
日経サイエンス2020年2月号(特集:量子超/エマージングテクノロジー)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2019/12/25
- メディア: 雑誌
フロントランナー挑む 第98回 小型着陸機を月面の狙った場所へ確実に送る:坂井真一郎
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SLIMのプロジェクトマネージャー坂井真一郎インタビュー
有人無人含めこれまでの月面着陸機で、ピンポイントで着陸できたものはない(何キロだかの誤差半径内への着陸)。それを目指すのがSLIM
新技術もりもりで、衛星の軽量化なども目指す
専門は制御工学で、ロケットの打ち上げはまだ直接見たことないらしい
特集:エマージングテクノロジー 10の科学技術が世界を変える
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10項目あるが、そのうち「6.コラボラティブ・テレプレゼンス」と「9.DNAデータ貯蔵」だけちょっと見た
DNAに情報を書き込み、読み出しする技術自体は既にあるが、他の媒体と比較すると、速度がネック
重力波望遠鏡KAGRA始動
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これはおおむね写真記事、という感じ
遺伝子発現を制御する DNAループのダイナミクス E. L. エイデン
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遺伝子発現は、DNAの中のエンハンサーとかプロモーターとかいった文字列によって制御されているが、配列上かなり距離が離れている。
なので、DNAがループ状になって接することで制御しているのではないか、と。
DNAは、まるでラーメンのようにごちゃごちゃとしているように見えるのだが、実際に立体構造を調べてみると(どうやって測定するのかというのも色々書かれている)、実は秩序だっていることが分かってきて、ループ構造があることも発見される。
このループが一体どのように形成されたかも、当初想定していたのとは違ったが、判明。鞄の紐の長さを調整する奴みたいなのがあって、それでDNAをループ状にする、らしい。
ところが、遺伝子発現のためにループ構造をしている、というのがそもそもの仮説で、実際にループとその成り立ちを発見したのだが、ループを作る機構を阻害しても、遺伝子発現にはそれほど影響しないことが分かり、ループにとって遺伝子発現は副次的なのではないか、と。
アナム猿人の顔 K. ウォン
アナム猿人はアファール猿人へと漸進的に進化し,現生人類を含むホモ属の源流に位置する。だが新発見の化石の特徴から,アナム猿人とアファール猿人が一時共存していた可能性が浮上した。
本誌でも見開き2ページしかない記事なので、内容要約すると上記サイトに書いてあるのとほぼ同じになる。
あとは、まだ化石証拠少なくてなんともいえないですねーという感じ
堤防に勝る近自然海岸 R. ジェイコブセン
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この記事あまりちゃんと読んでないが、堤防つくるより湿地の方が、海岸線を災害から守れるというもの
(そもそも防災目的でなかったはずなのでズレるが)読みながら「諫早湾……」と思ってしまった。
News Scan
コウモリの巧みな音響探知戦略
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エコーロケーション
葉の上の昆虫は超音波では見つけにくいと思われていたが、特定の角度からだと昆虫だけ音波が反射してくる。
実際のコウモリの行動観察したら、その角度から昆虫を捕ってることが分かった、と。