『世界を平和にするためのささやかな提案』

伊勢崎賢治の本をいくつか読んでみよう企画番外編
これまでは、自衛隊を活かす会『新・自衛隊論』 - logical cypher scape伊勢崎賢治『日本人は人を殺しに行くのか 戦場からの集団的自衛権入門』 - logical cypher scape


伊勢崎賢治の名前で検索をかけていたら見つけた本なのだけど、著者名の中に上坂すみれの名前もあったので、ちょっと眺めてみることにした。
そういう理由で手に取ったので、一部しか読んでない。
この本、国際情勢とか紛争・平和とかについて小中学生向けに分かりやすく書いた本なのかなと最初思ったのだが、実際にはちょっと違って、小中学生向けの生き方アドバイス本であった。

話の冒頭こそ、セキュリタイゼーションという安全保障関係の用語の説明から入るのだが、何故か途中から就活の話になる。
主題としては、権力者とか会社とか「空気」とかそういったものにコントロールされないような人になりなさいよ、という感じだった。

  • 山極寿一

話題は2つ
1つは、自分の評価は自分からではなく他人からのものが正しい。自分で「自分はよくやった」と思ってても他人がそう思ってなかったら、その評価は正しくないというもの。
例としてあがっているのが少年兵なのが面白かった。少年兵は「自分はよいことをやってる」と思ってる、と。
2つめは、特定の仲間を作らないこと。
特定の人と親しくなりすぎると、その人への義理ができてその人に味方してしまうので、逆に敵ができてしまう。
これが親友なんて作らなくていい、というメッセージになっている。こういう本読む小中学生に対しては、効くとこもあるかな、と思った。
まあ、他の人の全然読んでないで勝手なこというけど、この本の中で一番面白い文章の1つはこれでは。

それぞれ別々の文章を書いてるのだけど、まあ内容としては似ているし、書き手のカテゴリも似ているのでまとめてしまう。
というか、最初はこの本のことを、国際情勢とか紛争・平和関係について小中学生向けの解説本だと思っていたので、このメンツは何書いてるんだ? と思ったのだけど
小中学生向けの生き方アドバイス本だったので、まあ。
3人とも基本的には、人から変に思われても自分の好きなことをやれ、そしたらその好きなことから世界は広がるよ、ということを言っている。
中川翔子はオタク趣味全般について
上坂すみれソビエト趣味について
池澤春菜は読書について
と分かれてはいるけど、言っていることは大体同じ。
すみぺのソビエト趣味については、なんでソビエトを好きになったのかという理由として、何事も極端だからというのを挙げていた。
あと、インターネットで何でも調べてたけど、実際にロシアや中東に行ってみたら、インターネットでは分からないことも分かってよかったということも書いてた。


芸能人枠だと他に、黒柳徹子小島慶子春香クリスティーンサヘル・ローズがいる。サヘル・ローズさんだけ知らないけど。
(あ、芸能人枠は見事に女性しかいないなー。逆に学者枠は男性しかいない)
あと、永江朗とか香山リカとか辛酸なめ子とかもいる。
全部で22人が寄稿しており、全員の名前は挙げないが、ここらへんの名前をあげるとまあ大体雰囲気は分かると思う。
この中に、中川翔子池澤春菜がいるのは納得感ある。
で、上坂すみれは、というと納得感と違和感の両方があるなあという感想。
いわゆる文化人枠というか、上坂すみれはそういうポテンシャル持ってるだろうし、そういう役割を期待されているところもあるだろうなあとは思う。実際、ロシアとの交流という仕事をやってるし。
でもまあやっぱり、この中に上坂すみれって名前が混じっていると、「あれ」って思ってしまうところはあるよね、うん。