モーグルW杯ルカ大会・クライシュベルク大会

遅ればせながら、W杯のリザルトをメモっていこうと思う。
もう、だいぶ疎くなってしまっているけれど。
今季開幕戦は12月15日、フィンランドのルカ、
続いて、第2戦は22日、オーストリアのクライシュベルクで行われた。
どちらもデュアルモーグルである。開幕2連続でデュアルというのは、もしかして初めてなのではないかと。デュアルは、昔はシーズン1回あるくらいで年間のトータルスコアにも含まれない特別イベント的なものだったのが、それが含まれるようになり、そして回数も増え、徐々に重視される傾向があって、それがここまできたかという感じがした。
五輪もいつかデュアルになる日が来るのだろうか?!

ルカ大会・男子

1位 ミカエル・キングスバリー(カナダ)
2位 アレックス・ビロドー(カナダ)
3位 ジェレミー・コータ(アメリカ)
以下、8位までカナダとアメリカの北米勢がつらなる展開。
キングスバリーは昨季のチャンプ。今季は、キングスバリーとビロドーの2強対決らしいんだけど、ビロドーの方が年長者ということに驚きを感じずにはいられないw ビロドーって若き挑戦者ってイメージだったんだけどなー。キングスバリーはビロドーより5歳も若い。
このカナダ2強に対して、アメリカのコータとデニーン(5位)が食らいつくという図式か。
さて、9位には日本から遠藤尚が入っている。
日本からは他に、四方元幾、小林樹生、西伸幸、山口卓也、上野修が出場していているも、予選落ち。四方、小林、山口は僕は初めて名前見たのだけど、3人とも90年代生まれ。
うーん、それにしても、フィンランド勢は全員予選落ち。スカンジナビア勢ではスウェーデン選手が10位と15位にいるけど。
男子モーグルはもう長いこと北米勢の天下が続いててるけど、今季もそれが続くということを窺わせる結果。かつてのフィンランドファンとしては寂しいところ。
日本と同じアジア、カザフスタンからは3選手、優勝経験もあるドミトリー・レイヒャルド含め全員予選落ち。
http://www.fis-ski.com/uk/604/610.html?sector=FS&raceid=6704

ルカ大会 女子

1位 ヘザー・マクフィー(アメリカ)
2位 ジャスティン・デュフォー・ラポイント(カナダ)
3位 上村愛子(日本)
これにチェコのニコラ・スドヴァが続く展開。
昨季のチャンプであるハンナ・カーニーが怪我で序盤戦の出場を見送っている状況で、アメリカ二番手のマクフィーと、昨季カーニーに迫ったジャスティンの対決構図
まあ、以前からちらちら名前は見たことある選手だけど、男子も女子も自分の知らない選手ばかりになっているなあという感じ。ソチまでには勉強しないとw
そんな中、上村の名前があるのは非常に嬉しいことだけど、いつの間にか最年長の選手に。パッと見たところ、男女あわせても、30代の選手が上村とスドヴァしか見当たらない。って、スドヴァももう30なの?!
P-A・ルソーも引退してしまったしなー。
モーグル選手って、30代入ってからが本番みたいな人も多かった印象があるのだが、今はもう20代、10代が中心なんですね
アルペンとか他競技からの転向組が昔はいたけど、今はもうそんなことないんだろう。
ところで、2位のジャスティンは、三姉妹の三女で、次女クロエが9位、長女マキシムが14位。つえー。
兄弟姉妹でみんなモーグル選手やってるというパターンは多い。ニコラ・スドヴァは妹がいるし、伊藤みきは3姉妹の次女。ただ、姉妹揃って予選突破してるというのはなかなか見ない。
日本人は、12位に伊藤みき。他に、星野純子、村田愛里咲が出場。
女子も男子と同じく北米勢が圧倒的に上位を占めているのは変わりないけれども、予選落ち組を見ていると、中国の選手がちらほら見かけるなあという印象。中国はエアリエルが強いけれど、モーグルでは今まで見たことなかった。あ、そういえば、今季韓国いないな。
http://www.fis-ski.com/uk/604/610.html?sector=FS&raceid=6703

