人類学・心の進化

日経サイエンス2019年6月号

日経サイエンス2019年6月号出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2019/04/25メディア: 雑誌この商品を含むブログを見るwww.nikkei-science.com 特集:金星 地球の双子星 「あかつき」が見た金星の風 www.nikkei-science.com あかつきは、2019年1月に…

キム・ステレルニー『進化の弟子 ヒトは学んでヒトになった』

サブタイトルにあるとおり、ヒトのヒトたる特徴がどのように生まれてきたか、についての本 キーワードの一つは「徒弟学習apprentice learningモデル」である。 徒弟が親方から技術を盗んで覚える、という学習スタイルによって、ヒト族は知識や技術を伝達し、…

網谷祐一『理性の起源』

サブタイトルには「賢すぎる、愚かすぎる、それが人間だ」とあり、人間の特徴として挙げられる理性について、一方では科学技術を発展させるなど「賢すぎる」側面がありながら、他方で、近年の行動経済学などで人間はどうもあまり合理的に行動しないようだと…

更科功『絶滅の人類史―なぜ「私たち」が生き延びたのか』

人類700万年の進化史について書かれた本 読む前は、ホモ属の話だと思っていたが、サヘラントロプスから始まっていた。まあ、分量的には、ホモ属の話が多いけど。 最近は、人類史関係の新発見も色々とあって、断片的には色々と読んだりしているのだけど、全体…

アレックス・メスーディ『文化進化論』

サブタイトルは「ダーウィン進化論は文化を説明できるか」 そのタイトル通り、進化論で文化を説明するという新しい学問分野について、一般向けに書かれた、分野全体を見通す本 「統合」がキーワードとして出てくる。日本語版序文では、「自然科学と社会科学…

『現代思想2016年5月号(特集:人類の起源と進化)』

山極・諏訪対談と、赤澤・西秋対談が一番面白かった。現代思想 2016年5月号 特集=人類の起源と進化 -プレ・ヒューマンへの想像力-作者: 養老孟司,山極寿一,赤澤威,長沼毅,大澤真幸,吉川浩満,諏訪元,西秋良宏,篠田謙一,三中信宏,磯崎新出版社/メーカー: 青土…

スティーブン・ミズン『心の先史時代』

スティーヴン・ミズン『歌うネアンデルタール』 - logical cypher scapeの著者による、認知考古学の観点から人類の心の進化について論じた本。 本書のポイントとなる概念は「認知的流動性」であり、これは『歌うネアンデルタール』でも出てきたものだが、そ…

『日経サイエンス 2014年12月号 大特集:人類進化今も続くドラマ』

K.ウォン「書き換えられた進化史」 特集の前書きみたいな奴 最近のトピックがコンパクトにまとめられている 21世紀以降の様々な発見によって、人類の進化史が至るところで書き換わっている、と 最古の人類化石がより古くなったし、アフリカ出た時期もより古…

マイケル・トマセロ『ヒトはなぜ協力するのか』

2008年に行われたタナー講義をもとにした、人間の協力傾向をめぐる進化心理学についての本。前半はトマセロの講義、後半はその講義のディスカッションに参加していた他の研究者からのコメント。トマセロの研究がどのようなものかは、一番さいごのスペルキか…

スティーヴン・ミズン『歌うネアンデルタール』

認知考古学者ミズンによる、音楽と言語の起源に関する仮説についての本。人類の祖先は、ミズンがHmmmmmと呼ぶコミュニケーション形式を用いていた。ネアンデルタール人は、Hmmmmmを高度に発達させたが、言語を獲得することはなかった。一方、ホモ・サピエン…