2012-01-01から1年間の記事一覧

『ボカロクリティーク』vol.6&vol.7

今まで書いた奴 『ボカロクリティークvol.01』 - logical cypher scape 『ボカロクリティークvol.02』 - logical cypher scape 第14回感想その2 - logical cypher scape(vol.3) 『ボカロクリティークvol.04』 - logical cypher scape 第15回文フリ感想 - …

『龍血一滴』第一号

昨日の冬コミで買ってきた、機龍警察合同誌 アツイ! インタビュー1本+設定考察4本+二次創作小説5本 月村了衛メールインタビュー 早く『ノワール』見ないとなーというのと 出版を巡る状況は厳しいって前も何かで言ってたなーって 機龍警察・読後雑感 ア…

グレアム・グリーン『ヒューマン・ファクター』

瀬名秀明「希望」に出てきたので読んでみた。 実際にあった二重スパイ事件をもとにしていると言われる作品。 スパイと言っても、007のような派手な話ではない*1 ロンドンで役所勤めしている諜報員の話。 主人公のモーリス・カースルは、かつて任務で南アにい…

籘真千歳『スワロウテイル/幼形成熟の終わり』

『スワロウテイル人工少女販売処』の続編 前回も言ったけど、いい「ラノベ」読んだという感じ。 今回は、ポリティカル成分が多め。 東京自治区に、テロ集団旅犬(オーナレス)によるテロが発生し、さらに日本政府の機密、高軌道迎撃機サルタヒコが不時着する…

モーグルW杯ルカ大会・クライシュベルク大会

遅ればせながら、W杯のリザルトをメモっていこうと思う。 もう、だいぶ疎くなってしまっているけれど。 今季開幕戦は12月15日、フィンランドのルカ、 続いて、第2戦は22日、オーストリアのクライシュベルクで行われた。 どちらもデュアルモーグルである。開…

『レ・ミゼラブル』

ミュージカル映画をちゃんと見るのは初めてな気がする。 あと、レ・ミゼラブルをちゃんと見るのも初めてで、あーそういう話だったんだーと 話の内容について言うと、何か納得できないというかそういうところがあるにはある。 結局、世の中、顔がよくて金がな…

スコット・ウェスターフェルド『ゴリアテ』

ジュブナイル・スチームパンクSF〈リヴァイアサン〉三部作完結編 スコット・ウエスターフェルド『リヴァイアサン』 - logical cypher scape スコット・ウエスターフェルド『ベヒモス』 - logical cypher scape 機械文明の発達したクランカー(主にドイツ)…

瀬名秀明『希望』飛浩隆『ラギッド・ガール』(再読)

部分的に再読してた。 どちらも初読時のエントリがテキトーだったので、改めてあらすじまとめとく 『希望』 静かな恋の物語 冒頭で質料の話してたり、宇宙のエレガントさの話をしして、「希望」と同じモチーフ使ってた。 宇宙物理学をやってる真弓と生命科学…

川畑秀明『脳は美をどう感じるか』

神経美学の一般向け紹介の本。 似たタイトルの本として、セミール・ゼキの『脳は美をいかに感じるか』があるが、ゼキは川畑の師にあたるらしい。 筆者の専門は心理学であるとのこと。 神経美学とは、脳科学的アプローチによって芸術鑑賞や制作について迫ると…

『蒼穹のファフナー』

土日に、ニコ生一挙放送をやっていたので見た。 エヴァQを見たその日の夜からで、それ以外のことは大してしていないのだが、濃密な2日間だった 面白かった フェストゥムという敵が襲ってくるのに対して、子どもたちがファフナーというロボットに乗って戦う…

『ヱヴァンゲリオン新劇場版Q』

実を言うと、映画館でエヴァを見るのは初めてです! という、何というか場合によっては怒られそうな感じ(?)で、エヴァについては通り一遍には知ってるけど、あまりちゃんと見てはいない人です。 で、まあ結構楽しんで見れた。 話とか設定とかが十全には理…

岩堀修明『図解 感覚器の進化』

目や鼻や耳などの感覚器について、無脊椎動物から始まって様々な動物のそれを紹介している本。 各種動物の感覚器の構造やしくみについての説明が並んでいる感じの本で、その一環として各種感覚器の進化についても触れられているといった感じ。 目次を見ると …

第15回文フリ感想

買って読んだ本の感想をさくさくとしていきます。 アーカイブ騎士団『アーカイブ騎士団004ロボット小説集』 今回、一番楽しみにしていてそして期待にたがわぬ面白さでした 高田敦史「形而上学刑事 ロボットの同一性」は、参考文献にアシモフのロボット小…

11/18文フリの告知

今度の文学フリマにて、フミカレコーズより音楽系批評同人誌『フミカ』を発行します! 目次 VOCALOID UTAU曲クロスレビュー(やおき、ja_bra_af_cu、かじもとさん、まげ=えりくさ、シノハラユウキ) 文学フリマ音楽系同人誌クロスレビュー(ja_bra_af_cu、…

パオロ・バチガルピ『シップブレイカー』

バチガルピの長編第二作で、もともとYA小説だったらしいが、まさにバチガルピ的なエッセンスはそのままでジュブナイルな感じになっている。 地球温暖化が進行し、多くの都市が水没したアメリカ。 主人公であるネイラーは、廃船から金属を回収するシップブレ…

