雑誌

『ユリイカ2023年11月臨時増刊号 総特集=J・R・R・トールキン』

想像のobjectと想像のvividness - logical cypher scape2で「岡田スライドについては、また機を改めて触れるかもしれない。」と述べたが、そのスライドの中で岡田は、フィクションを鑑賞するにあたっては「「想像の産物に現実らしい一貫性を与える表現を達成…

『Newton2024年6月号』

今月のNewtonは気になる記事が多かった。久しぶりにがっつり読んだ気がする(とはいえ全部は読んでいない)。Newton 2024年6月号作者:科学雑誌Newton株式会社ニュートンプレスAmazon 地球大解剖 監修 廣瀬 敬 執筆 尾崎太一 監修の廣瀬敬については『地球・…

『SFマガジン2023年12月号』

SFマガジン読むの久しぶりな感じ(しかし見返してみると、以前からさほど頻繁には読んでいないな)。 グレッグ・イーガンの新作中編が掲載されているということで、読まねば、と。SFマガジン 2023年 12 月号 [雑誌]早川書房Amazon グレッグ・イーガン「堅実…

『日経サイエンス2024年2月号』

日経サイエンス2024年2月号 [雑誌]日経サイエンスAmazon どうしてみんなでかいのか? 巨大恐竜 竜脚類の進化 M. D. デミック 竜脚類はそもそも発見数が少ないらしい。 自然の理由もあるが人為的な理由もあって、でかいので1回の発掘で掘り出せる個体数がま…

『Newton2024年1月号』

Newton 2024年1月号作者:科学雑誌Newton株式会社ニュートンプレスAmazon 「共感覚」の不思議 まず、共感覚には色々な種類がある、と。 有名なのは、色字共感覚だが、色聴共感覚、空間系列共感覚、序数擬人化などがある。空間系列共感覚って知らなかった。 共…

『科学2023年6月号』(特集:意識とクオリアの科学は可能か?)

クオリア構造学とかロボティクスからのクオリア研究とか言語との関係とか 以前、生体の科学 Vol.73 No.1 2022年 02月号 特集 意識 - logical cypher scape2があったけど、一部重複する人もいるけれど、領域がまた違う感じ。 『生体の科学』にもいた大泉・土…

『科学2023年11月号』(特集:新しい恐竜学)

恐竜の脳、骨組織学、マイクロウェア、胚化石、エボデボ、初期進化、絶滅という7つのトピックについて紹介する記事が並んでいる。 非専門家向けに、各研究内容についての概要を紹介するものではあるが、それぞれの専門家が関わる最新の研究までフォローして…

『日経サイエンス2023年11月号』『Newton2023年11月号』

日経サイエンス 日経サイエンス2023年11月号 [雑誌]日経サイエンスAmazon “食べられる”ドローンで救命 翼部分がビスケットとなっているドローン。遭難者救助を想定。 「セントラルドグマ」を体感 今年の8月に東京タワーで、セントラルドグマをテーマにしたサ…

『文藝春秋2023年9月号』(市川沙央「ハンチバック」ほか)

実家に帰った際に当該号が置いてあったので読んだ。 むろん「ハンチバック」目当てで読んだのだが(実家にあったのも同じ理由)、それ以外についてもちらっと読んだ。 感想をメモっておいたが、結果的に「ハンチバック」本編へのコメントが一番少なくなって…

『日経サイエンス2023年10月号』

『Newton2023年10月号』 - logical cypher scape2とともにこちらもLLM特集で、両方読むことで理解が深まった日経サイエンス2023年10月号 [雑誌]日経サイエンスAmazon オウム以上フクロウ未満? 生成AIの“思考力” G. マッサー 確率論的オウムとも言われるが…

『Newton2023年10月号』

Newton 2023年10月号作者:科学雑誌Newton株式会社ニュートンプレスAmazon Chat GPTの教科書 監修・松尾豊 Transformerは、単語同士の意味の近さをベクトルの内積で表現する うーん、概念としては分かるけど、わからん まあそれはそれとして、Transformerは、…

滝口悠生「恐竜」(『文藝2023年秋号』)

この作品を読もうと思ったのはタイトルが恐竜だったから、では決してなくて、以下の矢野さんのツイートによる。 滝口悠生さんの「恐竜」(『文藝』2023・秋)、めちゃ良いですね。ここ最近の滝口作品のなかでもとても好き。保育園するからだだと思いました、…

『ユリイカ 2023年7月臨時増刊号 総特集=大江健三郎』

実物を見ると600ページ超の分厚さにびびる。 大江健三郎について最近ちょっと読んでいるとはいえ、全然明るくないので、ごくごく一部の論考だけちらっと読んだユリイカ 2023年7月臨時増刊号 総特集◎大江健三郎 ―1935-2023―作者:工藤庸子,尾崎真理子,市川沙央…

『文藝 2022年夏季号』

久しぶりに図書館で文芸誌の棚を見ていたら(というか『文藝』の別の号を探していたのだけど)、表紙にある「フォークナー」「イーガン」「犬王」の文字が目に入ってきたので、思わず手に取ってしまった。文藝 2022年夏季号河出書房新社Amazon ◎特集2 フォー…

『Newton2023年8月号』『日経サイエンス2023年8月号』

Newton2023年8月号 Newton 2023年8月号作者:科学雑誌NewtonニュートンプレスAmazon 建築の未来 五十嵐太郎監修 「木材」「コンピュテーショナルデザイン」「3Dプリンタ」 近年の木材建築トレンドは日本ではなく欧州から始まったが、これは欧州の方が耐震基準…

