少し前から、シュルるP(シュールレアリスムを正しく理解するP)が、「高速ボカロック」なるものについてちょくちょく書いてるのが気になっていた。
togetterにおいてまとめられているのだが、いくつかあって分散しているので、自分用メモとしてここにまとめておく。まとめのまとめ。
ソーシャルパンク
タイトルにある「ソーシャルパンク」は今日のシュルるPのツイートから。
俺の言う高速ボカロックをかっこ良く呼ぶ言葉が欲しい
「ソーシャルパンク」
意味とユニークさから言えば「ソーシャルパンク」しかない気がするけど勢いがないな
いやでもこういう、音楽性にはほとんど言及しないようなジャンル名にしておけば何やってもいいことになるからこれでいい気がする
ちょっと気に入ってきた。ソーシャルパンクの例が『千本桜』、と言えばなかなか直感に合致するのではないかと思う。
https://twitter.com/#!/knowsur/status/174734389236862978
https://twitter.com/#!/knowsur/status/174736541510406144
https://twitter.com/#!/knowsur/status/174738766370570240
https://twitter.com/#!/knowsur/status/174739065793544192
https://twitter.com/#!/knowsur/status/174739368857186305
まとめその1
ニコ動で祭り会場になる曲ってほとんど同じぐらいのテンポだよな。それがまず必要条件なんだろうな。そしてそのテンポをやる人が実は少ないんじゃないかな。
これは「半分でもノれる」と言うより、同時に2つのテンポでノるのが正しい気がしてきた。腰はBPM100、脚はBPM200、といった具合に。
ソファ的なものだと腰が動かないし、立てば脚と腰は同時に動く。だから事務用の椅子の上じゃないと「脚はBPM200、腰はBPM100」というノり方はできない。そして従来「主に事務用の椅子で聴く」音楽ジャンルというものが存在しなかった。そこで今新ジャンルが発生した。ということなんじゃないかと思う。あまり自信はない。
まとめその2
これまでの仮説をまとめると、ニコ動一般化→歌ってみた視聴者の増加→歌われた楽曲の再生数上昇→歌った時に荒が見えにくくかっこいい高速ボカロックが人気→高速ボカロックの再生数上昇→再生数を頼りに少数の楽曲を聴くボカロのライト視聴者がボカロックのファンに→ボーマスでボカロックばか売れ
ぶっちゃけて言うと、ダブラリやロミシンみたいな曲を作れって言われたら、少なくとも俺のような裏方作曲家気質の人間は、よしやったろうじゃん!って思うんだけど、裏表みたいな曲を作れと言われたら作曲やめたくなる。ここの折り合いの付け方を考えるために、2009年に何が起きたかは押さえたい。
時系列としては「2009年初め:ボカロック流行の兆し、2009年5月:男性歌い手を性的な目的で追いかける女の子ファンの発生、2009年夏頃:高速ボカロックがぼからんに出現、2010年春:歌ってみたの規模の拡大」というところか。今後この時系列の隙間を埋める作業が要請される。
まとめその3
ゴーゴー幽霊船の何に興奮しているかというと、高速ボカロックの様式を完全に保ったままおそらく近い将来オタクに限らない国民的ヒットソングになってその結果新しいジャンルが確立しそれがJ-POPに取って代わってしまうであろうところ。うん多分かなり言い過ぎてるけど今俺は本気でそう思ってる。