『Newton2026年2月号』『日経サイエンス  2026年2月号』

Newton2026年2月号

Newton 2026年2月号

Newton 2026年2月号

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From朝日新聞 謎多き琵琶湖の水中遺跡

水中考古学の話
11月に発表された、琵琶湖での水中遺跡調査について
そもそも日本では、水中遺跡の存在がまだあまり認知されていない。
調査が難しいからだが、それを補う技術が発展してきたという話
今回の調査で使われた水中レーダーは、海底ケーブルの調査に用いるもので、考古学調査に使われるのは初めてだったが、人間が潜るのと遜色ないデータがとれた、と
水中はGPSが使えなくて測位データがとれないとか、多くの水中ドローンはカメラが一つしかないとかがネックだったのだけど、今回使った機材は、4台のカメラで座標と立体的な地形データもとれる。

発見間近!? 地球外生命 監修 関根康人 執筆 福田伊佐央

CoLDスケール
NASAが提案した、バイオシグネチャーの信頼度を評価する7段階のスケール。地球外生命探査をどうやって進めるかというガイドにもなる
金星のホスフィンや火星のメタンは、実はレベル2(真のシグナルであること)もクリアしてない、と。
ホスフィンがそうなのは知ってたけど、火星のメタンもそこまだクリアできてないのか
2025年9月に火星でパーセヴィランスが発見したノジュールはレベル2までクリアしている。硫酸還元細菌によって作られた可能性があるらしい。
地球の生命とは材料が異なる生命について
そういう場合も、使われている分子には、選択性と機能性があるという点から、生命を探すことは可能だとか。
系外惑星の話で、グレース・ローマン宇宙望遠鏡やHWOやTMTが紹介されているが、TMTはアメリカ側の予算が打ち切られる可能性があると書かれていた……
惑星保護の話で、地球の生命が火星に持ち込まれた場合、火星で生きていけるのかという話をしていて、火星は窒素が少ないのでまあ多分生き延びれない、と。窒素問題は、火星入植する場合にも課題となる、と。

大澤正彦─ドラえもんに挑む

インタビュー記事で、サブタイトルに「意図を読みとり,人に寄り添うAIをつくる」とあるが、意図をくむ、というのがAIの課題。これは、LLM以前も以後も変わらずそう、ということっぽい。
子供の頃からドラえもんを作りたいと思っていたが、思いすぎて逆にドラえもん嫌いになってた時期があるみたいなことも言っててちょっと面白かった。

人間のとなりで暮らすクマ 街に出没する「アーバンベア」は なぜふえているのか? 監修 小池伸介 執筆 小野寺佑紀

人の手の入っていない土地が拡大している、というのが衛星写真データ付きで示されたり
山と人里の間の中間地帯から人が消えて、クマが進出しちゃったよね、という話で、そこをやっぱりどうにかするしかない、と。
山に住んでいるクマは相変わらず人に近づかなくて、中間地帯に進出したクマ、さらにはそこで生まれ育っちゃったクマとかがどんどん「アーバンベア」になっていく、と。

歴史から消されたファラオ ツタンカーメンの父,アクエンアテンの謎にせまる 写真 鈴木革 監修 河合望 執筆 迫野貴大(編集部)

アメン信仰だったのをアテン信仰に無理矢理変えて~みたいな話
大体、知っている話だったような気がする
 

日経サイエンス  2026年2月号

短期集中連載:定説が覆るとき② 神経は再生する D. クォン

神経は一度損傷したら回復しないと思われてきた
末梢神経については、19世紀頃から神経再生についてわかってきて、20世紀にカハル(!)がメカニズムを示した。ただ、縫合手術は益より害が上回ると思われてきた。神経の縫合手術は二つの世界大戦によって進展する。
切断より潰された場合のほうが再生しやすいらしい。
中枢神経については、20世紀後半。
成人の脳でニューロンが新生するとは思われていなかった。今でも議論が分かれているらしいが、それでも成人の脳でニューロン新生が起こる証拠は積み上がっている。ただ、海馬など限定された領域に限られる。