『別冊日経サイエンス実在とは何か』

主に、相対論、量子論、その2つを統合する万物理論あたりの宇宙論、宇宙物理学について。冒頭は、マルチバース関連の記事が続く。 2003年以降の日経サイエンスに載っていた記事の再録だが、2011年前後の記事が中心なので、新しい! こんなん知らなかった。…

門脇俊介『フッサール』

フッサールについては、元々あまりしっているわけではないが、これを読んでフッサールのイメージが変わったかもしれない*1。 というか、おそらく著者自身が、今まであまり言われてなかったフッサール像を出そうとしたのかな、と思う。 筆者は、フッサールに…

藤真千歳『スワロウテイル人工少女販売処』

以前から気になっていたタイトルではあったのだが、あんまり優先度が高くなくて読んでいなかったのだが、『SFマガジン11月号』の前島賢による書評を見て、急遽読むのを決めた。 そしてそれは大当たりであった。 なんというのか、俺、こういうラノベが読みた…

青山拓央『タイムトラベルの哲学』

最近哲学読んでなかったので タイムトラベルとは一体何なのか、ということを起点にした時間論。 内容まとめではなく、テキトーに気になったとこだけ拾いメモ 序章にあるレコード盤の喩えは、『順列都市』っぽい。 「私の時間」と「前後の時間」の区別は、A系…

SFマガジン

2012年7月号「特集:スチームパンク・レボリューション」 添野知生「ぜんまい仕掛けの夢、蒸気機関の映画」 ネオ・スチームパンクではないか、という映画をあげているコラム。 『三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』や『エンジェル・ウォーズ』なん…

『日経サイエンス』2012年5月号

宮尾祐介 文意が同じかどうかわかるコンピュータを作る 表現の異なる2つの文が同じ意味かどうか、人間であれば簡単に分かるが、コンピュータには難問になる。 それに今挑んでいる宮尾へのインタビュー記事。 現在は、ロボットは東大に入れるかプロジェクトの…

月村了衛『機龍警察 暗黒市場』

何故か感想書き忘れてた ユーリ総受け本 「DRAG-ON」ってセリフ読んだ時変な声出た 宮城県警がよかったっていうか、あの場所をそういうふうに使うとは、やばいみたいな小並感 あとで追加する 機龍警察 暗黒市場 (ミステリ・ワールド)作者: 月村了衛出版社/メ…

田中芳樹『銀河英雄伝説』

以前、アニメは見ていて小説は読んでいなかったのだけど、結局、外伝含めて(多分)全巻読んだ。 内容について特に書くこともないと思うので、読んだという報告までに。 田中芳樹インタビューがついてる文庫版の奴で読んだのだけど 外伝はインタビューではな…

行ってきたものメモ

幕張恐竜博 横浜のものより大規模だったが、横浜の時ほど気分がのらなかった。 全身骨格は、○○VS○○みたいにシーンの再現になっていたりして、あるいはでかいやつ並べてたりして迫力はあった。 目玉は、中国で発見された羽毛恐竜。大型の恐竜にも羽毛があった…

井手口彰典『同人音楽とその周辺』

ほとんどそのタイトル通り、同人音楽についての研究の本。 自分は、同人音楽といってもニコ動やネットレーベルで触れているだけなので、普通に勉強 音楽学系の本もほぼ読んだことないのでそういう意味でも。 第1章 同人音楽への招待 そもそも同人音楽とは一…

小田部胤久『西洋美学史』

@tieckP、@nix_in_desrtis、@ja_bra_af_cuのお三方と一緒に、読書会をしました。 さらっと流し読みもできるけど、しっかり読もうとすると省略とか飛躍があって難しいというか、そういうところも含めて概説本なのだと思う。 ここらへんの話題面白いなーという…

後藤和久『決着!恐竜絶滅論争』

いい本だった、これー 2010年に発表された、恐竜絶滅は小惑星衝突説で論争に決着が付いているとの論文を発表した41名の研究者たちの1人である地質学者による本。 恐竜絶滅の原因が、小惑星衝突によるものだということは、専門家のあいだでは定説になってい…

『ボカロクリティークvol.04』

これまでの感想はこちら 『ボカロクリティークvol.01』 - logical cypher scape 『ボカロクリティークvol.02』 - logical cypher scape 第14回感想その2 - logical cypher scape 今回の表紙は、これはIAさんですか VOCALOID3って全然知らないんだよなーいか…

伊藤計劃×円城塔『屍者の帝国』

なかなかどう感想を言えばいいのか難しい、のは多分この作品があまりに注目を浴びているからだ。 面白かったのは間違いないのだが、じゃあこれが伊藤計劃や円城塔のこれまでのテーマを昇華するような傑作なのかというとそこまで感じなかったのも正直なところ…

ヨコハマ恐竜展

最近、恐竜の本を読んだけど(小林快次『恐竜時代1 起源から巨大化へ』 - logical cypher scape)、実はこれに行くための予習的なものだった。 子どもの頃、恐竜好きだったのだが、ある時期からあまりフォローしなくなっていた。恐竜の記事を見かけたら読ん…