「ビートを感じる脳」(『日経サイエンス2024年11月号』)

音楽を聴いて踊りたくなるのはどういう時か。
シンコペーションの程度を変えて実験したという研究
シンコペーションの程度が大きいと、次のリズムが予測しにくくなる。
中程度の時、一番踊りたくなることがわかった
つまり、リズムが単調で予想がたやすい場合と、予想しにくい場合は踊りにくく、中間だと踊りたくなる、と。
この研究結果自体は、ふーんという感じなのだが
背景として、音楽とダンスについての脳の研究はこれまでそれぞれ別個に行われていて、今回の研究は、音楽とダンスのつながりを脳の観点から見る研究になる、と。
それから、この研究を行った研究者のテーマは、時間の知覚で、光や音の知覚を通して時間を把握しているけれど、時間の知覚そのものはまだよく分かっていない、という。
そのあたりの話が興味深かった。
あ、あと、上だけだと何が脳の研究か分かりにくいが、神経回路の話もしてる。どのルートの回路でメロディを知覚してて、どのルートでリズムを知覚してるか、とか。音楽を感じてる神経回路から運動の神経回路へ、とか。
なかなかリズムに乗れない人もいるけど、そもそも協調させるのは結構複雑な働きのようだよ、とか