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『ボカロクリティークvol.01』 - logical cypher scape2
『ボカロクリティークvol.02』 - logical cypher scape2
第14回感想その2 - logical cypher scape2
今回の表紙は、これはIAさんですか
VOCALOID3って全然知らないんだよなーいかんなー
各記事の1ページ目のハシラの部分に、VOCALO CRITIQUEって入ってるのがかっこいい
っていうか、このタイトルのフォントがよくて、このフォントが決まった時点で、デザイン的に勝利だよなって思ったりしたw
初音ミク=ミーム生命体論 Kayashin
ミク愛がこれでもかと綴られているエッセーで、どう相対すればいいか迷うんだがw
マジレスすると、初音ミクは生きてないと思うが、それは別に否定的な意味ではなくて、自分としては、初音ミクとかキャラクターとかをSF的に捉えるとすると、既存の概念ではない新しい概念の誕生として捉えた方が面白いんじゃないかと考える次第。
ここでは、ミクさんと結婚したい→そのためにはミクさんは生命体だと言わなければ、という流れになってるんだけど、それはそれで別に構わないんだけど、自分としては、非生命体と結婚するためにはどうあればいいか、と考える方が面白いかなと思う。この話題になると必ず、新城カズマの被著作人権ネタを持ち出すんだけど、そういう奴ね。
そういえば、以前からじゃぶらふきゅーさんが、ボカロとSFの関係について分かる論が読みたいと言っていたけど、このエッセーはその方向性でいくという可能性もあったんではなかろうかと思ったりもした。
「未来のイヴ」「接続された女」あたりなのかなー(あと、日本のマンガアニメも絡めてほしいと言ってたからマクロスなのか)とか思っていたけれど、もっとオーソドックスなAIものとかでもいいのか、と。
HIP HOPとVOCALOIDにおける類似点と考察 曽根原僚介
まあ、なるほどねーという感じ
この論ではヒップホップがある種のレッテルを貼られて定着してしまったという前例から、ボカロについても憂えているのだけれど、ヒップホップについて僕は全然よく知らないが、『F』第10号の矢野利裕さんの論文とか参考になるんじゃないかなと思う。この論で曽根原さんが言ってるレッテルと、矢野さんが論の中で考察しているもの(身振り)はちょっと違うものだけど、ある種の偏見が逆説的に伝播を可能にし、日本においてヒップホップをヒップホップたらしめたのだという論だったので(参考:第14回感想その2 - logical cypher scape2)
で、ボカロにアキバ系オタク系のレッテルがつくのではないかという怖れについても、正直どうなるのかよく分からない。オタクというものがすでに大分ライトなものになってしまっていて、参入障壁になるほどのものでもないんじゃないか、というのと、ボカロのJ-POP化というか、最近は女子中高生が聞くようになっているという話も聞いたりするので、ボカロの非オタク化もすすんでんじゃないのか、という2点から杞憂な気もする。
まあわかんないけどね
VOCALOID 初音ミク 有馬加奈子
小説。この有馬さんという方、前回も書いてて、人間のアイドルとボカロとの比較に興味があるんだなということが分かる。
最近、アイドルブームだし、すごくベタなテーマだなとも思うんだけど、意外とあんまり論じられていないような気もする。
どれくらい同じようなもので、どれくらい違うものなんだろうか
アイドルの曲もボカロの曲も同じようにリミックスやってるDJとかたくさんいて、そんな中で実際にアイドルの作詞作曲やるようになったDJの人なんかもいたりして。ボカロ文化とネット系音楽文化とアイドル音楽文化との相違と交流ってどんななってるのかな、というのは気になるような気がしないでもない。
ボカロシーンを支える可能性の考察 29面相@えでぃー
ある1人のボカロ受容史の記録として
「ボーカロイド文化」をどう紹介するか Bukko
内容と全然関係ないけど、痛スキーの人だった
痛スキー、ちょっと気になっているのである。
知られざる良曲浮上ランキング ボカロノビス管理人_Gissy
技術的な話とか統計的な話とか是全分からないのだけど、とても簡単に書いてあって、わかりやすく面白かった。
普通のランキングだと分からない、マイリスが延びて浮上してくるような曲を見つけ出すシステム、ボカロノビスの作り方が書いてある。
「Sourth North Story」考察〜ボカロという交差点〜 ISD@G.C.M(アンメルツP)
前回書いた原稿に対して、〜についてもっと詳しくという反応があったのでこれを書いた、とあるのだけど、この反応って俺の前の感想だよね、きっと。やったーw
悪ノPとゆにめもPのコラボ作である「SouthNorthStory」について、丁寧に論じていてよかった。
作者−音源−世界観の三層構造の図とかいいですね、燃えますねw
制作者の意図と視聴者の解釈のギャップについても触れられているのもいい(そういうことは当然起こるんだけど、何故起こってどういう効果になって作品の評価につながっているかちゃんと書かれているのがいい)。
円盤が出来るまで ぼーかりおどP(noa)
まあタイトル通り。CDの制作過程について。
架空のボカロP、ロングインタビュー キャプテンミライ
これ面白かったなあw
マイコン少年って結構いい年な……いや、なんでもないです
ボカロだからこそのオケの音があるという話、いい。僕は、ボカクリでそういう話を読みたいんだよなー
ボカロならでの音楽ジャンルって出来てるはずで、それが何なのかは気になる
あと、一番面白かったのは、マルチトラックのファイルをリスナーが聞けるようになるといいんじゃないかとか、自動的に更新されるファイルとか面白いんじゃないかとかいうあたり
マルチトラックで聞けるようになったら、楽しいだろうなー。これは本当にあってもいいと思う。
作品が自動更新されていくっていうのは、メディアアート的なところで発想自体は前からありそう。現実的にどう作るかっていう問題と、作品として本当におもしろいものが出来るかって問題があると思う。
電子書籍もそうだけど、例えばhtmlで小説を書くとして、色々な可能性があったと思うんだけど、なかなかこれといった作品はなかったんじゃないか(試みは色々あったんだろうと思うけど)
編集後記
毎度、八起さんのはいい感じだw