恐竜・古生物

佐野貴司『超巨大噴火と生命進化』

大量絶滅のビッグファイブ+αを、巨大噴火という観点から紹介している本。 +αというのは、新生代のPETMやトバ火山噴火なども扱っているから。 著者は国立科学博物館の研究者(地学研究部グループ長。専門は火山)で、現在、科博で開催されている「大絶滅展…

『milsil 2025年12月号』

細胞の不思議な力、オートファジー 水島 昇 特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」に寄せて 進化の歴史を絶滅に学ぶ 矢部 淳 milsil [ミルシル]2025年12月(通巻107号)特集 細胞内の分解システム オートファジー作者:国立科学博物館国立科学博物館Am…

Newton 2025年12月号

2025年 ノーベル賞 FOCUS ノイズに強い量子センサー 火星内部に残る天体衝突の痕跡 世界最古のミイラをアジアで発見 恐竜の絶滅が変えたアメリカの景観 from 朝日新聞 AIで設計のウイルスが細菌を殺すことに成功 飯島さつき×磯部紀之─深海に挑む しんかい650…

安田峰俊『恐竜大陸 中国』(田中康平・監修)

中国で発見された恐竜ないし中国での恐竜発見エピソードについて書かれた本 元は、講談社ブルーバックスのwebでの連載だった。これに大幅に加筆修正を加えたものと書かれている。この連載、当時読んでいたが、これかなり書き下ろしも多いのではないか、とい…

土屋健『地球生命 空の興亡史』

翼竜類、鳥類(絶滅種)、飛ぶ哺乳類(絶滅種)についての本。 シリーズとしては、土屋健『地球生命 水際の興亡史』 - logical cypher scape2、『地球生命 無脊椎の興亡史』に次ぐ3作目。無脊椎のは自分は読んでいない。 ちなみに、あとがきによれば、次は『…

『日経サイエンス 2025年10月号』『Newton 2025年10月号』

『日経サイエンス 2025年10月号』 夢をコントロール 明晰夢で心を癒す M. カー 特別解説:暗黒彗星 R. G. アンドルーズ ADVANCES 種子サイズを変えた恐竜/恋愛願望 『Newton 2025年10月号』 AI創薬 最新レポート 薬の探索から設計へ─AlphaFoldの衝撃 監修 …

G. Masukawa/ツク之助『恐竜のきほん』

恐竜の骨格図で知られるG.Masukawaと古生物イラストレーターツク之助による恐竜入門書 著者についてはG.Masukawaというより、らえらぷすさんと言った方が分かりやすいような気もするけれど、最近はG.Masukawa名義での著書も多い。 らえらぷすさんのブログを…

Newton2025年6月号

Newton 2025年6月号作者:科学雑誌Newton株式会社ニュートンプレスAmazon 柴田正輝─恐竜学に挑む 福井県立大学の恐竜学部開設に伴う、同学部教授へのインタビュー ジョン・ホーナーが福井に訪れた際、福井での研究は、世界的に見ても珍しいというコメントを残…

『日経サイエンス 2025年5月号』

発見なるか プラネット・ナイン R. G. アンドルーズ リュウグウが語る太陽系惑星の起源 遠藤智之 協力:渡邊誠一郎/小久保英一郎/奥住 聡 アルマ望遠鏡で迫る 惑星誕生の現場 遠藤智之 協力:大橋永芳 恐竜の知覚を再現する T. レックスの頭の中を覗いてみ…

尾上哲治『大量絶滅はなぜ起きるのか』

三畳紀末の大量絶滅についての本 いわゆるビッグファイブの1つに数えられる大量絶滅だが、その原因は必ずしもはっきりしていないらしい(というか、はっきり分かっているのは白亜紀末の奴くらいなのだろう)。 ただ、近年まさに研究が進められているらしく、…

Michel-Antoine Xhignesse"Distant Dinosaurs and the Aesthetics of Remote Art"

Michel-Antoine Xhignesse "Imagining Dinosaurs" - logical cypher scape2と同じ人の別の論文 この人は、芸術の哲学の人で、直近に2本連続でこれら恐竜関係の論文を書いているが、恐竜・古生物に関する論文はこの2本のみ。やはり直近で、ヘヴィメタの論文…

Michel-Antoine Xhignesse "Imagining Dinosaurs"

恐竜の復元骨格は芸術作品だ、ということを主張しようとしている論文 類似の研究がおそらくあまりないので、その点ではよかったが、主張としてうまくいっているかどうかは疑問。 おそらく著者もそのことは分かっていて、芸術作品だ、と言いきるのではなく、…

Allen A. Debus”Rex Battles”(”Prehistoric Monsters: The Real and Imagined Creatures of the Past That We Love to Fear”より)

恐竜・古生物の表象についての本から筆者は、古生物の表象(例えば博物館の展示やSF映画とか)についての在野研究者らしい。本業としては、環境化学者だったらしいけど、古生物学の学位も持っているっぽい。歴史学や文化論などについてはたぶん専門教育は受…

小林快次「恐竜学入門」(カルチャーラジオ科学と人間)

NHKラジオでなんかやっていたので聞いていた。 特にメモ等はとっていないので、単に聞いたという記録だけなのだが。 全13回シリーズ どこかで公開収録したものっぽい。小学生たちが聞きにきていたようで、彼らの声が時々聞こえるし、小林先生も明らかに(ラ…

河部壮一郎『デジタル時代の恐竜学』

CTスキャンやシミュレーションなどのデジタル技術を用いた古生物学研究について、筆者が実際に携わった研究をもとに紹介する本。 泉賢太郎『古生物学者と40億年』 - logical cypher scape2が、化石発掘だけが古生物学研究ではないということを論じる本であっ…

