2025-05-01から1ヶ月間の記事一覧
エヴェンキ族の90歳の女性である「私」が、自らの人生を振り返って語るという長編小説 白水社エクス・リブリスの一冊で、このレーベルはこれまでも何冊か読んでいたが、これからしばらくエクス・リブリスを何冊か読みたいと思っている。 本作は、原著が2005…
タイトルが面白そうなので気になっていた奴で、タイトルに「国家創設」とある通り、新しく国家ができるとはどういうことなのかについて、様々な事例を交えて解説している入門書 国家が作られる方法はいくつかあって、「分離独立」*1はそのうちの1つだが、現…
近代美術館にて スウェーデンの女性画家で、初期の抽象絵画作家 どういう画家なのかは、以下を読むのが手っ取り早いかと思う。 【ヒルマ・アフ・クリントを知る1万字】オカルトの画家か、抽象絵画の先駆者か。東京国立近代美術館・三輪健仁に聞く(前編)|…
アーティゾン美術館にて。 アルプ夫妻についての展覧会 夫であるジャン・アルプのことは何となく知っていたが、その妻も美術家であるのを知らなかった 美術史、男性中心になりがち問題で、本展もそういう問題を是正していくという目論見があるのだろう。 妻…
タイトル通り、ロシア極東・シベリアの地域研究についての本で、自然地理、歴史、民族・文化、政治経済問題、各州・自治共和国の5パートに分かれている どれも気になるといえば気になるが、今回は菊池俊彦『オホーツクの古代史』 - logical cypher scape2に…
オホーツク文化についての研究史概説本 オホーツクでいつ何があったか、ということを編年で書いているのではなく、研究が進展してきた流れに沿って書かれている(大雑把にいうと、1930年代、こういう仮説があってこういう説が主流になった→戦後、こういう調…
恐竜の骨格図で知られるG.Masukawaと古生物イラストレーターツク之助による恐竜入門書 著者についてはG.Masukawaというより、らえらぷすさんと言った方が分かりやすいような気もするけれど、最近はG.Masukawa名義での著書も多い。 らえらぷすさんのブログを…
第15回創元SF短編賞受賞作 人工感情調合師の主人公は、憧れのカリスマによる新作から、彼の動機を探る。 ファッションとして人工感情をまとうというSFギミックから、機械知性であることというテーマへと着地する。SF短編としては色々なアイデアに読み応えが…
本記事は、溝井裕一『動物園・その歴史と冒険』の(主に)第3章・第4章、溝井裕一『動物園の文化史』の(主に)第6章・第7章についての読書メモである。 これらの本を手に取ったきっかけは本当に偶然で、同じ著者の別の本が図書館の新着にはいっていたと…
本書は、SF作家がどのようにデビューして、どのように書いているかについて語ったりしている本で、「SF小説を書いてみたい人、作家としてデビューしたい人、創作を続けるコツや、ほかの仕事と両立する方法を知りたい人、ビジネスでSFを利用したい人、SFの可…
クラフトビールのマンガ 5/8までpixivコミックのサイトで最新話まで全話無料で読める、ということがSNSでのリポストで回ってきていたので、何となく読み始めてみたら、3日で2周するくらい面白かったので、ブログにも記録しておこうかと。 https://comic.pixi…
江戸時代から現代に至るまでの、和人側のアイヌ表象やアイヌ政策がアイヌをいかに取り扱ってきたか、そして、それに対してアイヌ側はどのような対応・抵抗をしてきたのか、という本 「滅びゆく民族」から「ネーション」へ、とまとめられるかもしれない。江戸…
Newton 2025年6月号作者:科学雑誌Newton株式会社ニュートンプレスAmazon 柴田正輝─恐竜学に挑む 福井県立大学の恐竜学部開設に伴う、同学部教授へのインタビュー ジョン・ホーナーが福井に訪れた際、福井での研究は、世界的に見ても珍しいというコメントを残…