2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

シュルるPによる「ソーシャルパンク(高速ボカロック)」

少し前から、シュルるP(シュールレアリスムを正しく理解するP)が、「高速ボカロック」なるものについてちょくちょく書いてるのが気になっていた。 togetterにおいてまとめられているのだが、いくつかあって分散しているので、自分用メモとしてここにまと…

『SFマガジン2012年2月号』

日本作家特集の4本を読んだ。 普通にさくさく読めて、面白かったけど物足りない感じ。 SF設定がすごいというのではなくて、SF設定を背景においてそこから紡ぎ出される物語の叙情の方に重点がある、とでもいえばいいのだろうか。 宮内悠介「ヨハネスブルグの…

『ボカロクリティークvol.02』

『ボカロクリティークvol.01』 - logical cypher scape2の第二号 発起人の島袋八起さんからご恵投いただきました。どうもありがとうございます。 今回は、GUMIさんのおっぱいが表紙です 今回もやっぱり作品論がねえっていうのが、物足りないポイントでした。…

田中慎弥「共喰い」円城塔「道化師の蝶」

久しぶりに雑誌で小説を読んだ感じ。 それだけでなく、文芸誌系小説読むのも久しぶりかな。 読み終わったときの感想引用 芥川賞選評、インタビューならびに受賞作読み終わった。「道化師の蝶」面白かった!! 円城塔読むの久しぶりだったんだが、リーダブリ…

青山拓央『分析哲学講義』

ちくま新書から出た分析哲学の入門書。 分析哲学の入門書というと、先日、講談社選書メチエから、八木沢敬『分析哲学入門』という本も出ているが、この両者はある意味ではよく似ているし、ある意味では結構違う。 どちらも分析哲学とは何かというところから…

高階秀爾『20世紀美術』

高階秀爾『世紀末芸術』 - logical cypher scape2の続き。 序章 現代美術の課題 ピカソの言葉「人はみな絵画を理解しようとする。ではなぜ人は小鳥の歌を理解しようとはしないのだろうか。(...)人はなぜ理解しようとはせず、ただひたすらそれらを愛するのだ…

北方謙三『黒龍の柩』

土方歳三を主人公に、池田屋事件から箱館戦争までを描いた作品。新撰組を人斬り集団で終わらせたくないと考える土方が、蝦夷地独立に夢を託そうと奔走する話。 歴史小説・時代小説はほとんど読まないけど、北方謙三読むのは実は2作目。 以前、新聞で連載さ…

桑島秀樹『崇高の美学』

美学における「崇高」という概念についてまとめられた本。 崇高とは、何か超越的な気高いものを指しているというわけではなく、むしろ山とか石とか地面とかいったものを徹底的に凝視することで感じられる感性的な価値である、というのがざっくりしたまとめ。…

北野圭介『映像論序説――デジタル/アナログを越えて』

映像を巡る言説を、アナログとデジタルの区別について吟味する形でまとめたもの。 冒頭で、方法論として概念分析と系譜学的考証というのを挙げている通り、映像という言葉がどのように使われてきたのかというのを追いかけている。 アナログ映像とデジタル映…