泉賢太郎『古生物学者と40億年』

古生物学の方法論について紹介した新書 古生物学関連の一般向け書籍は最近かなり増えてきている気がするが、方法論のみで1冊というのは珍しいかもしれない。 当初、内容紹介や目次から、あんまり内容が分からなくて、わりと恐る恐る手に取ったところはあるの…

『Newton2024年6月号』

地球大解剖 監修 廣瀬 敬 執筆 尾崎太一 科学と倫理の交差点 監修 児玉 聡 執筆 福田伊佐央 熱電変換の物理学 監修 山本貴博 執筆 中野太郎 世界一美しい化石図鑑 極北の自然は今 猛毒のサイエンス Focus 3Dバイオプリンターで脳を作ることに成功 火星から地…

『日経サイエンス2024年2月号』

日経サイエンス2024年2月号 [雑誌]日経サイエンスAmazon どうしてみんなでかいのか? 巨大恐竜 竜脚類の進化 M. D. デミック 竜脚類はそもそも発見数が少ないらしい。 自然の理由もあるが人為的な理由もあって、でかいので1回の発掘で掘り出せる個体数がま…

『科学2023年11月号』(特集:新しい恐竜学)

恐竜の脳、骨組織学、マイクロウェア、胚化石、エボデボ、初期進化、絶滅という7つのトピックについて紹介する記事が並んでいる。 非専門家向けに、各研究内容についての概要を紹介するものではあるが、それぞれの専門家が関わる最新の研究までフォローして…

『Newton2023年8月号』『日経サイエンス2023年8月号』

Newton2023年8月号 建築の未来 進化するリニア 意識の謎はどこまで解けたか 日経サイエンス2023年8月号 フロントランナー挑む:AIが仮説,ロボが実験 サイエンスの営み変える:高橋恒一 ChatGPTが映し出すヒトの知性 数の感覚 生まれつきか学習か J. ベック…

エルサ・パンチローリ『哺乳類前史』(的場知之・訳)

単弓類の進化についてのポピュラー・サイエンス本。 タイトルの通り、哺乳類が哺乳類になる前の話で、古生代から中生代の話となっている。 哺乳類というと、中生代は恐竜に隠れた日陰者で、新生代から一気に世界を支配した、というイメージをもたれるが、実…

マーティン・J・S・ラドウィック『太古の光景』(菅谷暁・訳)

サブタイトルは先史世界の初期絵画表現。原著タイトルは”Scenes from Deep Ttime: Early Pictorial Representation of the Prehistoric World” 19世紀のパレオアートについての科学史 「恐竜図鑑―失われた世界の想像/創造」展 - logical cypher scape2の副…

恐竜博2023

上野の科博にて科博でやってる恐竜博は、大体3年に1回くらいで、今回で行くの3度目だったようだ 「恐竜博2016」&「生き物に学びくらしに活かす」 - logical cypher scape2 恐竜博2019 - logical cypher scape2 系統図 一番最初に恐竜全体の系統図があった。…

「恐竜図鑑―失われた世界の想像/創造」展

上野の森美術館にて行われたパレオアート展。 19世紀に描かれた黎明期の古生物復元画から、ナイトやブリアンの作品群、日本の恐竜関連古書やグッズのコレクターである田村博によるコレクション、さらに現役のアーティストらによる作品群などが展示され、恐竜…

『日経サイエンス2023年5月号』『Newton2023年5月号』

日経サイエンス 日経サイエンス2023年5月号 [雑誌]日経サイエンスAmazon表紙にはでかでかとChat GPTと書いているが、特集のタイトルは「話すAI 描くAI」であり、Chat GPT以外の話も書かれている。とはいえ、中心になっているのはやはりChat GPTではあるので…

土屋健『前恐竜時代』

サブタイトルは失われた魅惑のペルム紀世界とある通り、ペルム紀を扱った本。 ペルム紀を単独で取り上げた本というのはとても珍しいだろう。 古生物といえば圧倒的に恐竜が人気の中心だろうが、その直前の時代にあたるペルム紀も面白いぞ、と古生物サイエン…

『日経サイエンス2023年2月号』『Newton2023年2月号』

日経サイエンス2023年2月号 SCOPE 不要なシナプスを”食べて”整理 ADVANCES 軟組織が化石になるには 撮像の舞台裏 C. モスコウィッツ 小惑星リュウグウから火星のフォボスへ にくづきにくら 柞刈湯葉 データを駆使したクリミアの天使 ナイチンゲール RJ アン…

『日経サイエンス2022年11月号』

日経サイエンス2022年11月号 [雑誌]日経サイエンスAmazon 民間月探査は宇宙ビジネスを開くか R. ボイル www.nikkei-science.com2022年末から2023年にかけて、民間の月着陸機が相次いで行く予定になっている。 これは、NASAの商業月面輸送サービス(CLPS)に選…

「パレオアート小史」(Mark Witton”The Palaeoartist's Handbook”1章) 

最近、パレオアート(古生物復元画)について少しずつ本を読んだりしており、今回は、パレオアートの歴史について読んだ。 ”All Yesterdays: Unique and Speculative Views of Dinosaurs and Other Prehistoric Animals” - logical cypher scape2 Mark P Wit…

巽孝之『恐竜のアメリカ』

恐竜アメリカ文学史。 以前、恐竜文学研究として南谷奉良「洞窟のなかの幻想の怪物―初期恐竜・古生物文学の形式と諸特徴」東雅夫・下楠昌哉編『幻想と怪奇の英文学4』 - logical cypher scape2を紹介したが、他にも恐竜文学研究をしているっぽい本を見つけ…