2017-12-10から1日間の記事一覧

デビッド・マー『ビジョン――視覚の計算理論と脳内表現――』(一部)

計算論的神経科学の古典ということで一応手に取ったが、第1部とエピローグをざっと眺めたのみ。 原著が出たのは1982年とクレジットされているが、訳者あとがきによると、著者のマーは1980年に35歳で白血病により亡くなっているらしい。「はじめに」には、「…

『シリーズ新・心の哲学3意識篇』(佐藤論文・太田論文)

心の哲学、特に意識にかかわる話題の論文集。その中から、予測コーディング理論を取り上げている佐藤論文と、現象的意識の統一性について論じている太田論文のみをとりあえず読んだ。シリーズ 新・心の哲学II 意識篇作者: 信原幸弘,太田紘史出版社/メーカー:…

甘利俊一『脳・心・人工知能』

数理的神経科学の入門書的な本(講談社ブルーバックス) (数理的ないし理論的)脳科学研究と人工知能研究の歴史を、個人的な研究史と絡めながら概説してくれている。 この本が出たばかりの頃、ちらっと見て、まあこのジャンルの概論なら心の哲学関連でも眺…

リチャード・グレゴリー『脳と視覚――グレゴリーの視覚心理学』(一部)

神経科学関係の勉強 - logical cypher scapeで書いた、飯島さんの発表の中で、グレゴリーの「仮説としての知覚」という考え方が言及されていたので、とりあえず眺めてみた。 章立てを見れば分かるが、基礎的なところから視覚についての概論を行っている教科…

理化学研究所脳科学総合研究センター編『つながる脳科学』(一部)

神経科学関係の勉強 - logical cypher scapeで、神経科学関係をざっと漁ろうと思ったので、これの一部だけ読んだ。 オプトジェネティクス(光遺伝学)の登場率が高い。画期的な方法だったようだ。 第1章 記憶をつなげる脳 理化学研究所脳科学総合研究センタ…

神経科学関係の勉強

科学基礎論学会の「源河亨著『知覚と判断の境界線 :「知覚の哲学」基本と応用』合評会」において、飯島さんの発表から興味を惹かれて(美学会・科学基礎論学会・科学哲学会 - logical cypher scape)、ちょっと神経科学関係についてざっとあさってみたくなっ…