2013-01-01から1年間の記事一覧
5年前くらいから読みたいと思っていて、ようやく読めた本w サブタイトルは「非合理性の哲学入門」 行為の哲学に属する話で、非合理な行為に思われる「自己欺瞞」と「自己犠牲」について分析を試みる。 非合理というのは、「何故それをやったのか」という問…
2008年に行われたタナー講義をもとにした、人間の協力傾向をめぐる進化心理学についての本。前半はトマセロの講義、後半はその講義のディスカッションに参加していた他の研究者からのコメント。トマセロの研究がどのようなものかは、一番さいごのスペルキか…
タイトルにあるとおり、アストロバイオロジーについての入門書。 これまでも、アストロバイオロジー関連の本はいくつか読んで来ているのだけど、アストロバイオロジーの名前を冠して全体を概観する本を読むのは初めてだった*1。 というわけで、この本のまと…
プリースト、リンクを読んで、あとなんかもう一冊くらい現代英米小説読みたいなと思って、ふと手に取ってみた。短編集。 ミルハウザーって、何年も前に、大学の後輩から薦められていたことがあったんだけど、その時は何故かスルーしていた。実際読んでみたら…
シリーズ最終巻 正確に言うと、フランスで現在までに出版されている作品についての翻訳が一区切りついた巻。正編全てと、主な番外編についての翻訳が終了したという意味での最終巻。 3巻も面白かったけど、4巻も面白かった。 特に3巻の「見えない国境」と…
オリンピックシーズンのW杯がついに開幕! 色んなニュースがありますけど、順番にいきましょう FISサイトリニューアル! 今季から、FIS(国際スキー連盟)の公式サイトが全面リニューアル 今まで基本的に文字情報ばかりだったのが、写真や動画が押し出され…
ブノワ・ペータース、フランソワ・スクイテン『闇の国々』 - logical cypher scape ブノワ・ペータース、フランソワ・スクイテン『闇の国々2』 - logical cypher scape 1,2巻より面白かった、気がする。 1,2巻と比べて凝った仕掛けや形式がなく、オー…
スリップストリームとか呼ばれるジャンルの短編集 SF系の賞(ネビュラ賞とか)の受賞が多いけど、SFというよりは、エブリデイ・マジック系のファンタジーかなあという気もするけど、まああまりどこか特定のジャンルに属するような作家ではない。 各作品…
特集:量子世界の弱値 「光子の裁判」再び 波乃光子は本当に無罪か 細谷曉夫 量子テレポーテーションと時間の矢 井元信之 光子は未来を知っている 語り:Y. アハラノフ/聞き手:古田 彩 「光子の裁判」というのは朝永振一郎が、ダブルスリット実験について…
「夢幻諸島(ドリーム・アーキペラゴ)」の観光案内書というていで書かれた小説。 プリーストをちゃんと読むの初めて*1。 訳者あとがきではこのように言われている 訳者は、本書が長編として評価されていることにどうも違和感があります。(中略)架空世界の…
ブノワ・ペータース、フランソワ・スクイテン『闇の国々』 - logical cypher scapeの続刊 2は本当はローマ数字だけど 2巻は8割くらいカラーだった サマリスの壁 サマリスへ派遣されることになった主人公。今までサマリスに向かった者たちは戻ってきておら…
上野の科学博物館 モンゴル・ゴビ砂漠で発見された実物化石の標本と、ゴビ砂漠での実際の発掘調査の模様を撮影した映像などで構成された企画 去年見た横浜や幕張のものより、渋い感じがしたw(復元模型とか恐竜ロボットとかないので) 犬塚則久『恐竜ホネホ…
楽しかった(小並感) 個人的には、あれグッドエンドじゃん、よかったじゃんみたいな感じで、テレビシリーズより好きかも まあ、テレビシリーズの時と同様、まどマギってよくできた作品だなあという感じであって、格別な思い入れはないんだけど。 ただ、テレ…
25世紀の火星を舞台にしたラブロマンスSF 書き下ろし短編アンソロジー『NOVA』で連載されていたのを読んでいたのだが、最終話だけ読んでなくて、今回単行本化されて一気に最後まで読んだ。 『NOVA2』 - logical cypher scape 大森望編『NOVA3』 - logical…
認知考古学者ミズンによる、音楽と言語の起源に関する仮説についての本。人類の祖先は、ミズンがHmmmmmと呼ぶコミュニケーション形式を用いていた。ネアンデルタール人は、Hmmmmmを高度に発達させたが、言語を獲得することはなかった。一方、ホモ・サピエン…
