2026-06-01から1ヶ月間の記事一覧

島袋八起『近代日本語歌詞のエクリチュール』

アニソン(具体的には「恋のミクル伝説」「motto☆派手にね!」「7 Girls War」の3曲)の歌詞を、その音韻構造から分析し、その分析手法を理論化する本 筆者である、やおきさんとの出会いは2011年に遡る。 当時のtwitterでやおきさんがツイートしていた歌詞分…

ヤコブ・ホーヴィ『予測する心』(佐藤亮司・監訳、太田陽、次田瞬、林禅之、三品由紀子・訳)(一部)

予測誤差最小化理論(ないし自由エネルギー原理)の一般向け解説書 やや特殊なのは、筆者が哲学者であること(翻訳者もほとんとが哲学者)で、心の哲学や知覚の哲学での議論と、予測誤差最小化理論との関係が論じられている点が特徴的かもしれない。 個人的…

佐藤翔『教養としての査読』

佐藤翔『図書館を学問する』 - logical cypher scape2に引き続き、友人である佐藤翔(みんつー)の単著 「教養としての」をタイトルに冠する本、初めて読んだかも っていうか『教養としての査読』って改めてすごいタイトルだな 教養としての……査読? あと、…

太田紘史・山口尚「反機能主義者であるとはどのようなことか」/佐々木健人「現象的意識とアクセス意識」/スーザン・ブラックモア『意識を語る』(ネッド・ブロックについて)

心の哲学で有名な哲学者としてネッド・ブロックがいる。 アクセス意識と現象的意識との区別で知られ、その点で、グローバル・ワークスペース説への反対者でもある。 参考: スタニスラス・ドゥアンヌ『意識と脳』(髙橋洋・訳) - logical cypher scape2 『…

スタニスラス・ドゥアンヌ『意識と脳』(髙橋洋・訳)

サブタイトルは「思考はいかにコード化されるか」 意識における「グローバル・ニューロナル・ワークスペース」説を主張している筆者による、意識の科学についての本である。 元々「グローバル・ワークスペース」説というのがあり、それを神経科学的に発展さ…