺書…
今まで書いた奴 『ボカロクリティークvol.01』 - logical cypher scape2 『ボカロクリティークvol.02』 - logical cypher scape2 第14回感想その2 - logical cypher scape2(vol.3) 『ボカロクリティークvol.04』 - logical cypher scape2 第15回文フリ感…
ほとんどそのタイトル通り、同人音楽についての研究の本。 自分は、同人音楽といってもニコ動やネットレーベルで触れているだけなので、普通に勉強 音楽学系の本もほぼ読んだことないのでそういう意味でも。 第1章 同人音楽への招待 そもそも同人音楽とは一…
これまでの感想はこちら 『ボカロクリティークvol.01』 - logical cypher scape2 『ボカロクリティークvol.02』 - logical cypher scape2 第14回感想その2 - logical cypher scape2 今回の表紙は、これはIAさんですか VOCALOID3って全然知らないんだよなー…
『ボカロクリティークvol.01』 - logical cypher scape2の第二号 発起人の島袋八起さんからご恵投いただきました。どうもありがとうございます。 今回は、GUMIさんのおっぱいが表紙です 今回もやっぱり作品論がねえっていうのが、物足りないポイントでした。…
この三連休のあいだ行われている応用哲学会の1日目において開かれた、音楽の哲学シンポジウムに行ってきた。 哲学者、美学者に加えて、フルート奏者と作曲家を交えた、哲学のシンポジウムとしては異例のメンツによるちょっと実験的な企画であった。 最初は…
僕の周辺で覇権*1とまで呼ばれていた本をようやく読んだ。 その名の通り、アメリカ音楽の歴史の本であるが、いわゆる大文字のHistoryを解体し、様々な伏線を通してhistoriesを見出していくタイプの研究。自分が大学の時に受けていた授業には、これと似たよう…
島袋八起(発起人)と中村屋与太郎(編集長)による、ボカロ評論同人誌創刊号。 ちなみに、八起さんはこの前の文フリの時に突発的に、この本のパイロット版にあたる『ボカロクリティークvol.00』*1を作っており*2、僕はその際に寄稿したという縁があるが、今…
稲葉振一郎が『社会学入門』で薦めていた本だと思って*1、なんとなく冒頭を立ち読みしたらそのままはまってしまって一気に読んでしまった。 twitterから 昨日思わず買った、岡田暁生『音楽の聴き方』中公新書が、刺激的だった。クラシック音楽を題材にしてい…
清塚邦彦『フィクションの哲学』 色々な意味で勉強になった。 何というか、文章の書き方レベルから。 想像って結局何なの、とか、西村清和から来るであろう反論をどうかわすの、とかが気になった。 あと、やはりウォルトンは面白そうだなあとか。 虚構記号と…
書くのをずっとさぼってしまった。 一回さぼるとどんどん面倒になるのだが、その一方で不安にもなってくる。 フィクションの美学作者:西村 清和勁草書房Amazonやっと読んだ 部分的には色々と使えそうな部分、示唆的だった部分がある でも全体的にはそうでも…
群像とすばるのwebサイトに載っている、今月号の目次が見やすくなった。 webに載ってる目次見ながら、このエントリを書いているので、ちょっとありがたいw 今月は当たり前だけど、すばる以外津村記久子の記事があるのだけど、読んでないので読まなかった。 …
感想その1はこちら URLを書いていないと、スパムとして弾かれるため、今回、トラックバックを送る先、というのを書いています。 はてなは、idトラックバックというシステムがありますが、それにすると最新記事にトラックバックが送られてしまうので、文学フ…
ゼミ、とか言われてもなんかまだピンと来ませんが、社会学のゼミを一つとっています。 今そのゼミでは、『検証・若者の変貌』という本を読んでいるのですが、 今日は、その第2章音楽生活について。 ジャンルの細分化が進んでいるようだが、では平準化もまた…