クライシュベルク大会 男子

1位 ブライオン・ウィルソン(アメリカ)
2位 アレクサンダー・ビロドー(カナダ)
3位 マイケル・キングスバレー(カナダ)
さらにカナダのフィリップ・マーキが続く。
ウィルソンはバンクーバー銅メダル選手。
5位のギャグノンはルカで4位、6位のデニーンはルカで5位なので、ここらへんは安定している感じ。
日本は、四方が予選突破。決勝トーナメントでは第1戦で敗れて16位だけれど、日本男子は予選突破が1つの壁なので喜ばしい。
他、日本人出場選手はルカと同じく、上野、小林、遠藤、西、山口。
http://www.fis-ski.com/uk/604/610.html?sector=FS&raceid=6708

クライシュベルク大会 女子

1位 ヘザー・マクフィー(アメリカ)
2位 Heid Kloser(アメリカ)
3位 ジャスティン・デュフォー・ラポイント(カナダ)
マクフィー2連勝
日本勢は、伊藤みきが5位。上村、星野、村田は予選落ち。
4位のブリトニー・コックスはオーストラリア、7位のユリア・ガリシェヴァカザフスタン、他にノルウェーやロシアの選手も予選突破して、わりと国籍豊かな感じかw チェコのニコラ・スドヴァは10位。まあそれでも北米勢が圧倒的なのは変わらず。
デュフォー・ラポイント3姉妹は、クロエ6位、マキシム16位でやっぱり全員予選突破してる。
http://www.fis-ski.com/uk/604/610.html?sector=FS&raceid=6707

bravoskiによる記事とか

本物の王者は誰だ? 絶対女王は重傷を負いピンチ! : コラム | J SPORTS
上村愛子、初戦表彰台で見えた展望と難敵 : コラム | J SPORTS


注目20選手(男子)
ミカエル・キングスバリー(アメリカ)昨季総合優勝。92年生まれ。
アレキサンダー・ビロドウ(カナダ)バンクーバー五輪金。87年生まれ。
パトリック・デニーン(アメリカ)昨季総合2位、09年猪苗代世界選手権優勝。87年生まれ。
ジェレミー・コータ(アメリカ)昨季総合3位。88年生まれ。
フィリップ・マーキー(カナダ)昨季総合4位。バンクーバー4位ヴィンセント・マーキーの弟。89年生まれ。
セルゲイ・ヴォルコフ(ロシア)昨季総合6位。87年生まれ。
遠藤尚(日本)昨季総合8位。バンクーバー五輪7位。90年生まれ。
ドミトリー・レイヒャルド(カザフスタン)昨季総合11位。89年生まれ。
ペル・スペット(スウェーデン)昨季総合13位。85年生まれ。
ギルボー・コラ(フランス)一昨季総合優勝&世界選手権優勝。83年生まれ。
注目20選手(女子)
ハンナ・カーニー(アメリカ)昨季総合優勝、バンクーバー五輪金。86年生まれ。
ジャスティン・デュフォー・ラポイント(カナダ)昨季総合2位。94年生まれ。
ニコラ・スドヴァ(チェコ)昨季総合3位。82年生まれ。
ヘザー・マクフィアメリカ)昨季総合4位。84年生まれ。
クロエ・デュフォー・ラポイント(カナダ)昨季総合5位。91年生まれ。
オードリー・ロビショウ(カナダ)昨季総合6位。昨季ハンナの連勝を止めている。88年生まれ。
伊藤みき(日本)昨季総合7位。87年生まれ。
エカテリーナ・ストルヤロバ(ロシア)昨季総合10位。88年生まれ。
ユリア・ガリシェバ(カザフスタン)昨季総合11位。92年生まれ。
上村愛子(日本)08季総合優勝、09季世界選手権優勝。79年生まれ。