モーグルW杯ルカ大会(上村、遠藤3位)

オリンピックシーズンのW杯がついに開幕!
色んなニュースがありますけど、順番にいきましょう

FISサイトリニューアル!

今季から、FIS(国際スキー連盟)の公式サイトが全面リニューアル
今まで基本的に文字情報ばかりだったのが、写真や動画が押し出され、SNSへのシェアボタンもついたものへと作り替えられた。
動画については、昨シーズンから既にYoutbeに公式チャンネルが作られ、一部の大会について動画が配信されていたが、いよいよそれが公式サイトにもリンクされるようになった形。
また、いつの間にかtwitterアカウントも始動していて、そのアカウントが選手のアカウントをまとめたリストについても公式サイトのトップページから見られるようになっている。
リザルトについても、トップページからスーパーファイナルの結果が簡単に見られるようになっただけでなく、pdfで各ジャッジ毎の点数やエアについても書かれた詳細版も公開されている。
screenshot
こちらが、FIS全体のトップページ
screenshot
こちらは、フリースタイルスキーのトップページ
モーグルエアリアルスキークロスハーフパイプスロープスタイルの3カラム
下にスクロールすると、次大会の日程、twitterのリストがある。
screenshot
ルカ大会の結果についてのページ
カーニーとキングスバリーが優勝とあって、女子の表彰台写真
さらに結果と、表彰台にのった選手のコメントについて簡単にまとめた記事が載っている
右には、ギャラリーと動画へのリンク
動画については、男女ともに、表彰台にのった選手3人のスーパーファイナルでの滑りと、インタビューがまとめられている。

伊藤みき負傷

ルカ大会の前日に、このようなニュースが入っていた

全日本スキー連盟は13日、右膝を負傷したフリースタイル・モーグル女子の伊藤みき北野建設)が精密検査を受けた結果、前十字靱帯(じんたい)損傷との診断を受けたと発表した。全治は不明だが、靱帯は断裂していないという。本人は「一日も早い雪上トレーニングの開始、レース復帰を目指してリハビリに専念する」と話しており、来年2月のソチ五輪出場に意欲を示している。
 伊藤は7日に遠征先のフィンランドでの練習中に転倒し、11日に帰国していた。 
時事通信 12月13日(金)12時0分配信

このニュースを最初に見たときは、声が出ないほど驚いた。
現在の日本代表では、唯一の特A指定を受けており、ソチ五輪でもっともメダルの期待されている選手で、しかも開幕直前というタイミングだったからだ。
早く回復して欲しいと思うし、また今後の選手活動に悪影響のないような無理のない形での復帰を願うばかり。まあ、このあたりのことは、本人と本人をサポートするチームが最善の方法を選択してくれるだろうと信じている。
伊藤は今年26歳で、昨シーズンでは自己ベストな成績をだし、勢いにのったかたちでオリンピックイヤーに突入したところだったわけだが、モーグルというスポーツではこういうことが度々起こる。前年まで好調な成績を残しながら、オリンピックで怪我に泣いた選手というのは他にもいる。
しかし、一方でモーグルは、結構長くトップ選手でいられるスポーツでもある。例えば、上村愛子は今年34でなおも表彰台にのっており、オリンピックでのメダルの可能性も全然ある。それを考えれば、伊藤についても、仮にソチが難しいとしても、まだ少なくとも2回以上、メダルを十分狙える形での五輪出場の機会があるということになる。
というわけで、伊藤には、一日も早く、しかし長期的なことも見据えた無理のない形での復帰を待ちたい。

女子

1 KEARNEY Hannah USA 25.07
2 DUFOUR-LAPOINTE Justine CAN 23.90
3 UEMURA Aiko JPN 23.69
4 COX Britteny AUS 23.14
5 DUFOUR-LAPOINTE Chloe CAN 22.78
6 RAKHIMOVA Regina RUS 22.46
7 MCPHIE Heather USA 23.00
8 STOLYAROVA Ekaterina RUS 22.75
9 ROBICHAUD Audrey CAN 22.55

女王ハンナ・カーニーが圧倒した、という感じがする。
実際の映像を見ても、そう思う。
上村は、こういってはなんだが、無難にノーミスでいったのかなという感じ。
スコアをもう少し詳しく見ると分かるが、愛子はターン点についてはジャスティンと0.1差、スピード点はむしろ上回っているのいるのだが、エア点で引き離されている。ハンナとジャスティンは、360グラブをやっている一方、愛子はただの360。グラブをいれるかどうかで、DD(難易度)が一つ異なる。
(というようなことまで分かるリザルトが新サイトでは見れるようになった! 以前ももしかしたらどこかで見れたのかもしれないけど、すぐに見れるところではここまで詳しいスコアは分からなかった)
ハイライト映像では上位3人しか見れなくて、3人ともバックフリップと360(グラブ)だったわけだが、リザルトを見てみると、ヘザーとニコラが720をやっていたようだ。
日本人選手は他に、村田、星野、岩本が参戦していたよう。
岩本っていう選手ははじめて見るかも? 

男子

1 KINGSBURY Mikael CAN 26.93
2 BILODEAU Alex CAN 26.54
3 ENDO Sho JPN 25.24
4 GRAHAM Matt AUS 24.09
5 BEGG-SMITH Dale AUS 23.90
6 DENEEN Patrick USA 12.19
7 NISHI Nobuyuki JPN 23.96
8 SMYSHLYAEV Alexandr RUS 23.90
9 WILSON Bradley USA 23.63

公式サイトの記事では「Canadian double」という小見出しがつけられていたが、ミカエル・キングスバリーとアレックス・ビロドーのカナダ勢二人がそろって圧勝した感じがある。
二人揃って、バックダブルフルと1080を飛んでいて、男子上位はもう1080が普通なのか! とびびった。
3位の遠藤も、負けじと720と1080を飛んでいるが、ミドルセクションでターンがちょっと乱れたようだ(インタビューでは、ストックから手を離してしまったと言っていたが、映像ではそこまで分からなかった)
バックダブルフルは、上位2人以外だと、ブラッドレー・ウィルソンが、1080はパトリック・デネンが飛んでいる。720は結構みんなばんばん飛んでいる感じ。
西が7位、ターン点だけ見ると、遠藤を上回ってくる。タイムがちょっと遅かったかという感じ。タイムについていうと、遠藤は逆にビロドーよりも速い。
日本勢は他に、四方、田中、堀島、吉川、山口と結構人数が多い。堀島は97年生まれで、日本勢の中では一番若そう(海外の他の選手見ても、97年生まれが一番若いっぽい。97年が何人かいて、98年生まれより下は1人もいないから年齢制限かも)。

インタビュー

今回、公式動画ではじめて、上位3人のインタビューを全部見たのだけど、日本人は英語と日本語、カナダ人は英語とフランス語でそれぞれ同じ内容を話していた。
日本人選手の英語ですら、全部は聴き取れない、残念な英語力だけど、少しは分かるようになりたいなあ。