『蒼穹のファフナー』

土日に、ニコ生一挙放送をやっていたので見た。
エヴァQを見たその日の夜からで、それ以外のことは大してしていないのだが、濃密な2日間だった
面白かった


フェストゥムという敵が襲ってくるのに対して、子どもたちがファフナーというロボットに乗って戦う。
世界はずっと昔からフェストゥムと戦っていたのだが、物語の舞台となる竜宮島は、戦争が終わったあとに「平和」という文化を残すために作られた。が、一方で、ファフナーというロボットの開発もしていたので、戦うことになる。
竜宮島は、あくまでも島を守ることを主目的としているので、人類を守るべくフェストゥムと戦う新国連と対立している。
日本は既にフェストゥムに襲撃され、新国連によって核を落とされて消滅している。フェストゥム襲撃により、日本人は受胎能力をなくす。竜宮島にいる子どもたちは、人工子宮から生まれた子どもで、親との血縁関係がない親子もいる。
フェストゥムは、「あなたはそこにいますか」と話しかけてくるが、これに答えると心を読まれる。心を読まれないためのシステムが、ファフナーパイロット同士のクロッシング総士というリーダー格の子とテレパスしている。
大人が子どもを戦わせているというロボットアニメの図式にすごく意識的な話。親たちは、子どもたちを戦わせないと子どもたちを守れないが、戦わせたくないという本音との間で揺れたりする。
まんま、子ども兵の奴もいて、これが兵士からある人の子になるエピソードなどもある。
親と子の二世代による群像劇だが、兄・姉にあたる存在が差し挟まれているのが面白い。彼らは、実験の第一世代で生存したのは3人を残すのみ。それぞれ、主戦派のスパイ、主戦派から島に戻る戦士、島に残るヒロインの姉という感じで、立場が分かれる。
子どもたちは、友人の死や身近な者の裏切り、幼い頃の確執などを乗り越えながら、「私はどこにもいない」という自己否定から「私はここにいる」「私たちはここにいる」という自己肯定感へと達していく。その過程において、仲間の死や痛みの場所を自分の中に置くということがなされていく。大体、大雑把にいうと。
竜宮島の大人たちというか主に司令官は、フェストゥムとの共存を模索している。
フェストゥムは、人類や生命を理解しようとしている途中なのではないかということ。
生死を理解していないから、日本人の受胎能力を奪い、痛みを理解していないから、攻撃してくる。しかし、それを理解させることができれば、共存ができるのではないか。

最初は、キャラが多すぎて把握するのが大変だったけど、そして最後まで誰が誰の親なのかを覚えられなかったけど、それぞれの物語を結構丁寧に描いていたと思う。群像劇としての人間関係の絡み合いも、複雑ながら、物語が分からなくなるということもない絶妙の案配だったかと。
それゆえに、後半における怒濤の死亡フラグ乱立とその回収の凄まじさには、圧倒されるわけだが。


真矢が突然腕利きのスナイパーになるのがよかったw
こうようの最後のエピソード、泣ける
ゴーバイン親子も泣ける
新井里美さんのキャラもよかったなー
とかまあ、そういうこと言い出したら切りがない
というか、2日間で一気に見たから、あまり整理しきれていない。
ゼーガペインのことを思い出したりしたので、テーマ的なことで比較したりすることができるかなと思ったりもしたのだけど
単純に、あらすじを思い出そうとするだけで、結構複雑で大変なので、力尽きた。