『日経サイエンス2023年6月号』『Newton2023年6月号』

日経サイエンス2023年6月号 [雑誌]日経サイエンスAmazon 量子コンピューター 日本の初号機が稼働 古田彩 理研(和光市)の量子コンピュータ だが量子ビットは極めて繊細で、加工はいまだ手探りだ。設計からずれることもあり、個体差も大きい。そのため狙った…

『日経サイエンス2023年5月号』『Newton2023年5月号』

日経サイエンス 日経サイエンス2023年5月号 [雑誌]日経サイエンスAmazon表紙にはでかでかとChat GPTと書いているが、特集のタイトルは「話すAI 描くAI」であり、Chat GPT以外の話も書かれている。とはいえ、中心になっているのはやはりChat GPTではあるので…

『日経サイエンス2023年2月号』『Newton2023年2月号』

日経サイエンス2023年2月号 日経サイエンス2023年2月号 [雑誌]日経サイエンスAmazon SCOPE 不要なシナプスを”食べて”整理 グリア細胞がシナプスを食べることによって、記憶定着に一役買っているという話 また、精神病理との関係も ADVANCES 軟組織が化石にな…

『Newton2023年1月号』

Newton 2023年1月号作者:科学雑誌Newton株式会社ニュートンプレスAmazon 史上初の「惑星防衛」実験に成功(協力 吉川真 執筆 小熊みどり) DARTの話 スマホと脳の最新科学(監修 髙橋英彦 執筆 西村尚子・尾崎太一) 立ち読みなのでざっと見出し眺めてっただ…

『日経サイエンス2023年1月号』

日経サイエンス2023年1月号 [雑誌]日経サイエンスAmazon ボイジャー最後の挑戦 未踏の星間空間を行く T. フォルジャー ボイジャー1号、2号について、そのあらましを振り返る記事 惑星直列していてスイングバイの好機だったから、という理由だったのか。 175…

島尾敏雄「離脱」色川武大「路上」古井由吉「白暗淵」(『群像2016年10月号』再読)

島尾敏雄「離脱」 『群像2016年10月号(創刊70周年記念号)』その1 - logical cypher scape2で以前読んだことがあるのだが、この記事を見直してみると 島尾敏雄「離脱」(1960年4月号) 夫婦の話 ずっと勝手してた夫が妻からいろいろ と非常にそっけな…

『Newton2022年12月号』

Newton 2022年12月号作者:科学雑誌Newton株式会社ニュートンプレスAmazon マイクロバイオーム─人体に住む微生物 腸内細菌の話 特定の菌より多様性が大事 肥満とF/B比 なんちゃら科という細菌とうんちゃら科という細菌の比率が、健康体の人と肥満体の人とでは…

『SFマガジン2022年2月号』

先日、ハヤカワSFコンテストと創元SF短編賞 - logical cypher scape2という記事で「坂永雄一や酉島伝法など、年刊SF傑作選などを通じてわりと読んでいてもう少し読みたいなあと思っている作家もいる。」と書いたのだが、そういえば、最近のSFマガジンに坂永…

『日経サイエンス2022年11月号』

日経サイエンス2022年11月号 [雑誌]日経サイエンスAmazon 民間月探査は宇宙ビジネスを開くか R. ボイル www.nikkei-science.com2022年末から2023年にかけて、民間の月着陸機が相次いで行く予定になっている。 これは、NASAの商業月面輸送サービス(CLPS)に選…

『文学+』03号

「凡庸の会」*1が発行している文芸批評と文学研究の雑誌『文学+』の第3号 以前、創刊号を少し読んだことがある。 『文学+01』 - logical cypher scape2 第3号の宣伝が回ってきたとき、大正文学史というのが見えて、最近立て続けに大正史を読んでいた(筒井…

日経サイエンス2022年9月号

日経サイエンス2022年9月号 [雑誌]日経サイエンスAmazon 第2の天然痘になるか 広がるサル痘 出村政彬 最後だけ読んだ。 今後、ヒトヒト感染を繰り返すと変異が起きて危険→感染者の早期治療が必要 →現在、確かに同性愛者間で広がっているが、感染自体は性別や…

『日経サイエンス2022年8月号』

日経サイエンス2022年8月号 [雑誌]日経サイエンスAmazon 特集:渡り鳥の量子コンパス 高精度ナビの仕組み 鳥には地磁気が見えている P. J. ホア/ H. モウリットセン 渡り鳥がどうやって正しいルートを見つけているのか 1970年代に量子コンパスを使っている…

『ユリイカ2022年6月号(特集=ゲルハルト・リヒター)』

ユリイカ2022年6月号 特集=ゲルハルト・リヒター作者:ゲルハルト・リヒター,清水 穣,平倉 圭,大山 顕青土社Amazon清水、沢山、平倉、池田、大山の各論考が面白かった 音楽を聴くと、イメージが浮かぶ / ゲルハルト・リヒター×マルコ・ブラウ 訳=西野路代 …

日経サイエンス・Newton2022年7月号

日経サイエンス 日経サイエンス2022年7月号 [雑誌]日経サイエンスAmazon SCOPE ITで目の不自由な人をナビゲート 靴が振動してナビゲートする。横浜で実験。 ADVANCES 細菌のエピジェネティクス エピジェネティクスというのは、真核生物のものであって、細菌…

『現代思想2022年1月臨時増刊号 総特集=ウィトゲンシュタイン』

『論考』刊行100周年を記念した特集号。 本誌前半には『論考』について、中盤には「倫理学講話」について、後半には『探求』についての論文が収録されている。 『論考』の読み方が時代によってどのように変遷してきたかを論じている吉田論文、ダイヤモンドの…