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分析美学・アニメ批評・二次元アイドル『フィクションは重なり合う』販売中フィクション重なり合う 分析美学からアニメ評論へ作者: シノハラユウキ出版社/メーカー: 密林社発売日: 2016/10/23メディア: 単行本この商品を含むブログを見るフィクションは重な…

Derek Hodgson ”Seeing the 'Unseen': Fragmented Cues and the Implicit in Palaeolithic Art"

Derek Hodgson "The Visual Brain, Perception, and Depiction of Animals in Rock Art" - logical cypher scape2に引き続き、Hodgsonの認知考古学論文 暗黙的な知覚処理・記憶が旧石器時代の絵画には関わっているんだよ というか、プライミング効果を引き出…

郝景芳『郝景芳短篇集』(及川茜訳)

中国のSF作家である郝景芳(ハオ・ジンファン)の短編集 もともと中国では2016年に『孤独深処(孤独の底で)』というタイトルで出版された短編集全11篇の中から7編が収録されている。 郝景芳は、ケン・リュウ編『折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー』 - …

『世界2019年10月号』「特集AI兵器と人類」

世界 2019年 10 月号 [雑誌]出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2019/09/06メディア: 雑誌この商品を含むブログを見る この兵器と人類は共存できない いま、なぜ自律型致死兵器システムを問題にするのか 中満泉 筆者は国連軍縮担当事務次長 この記事は、この…

Derek Hodgson "The Visual Brain, Perception, and Depiction of Animals in Rock Art"

認知考古学による洞窟壁画の研究について 描写の起源に関わるような話で、人類史的な起源でもあるし、どんな認知能力が基盤になったのかという意味での起源でもある。 筆者のHodgsonは考古学者であるが、神経科学・知覚心理学・進化心理学などの知見を取り込…

ある画像が何を描いているのか

また視覚認識の話をしているのに、後天的な要因と文化的な要因をあまり区別しない説明をしているのも気にかかる。視覚に関しては奥行きの認識のように、幼少期に物をみたり触ったりする体験により獲得するため、後天的ではあるが文化的ではない要素がかなり…

哲学的ゾンビの話

the-yog-yog.hatenablog.com 草野原々さんが、この記事ならびtwitterで以下のようなアンケートを含むツイートをされている 下記の引用は、一部抜粋で、一連の流れの中で下記に引用した以外のツイートもしている点には注意哲学的ゾンビ論法の主張は「この世界…

ギョルゲ・ササルマン『方形の円』

架空の都市を描き出す36の掌編 コンセプト的にはカルヴィーノ『見えない都市』に近いが、もう少しSF寄りな感じ。また、『見えない都市』は、マルコ・ポーロがハーンに語っているという形式だが、こちらは統一された語り手は設定されておらず、淡々と都市につ…

Michael Newall ”Abstraction”

Michael Newallの”What is a Picture? Depiction, Realism, Abstraction”の中の8章「Abstraction」のみを読んだ。 分析美学で抽象絵画について論じているもの、何かないかなーと色々ググっているうちに辿り着いた奴 本全体でどういう話しているのかはよく知…

神奈川県立生命の星・地球博物館

最近、特別展目当てで、千葉県立中央博物館、茨城県自然博物館と、関東の県立博物館をいくつか行ったけど、ついに神奈川県立生命の星・地球博物館へ行ってきた ただ、実は最初から行こうと思って行ったわけではなくて、元来の箱根旅行へ向かう途中でたまたま…

渡辺零『Ordinay346』

この写真、右上だけ明らかにおかしいwあとでゆっくり読みます— シノハラユウキ (@sakstyle) August 11, 2019 (この写真に写っている中で他と比べて)「明らかにおかしい」奴読みました 高橋慶太郎作品をオマージュしたアイマス・シンデレラガールズ二次創…

大森望・日下三蔵編『おうむの夢と操り人形 年刊日本SF傑作選』

2018年に発表されたSF短編の中から、大森・日下の両名が選出した18編+第10回創元SF短編賞受賞作を収録したアンソロジー 元々、2008年に刊行された『虚構機関』から始まった本シリーズだが、今回、12冊目にして最終巻となる 『零號琴』のスピンオフである「「…

小川哲『嘘と正典』

『ユートロニカのこちら側』『ゲームの王国』といった長編を発表してきた筆者の初短編集 時間や歴史(世界史から家族の歴史までスケールは様々)を扱ったSF作品が主で、また「魔術師」や「嘘と正典」などはミステリ的な要素もある 紛うことなきSF作品揃いで…

『組曲虐殺』

天王洲アイルの銀河劇場にて 色々あって人からチケットをいただいたので、行ってきた 井上ひさしの遺作にあたる作品で、小林多喜二を主人公としたミュージカル すごいタイトルではあるが、半分くらいがコメディパート 音楽がピアノのソロ演奏のみで、これが…

阿部和重『オーガ(ニ)ズム』

神町トリロジー完結編! 『シンセミア』『ピストルズ』に続く、山形県神町を舞台にした三部作の最終章 さらに『ニッポニアニッポン』『グランド・フィナーレ』『ミステリアスセッティング』ともつながっている。 (なので以前は、神町サーガという呼び方をし…

