『日経サイエンス2024年2月号』

どうしてみんなでかいのか? 巨大恐竜 竜脚類の進化 M. D. デミック

竜脚類はそもそも発見数が少ないらしい。
自然の理由もあるが人為的な理由もあって、でかいので1回の発掘で掘り出せる個体数がまず少ない。あと、博物館で保管されている骨を研究用に使いたいって時に、でかいから出してくるのに手間かかる(もっと小さい恐竜なら、同じ時間でもっとたくさん標本見れたりする)。だから、竜脚類の研究は避けられていたふしもあるらしい。
ティラノサウルスに次いで恐竜の花形だと思っていたので、意外だったが、でかいから発掘も研究も他の恐竜より大変、というのは、言われてみればその通りだな、と。
それでも最近は発見も研究も進んできていて、発見された種数も増えていっているようだ。
巨大化は、何回も起きている。30くらいの科でそれぞれ独立に巨大化が起きていたらしい。
巨大化にあたっては、摂食行動が、でかい樽になった腸で発酵させて、という非効率的な方法なので、大量に食べる必要があるのと、骨が含気構造で軽いから巨大化させても大丈夫というのがまああるけれど、実際に何故巨大化したのかというと、理由は多様らしい。
つまり、何回も独立して巨大化しているので、それぞれの科によって巨大化した理由は異なるようだ、というのが最近の研究によって分かってきたらしい。