2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ジョナサン・ストラーン編『シリコンバレーのドローン海賊 人新世SF傑作選』

毎度お馴染みジョナサン・ストラーン編アンソロジーって書くつもりだったんだけど、調べてみたら、邦訳されているのも実際に読んだのものまだ2冊目っぽくて、お馴染みという程冊数なかった。 以前はジョナサン・ストラーン編『創られた心 AIロボットSF傑作選…

日本SF作家クラブ編『地球へのSF』

日本SF作家クラブによるアンソロジー第4弾 第1弾から第3弾は読んでない。なんかテーマ設定とかにそこまでピンとくるものがなくて……。 今回も地球SFという、ちょっととりとめもない感じのないテーマではあるのだけど、面子が気になったので手に取ってみたら、…

松永K三蔵「バリ山行」(『文芸春秋』2024年9月号)

去年に引き続き、実家に帰ったら置いてあったので読んだ(『文藝春秋2023年9月号』(市川沙央「ハンチバック」ほか) - logical cypher scape2) 今回、読んだという記録のみ文藝春秋2024年9月号[雑誌]作者:藤原正彦,塩野七生,保阪正康,佐藤優,清武英利,内館…

佐藤亜紀『ミノタウロス』(再読)

ウクライナ戦争起きた頃くらいから、ウクライナといえばそういえば『ミノタウロス』だなあ、再読しようかなあ、とか思っていたのだが、いつものことで、そう思ってから数年たってしまった。いや、ウクライナ戦争始まってもうそんな経つのかよ 現在起きている…

ラヴィ・ティドハー『ロボットの夢の都市』

人類が太陽系全体に植民し、ロボット兵器を投入した世界大戦が何度か起きた後の時代、アラビア半島の都市ネオムを舞台に、慎ましやかに生活する人々のもとに、かつての兵器ロボットが現れる。 ティドハーについては、以前ラヴィ・ディドハー『完璧な夏の日』…

『乾と巽』

最終巻が出ていて読み終わった。 安彦良和がシベリア出兵を描いたマンガ作品 安彦作品はあまり読んでいないのだけど、10年ちょっと前くらいに『虹色のトロツキー』を読んだことがある(当時のツイートをサルベージしたので、下の方に置いておく)。 これがと…

「自然科学の哲学」ほか(飯田隆編『哲学の歴史11 論理・数学・言語―20世紀2』)

主に分析哲学史についての巻だが、分析哲学以外の章と、あとコラムをいくつか読んだ。 総論 科学の世紀と哲学 飯田隆 自然科学の哲学 ドイツ語圏における展開 今井道夫 フランスにおける展開 小林道夫 フレーゲ 金子洋之 ラッセル 戸田山和久 コラム1 「概…

長尾天『もっと知りたいデ・キリコ』

最近ちらほら読むようになった「もっと知りたい」シリーズ 筆者の長尾天については、以前長尾天『イヴ・タンギー―アーチの増殖』 - logical cypher scape2を読んだことがあったが、その後、キリコについても著作を出していたようだ。今、上の記事を確認した…