ダレン・ナイシュ/ポール・バレット『恐竜の教科書』

そのものずばり、恐竜の教科書という名前に違わぬ本。 筆者は、古生物学者であり、他にも一般向けの著作を書いているダレン・ネイシュだが、それだけでなく、監訳者が、小林快次を筆頭に、日本の若手恐竜研究者たちが揃った豪華ラインナップとなっている。 …

『美術手帖2019年10月号』

特集「アーティストのための宇宙論」下記、特集部分のみの目次 巻頭座談会:宇宙×アートの問題系 木村大治×久保田晃弘×永松愛子 目[mé]がプレゼンする、宇宙アート計画!もしも宇宙空間で作品をつくるとしたら? 目×関根康人 宇宙を目指すアーティストたち…

鬼界彰夫『『哲学探究』とはいかなる書物か――理想と哲学』

全3巻が予定されている「ウィトゲンシュタイン『哲学探究』を読む」シリーズの第1巻にあたる 『探求』の§89~§133にあたる部分を読み解く なお、第2巻では§134~§242、第3巻では§243~§693を扱うことが予告されている。 この§69~§133にあたる部分を本書は…

森山直人編『近現代の芸術史 文学上演編2 メディア社会における「芸術」の行方』

林洋子編『近現代の芸術史 造形編1 欧米のモダニズムとその後の運動』 - logical cypher scape2と同じシリーズの、京都造形芸術大学の教科書 上の本を手に取った際、同じシリーズの本が他に色々出てるのに気づいて、とりあえずこれも読んでみようかなと手に…

林洋子編『近現代の芸術史 造形編1 欧米のモダニズムとその後の運動』

タイトル通り美術史の本で、ちょうど20世紀を丸々扱っている。 京都造形芸術大学の教科書として作成された本だが、森さんが授業のシラバスでお薦めの図書として挙げていたので、気になって読んでみた。 美術の世界(大妻女子大学シラバス) まさに教科書的な…

松下哲也『ヘンリー・フューズリの画法』

サブタイトルは「物語とキャラクター表現の革新」、筆者の博士論文を書籍化したもの 美術としての絵画とそうではない絵画の結節点となる画家として、18世紀イギリスの画家フューズリについて論じる。 フューズリは、ロイヤル・アカデミーの画家だが、観相学…

大塚英志『ミュシャから少女まんがへ 幻の画家・一条成美と明治のアール・ヌーヴォー』

明治期における日本のミュシャとアール・ヌーヴォーの受容を、与謝野鉄幹が主宰した『明星』とその表紙・挿画などをミュシャ風の絵で飾った一条成美を中心として見ていく本 文学において「内面」が発見されていった過程に、ミュシャ様式の絵がいかに併走して…

劉慈欣『三体』

話題の中国SF、ファーストコンタクトものなのだけど、三部作の第一作目だけあって、まさに「俺たちの戦いはこれからだ」ってところで終わる。 前情報で、文革の話もあればVRゲームも出てくると聞いていて、さらには短編「円」も組み込まれているというので、…

『群像2019年7月号/10月号』『文学界2019年10月号』

群像 2019年 07 月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2019/06/07メディア: 雑誌この商品を含むブログを見るasin:B07X4TQCCX徹底討議 二〇世紀の思想・文学・芸術」第一回「世紀の開幕」 松浦寿輝×沼野充義×田中 純 徹底討議 二〇世紀の思想・文学・芸…

筒井康忠編『昭和史講義【戦前文化人篇】』

筒井清忠編『昭和史講義――最新研究で見る戦争への道』 - logical cypher scape2に引き続き、昭和史の本。同じ編者による同名シリーズの一番新しいものにあたる。 このシリーズでは政治家篇とか軍人篇とかが先だって出ているのだけれど、今回、昭和史読むかー…

筒井清忠編『昭和史講義――最新研究で見る戦争への道』

ワシントン条約から占領政策まで、昭和期の日本政治史を15講に分けて解説している 執筆者15人中8人が7~80年代生まれの比較的若い世代の研究者であり、サブタイトルにある通り、最新研究を踏まえた論述となっている。 直接的には、柴田勝家『ヒト夜の永い夢』…

シルヴァン・ヌーヴェル『巨神計画』『巨神覚醒』『巨神降臨』

6000年前に地球に残されていった巨大ロボットが発見されるところから始まる、巨神シリーズ三部作 2017年に第一作である『巨神計画』の邦訳が刊行された時点で気になっていた作品だったのだが、三部作揃って一気に読んだ方が面白そうだったので、待っていた。…

恐竜博2019

科博にて 今回は、ディノニクス、デイノケイルス、むかわ竜の3本立て企画展で、もちろんこれ以外の恐竜及び中生代の古生物も来ていたのだが、この3つのインパクトがはっきりと強く打ち出された展示になっていた。 (誰かも書いていたが、タルボサウルスやテ…

アポロ11

NASAの倉庫に眠っていたという未公開映像をもとに、アポロ11号の発射直前から帰還までの9日間をまとめたドキュメンタリー www.youtube.com 上のトレイラー映像でも一番最初に出てくるシーンが、本編でも一番最初で、つまり、サターン5を発射場に運搬するシー…

『日経サイエンス2019年10月号』

日経サイエンス2019年10月号(カンブリア前夜/『天気の子』の空)出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2019/08/24メディア: 雑誌この商品を含むブログを見る 特集:カンブリア前夜 生命爆発の導火線 エディアカラ生物の進化 R. A. ウッド www.nikkei-s…