最近聞いているもの どっちもジャケットかっこいいよねWild Lightアーティスト: 65デイズオブスタティック出版社/メーカー: 残響record発売日: 2013/11/13メディア: CDこの商品を含むブログ (1件) を見る久しぶりに65days of static 「We Were Exploding Any…
地球内部の活動を主軸に、地球と生命の関わりの歴史について書いた本。98年に出た本なので多少古めかもしれない。ジャンルとしては地質学ということになるが、地球全体のことを考えるとなると学際的な感じがするというか、こういうのが今のアストロバイオ…
正確にはBDであってマンガではないけど、ブログ内の記事を分類するタグなのでマンガとつけておく。 BDは初体験、というわけでは実はなくて、『3秒』を読んだことはある。あともう一つくらい読んだことあるはずなのだが、メモってなくて覚えていない……。…
『invert vol.1』 平均年齢19歳の超若手批評系サークルが文フリデビュー、ということでよいのだろうか。 特集は「若者と社会」 1本目、神山和人の評論。清涼院流水とAKB48を取り上げて、断片化されない「私」について論じている。ざっと読んだ印象にすぎない…
恐竜をどのように紹介・解説していくか、例えば『大人のための「恐竜学」』はQ&A方式で進むものだったし、恐竜図鑑のように種類ごとにならでいるものや、三畳紀→ジュラ紀→白亜紀と時代順に進むもの(例えば『恐竜時代』)もあるだろうし本によって色々な…
今回の恐竜読書期間はとりあえず終わり しめに、『恐竜時代1』を再読した。 この本はやっぱり、現役の研究者が書いているだけあって、発掘調査における話など実際の研究などにまつわるエピソードがさしこまれているのが面白い。 あと、以前読んだ時よりも、…
骨格復元という観点からの恐竜入門。あとがきによると、こういうタイプの本は非常に珍しいらしい。 「ホネホネ学」というタイトルの響きから、ともするとライトな感じの本を想像するかもしれないが、読んでみると結構カッチリしているというか、前半は教科書…
CAPS LOCK(初回限定盤)アーティスト: CAPSULE出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン発売日: 2013/10/23メディア: CDこの商品を含むブログ (21件) を見るGENZOPがtwitterで紹介していたのを見て、即購入してしまった CAPSULEのレーベル移籍第一弾…
「第十七回文学フリマ」 開催概要 開催日 2013年11月 4日(月祝) 開催時間 11:00〜17:00 会場 東京流通センター 第二展示場(E・Fホール) アクセス 東京モノレール「流通センター駅」徒歩1分 一般来場 一般の方は入場無料です! 2階Fホール、エ-34で出ま…
基礎的な、行為の哲学がそもそも何かとか基本用語の説明から始まり、専門的にはしすぎないものの、どのような議論がなされていたのかをなぞり、この分野で著名な哲学者の主張についてもおさえつつ、最終的には筆者自身のテーマの筆者なりの議論を展開すると…
東京都美術館。 初めて行ったところだった。大きめ。 土曜の午後から行ったので、そこそこ混んでた。会場全体の照明は暗め。 最初から最後までターナーの作品だけで、およそ110点ほど ほぼ全てテート美術館所蔵のものだが、テート美術館には2万点ターナーの…
サブタイトルは、「ダーウィンへの道を開いた化石研究者たち」 19世紀イギリスの古生物学者・地質学者の群像劇的な、恐竜学史 主要人物は、ウィリアム・バックランド、ギデオン・マンテル、チャールズ・ライエル、そしてメアリー・アニングといったところ…
見てきた。 当日タイムテーブル Qrion→Nyolfen→Hypo77→Q/Ghost→CallaSoild→Saitone→mergrim x kazuya matsumoto →PARKGOLF→Phasma→Seiho→GoQualiaと見た。 今回、一番見れてよかったのは、Q/Ghost Qrionもよかった 飛び跳ねれたのは、CallaSoild、PARKGOLF、…
ustで配信されていたのを途中まで見ていた 第15回自然科学研究機構シンポジウム アストロバイオロジー ust実況 - Togetter
鳥類学者による恐竜本 鳥と恐竜、両方について詳しくなれるお得な本、かもしれないw 基本的に恐竜の本だが、鳥類学者として鳥についての知見をもとにあれやこれやと恐竜について推測していく。 また、文体が軽快で、笑わせてくるネタがちょいちょい差し挟ま…