2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

環境知能シンポジウム2006

環境知能シンポジウム2006 記録映像 http://www.brl.ntt.co.jp/cs/ai/ja/archive.html 9月22日に行われたシンポの映像が公開されたので、見ました 司会:外村佳伸(NTTコミュニケーション科学基礎研究所) パネリスト:東浩紀(哲学者・批評家) 石黒浩(…

集団の取り扱い

環境知能シンポには、色々なトピックが溢れていて、色々な話をしたいんだけど(ロボットの話とか、人間らしさの話とか) ちょっと今思いついたことをちらほらと。 つまり、今まで人間は、あるいは近代社会は、真に集団というものを自らの体系の中に組み込む…

結局、中長期の見通しを持てるかどうか、ということか

高校の履修漏れの件。 結局、高校に何しに行くのか、というのが、全関係者に欠けているのだと思う。 大学に行くための予備校、ではないはずなのだが……。 大学に行く、という短期的なヴィジョンしか持っていない(学生も教師も親も)のであれば、履修漏れとい…

『現代思想11月号』新連載「人間原理のパラドクス」三浦俊彦

現代思想に、三浦俊彦の連載が始まってるー、ということで立ち読み。 第1回「仮説と証拠の、正しい関係」 TVドラマ「トリック」の第1話に出てきた、山田(仲間由紀恵)が上田(阿部寛)に対して見せた手品を、例としながら、仮説と証拠の関係について説明…

『これが現象学だ』谷徹

ヤバイ。現象学ヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。 現象学ヤバイ。 今までスルーしてきたのをちょっと後悔したくらい(もっとも、今このタイミングで読んだから面白さが分かった、というところもある)。 フッサールを誤解していた。というか、今までフッ…

著作権を守ろう!

動画埋め込むの初めてだ。 id:massunnkさんのところで紹介されていて、面白かったので、うちでも。 著作権に関する自分の考え(?)は、中間マージンはできるだけ排除すべき、という感じ。 ここでいう中間マージンっていうのは、管理団体とか広告費とかのこ…

有川浩『海の底』

怪獣小説! と、そう名付けよう。 平成ガメラとパトレイバー、踊る大捜査線を足しあわせたような雰囲気。 俺のツボを結構直撃。 うちのサークルの専門用語を使うならば「ときめき」だ。 要するに、趣味の世界。はまる奴には恐ろしく効くが、はまらない大多数…

夏目房之介『手塚治虫はどこにいる』

この本の何がすごいか、といえば、作者がこの本に押し込めた感情の量。 それでいて、それを冷静に論理立てているところ。 手塚に対する思いの深さに、圧倒される。 手塚治虫の凄いところは、これだけ深く思ってくれる人が読者の中にいることなんじゃないだろ…

フィクションにとって重要なのは、世界か表現か

「言葉は可能世界を創るか?」(三浦俊彦インタビュー) この中で、テキストを解釈する上での3つの立場が出てくる。すなわち、ニヒリズム、相対主義、リアリズム。 ここで出されるのは「三四郎の祖母の血液型は何型か?」というもの。 血液型はどれか一つに…

まっしゅるーむの世界2005/ギートステイトハンドブック

まっしゅるーむの世界2005 NTTコミュニケーションの研究所がやっているプロジェクト。環境知能を「まっしゅるーむ」と名付けている。 環境知能、というのは、部屋の電脳化。ロボット開発における方向性の一つ。普通、ロボットというと、例えばヒューマノ…

blog(ネット)中毒

今日は、部屋の掃除をしようと思っていたのだけど、全然進んでいない。 ネット見たりネット見たりネット見たりしてた……ダメだ。 そして、blogに何か書こう何か書こうと思いながら、何も書けないでいる。ここ数日、ほとんど何も考えずぼーっとしているような…

ギートステイトハンドブック他メモ

ギートステイトハンドブックの通販が始まったので、買った。 色々と面白そうなアイデアはちらちらあるけど、まだ断片的なのでなんとも。 ちょっと気になったことをいくつか。 「技術と欲望の相互作用」(東、桜坂、新城鼎談より) 欲望がないと技術は進まな…

黒沢清『回路』

ホラーのようでホラーじゃない。 2時間あって、そのうちの1時間半くらいは一応ホラーなんだけど、話の流れやらなんやらが分かりにくかったりした。 が、なんか知らんうちに、突然ホラーじゃなくなる。 えぇと、『犬神』? 「なんか見えてきた、未来が」 「…

『プルガサリ』

北朝鮮が1985年に制作した怪獣映画。 計らずしてタイムリー(?)ですね。 そういえば、確かに騒いでも構わない話題だけどそれにしても騒ぎすぎじゃないか、と思ってたんですが、核保有国になったからこんなに騒いでたんですね。 なんか、もうあの国は以…

おつかれ

学祭が、昨日終わりました。 みなさんお疲れ様でした。 そんなに働いていないけど、なんだかんだとテンションはおかしかった。 一年生はほんとによく働いていたと思う。役に立たん先輩ですまん。お疲れ様。

『空の中』有川浩

メディアワークス、というか電撃のハードカバー作品。 ハードカバーではあるが、内容はライトノベル。 ライトノベルとして楽しく読んだので、それは後で述べることにして、何故ハードカバーなのかがわからない。 他にも、ラノベ作家のハードカバー化というの…

明日から

学祭です。

中原昌也『子猫が読む乱暴者日記』

今まで読んだ中原作品の中で、一番読みやすかった気がしたのだが、それは本当にこれが読みやすいからなのか、単に自分が中原に馴れてきたからなのか。多分後者。 なんとなく、中原昌也の読み方がわかってきたのか。 大体必ず裏切りがある。 これこれはなんか…

最近買ったCD

PEEKANアーティスト: RYUKYUDISKO出版社/メーカー: インディーズ・メーカー発売日: 2006/07/26メディア: CD クリック: 14回この商品を含むブログ (36件) を見るやっぱかっこいいLIVE BOOTLEG!2アーティスト: KILLING FLOOR出版社/メーカー: インディペンデン…

『幼年期の終わり』アーサー・C・クラーク

実は、クラーク読むの初。 大御所とか古典SFは、ほとんど読んでいない……。 50年代に書かれているものだから、やっぱり色々と変だなあと思うところはあるけれど、それは仕方ない。 物語として面白いのは、青年が密航を企てているところ。 しかし、SFとして…

黒沢清『LOFT』

冒頭、鏡に映った中谷美紀のシーンから始まる。そしてその鏡がPCのディスプレイへと変わる。 なんてまあかっこいいツカミだけれど、偶然撮ったショットだというのだから恐れ入る。 ホラーとかラブストーリーとか言われているけれど、その実、そのどちらでも…