『日経サイエンス2015年1月号』(特集:太陽系の起源に迫る)

「瞑想する脳」とW特集だけど、そっちは読んでない

ホビット10年,なお続く論争

ホモ・フローレシエンシスは新種じゃなくて、病気の個体じゃないか説があって議論されている、らしい
ホビット10年,なお続く論争〜日経サイエンス2015年1月号より | 日経サイエンス

エウロパプレートテクトニクス

氷殻のプレートテクトニクスが起こっているかもしれない、らしい。
より動きやすい氷の上に、氷殻が乗っていて、それが沈み込んで下の氷になる
氷が沈み込んでいる場所を発見したらしい。
知らなかったのでググってみたら記事があった→「木星の衛星エウロパでプレートの沈み込みの証拠
それから、エウロパ探査機「エウロパ・クリッパー」について
どういう仕様にするか提案しているらしい。ただ、20億ドルで策定したら、NASAからは10億ドルでって言われてるみたいなことも書いてあった。
このあたりを読んでて、第12回 高井研 私を氷衛星地球外生命探査に連れてって エンケラドゥスvsエウロパvsケレス(後編) | ナショナルジオグラフィック日本版サイトを思い出した。
どこを探査するか、というのは、予算の都合とかで絞り込まざるをえなくて、それで研究者同士で色々と争いがあるということを高井研節で書かれている。エウロパ派が優勢らしいけど、高井はエンケラドゥス派、という

カイパーベルトから来た彗星 探査機が到達

ロゼッタチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到達し、来年にはニューホライズンズが冥王星の探査を開始する。
これについては、非常にタイムリーな記事をさっき見かけた。冥王星探査機「ニュー・ホライズンズ」覚醒、史上初の接近観測へ 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
この2つ、直接的には関係ないけれど、どちらもカイパーベルト天体の探査という意味では共通している。
チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星は、カイパーベルト由来の彗星だから。
ところで、この記事では、「エッジワース・カイパーベルト天体」ではなくて一貫して「カイパーベルト天体」と書かれていた。
記事によれば、エッジワースは一般論的なことを言ってただけで、予想になってなかったとか。そのあと、カイパーが提唱して、さらに、フェルナンデスって人が一番予想としてあっていたらしい。こういう、実際に貢献した人と名づけが微妙にずれるケースって科学ではなんかよくある光景のような気がする
で、カイパーベルト天体の存在は、太陽系の形成理論にとってはかなり深刻らしい。あるべき質量が、カイパーベルトにはないらしい。地球くらいの惑星があるはずなのに、ない。冥王星とかケレスとか足しても全然足りない。
太陽系の形成過程で、吹き飛ばされているっぽい。
木星土星天王星が、形成の初期に色々動いていた時期に、それの重力の影響を受けたんだとか(この時期に後期重爆撃期がある)、実は太陽系にはさらにもう一つ巨大惑星があって、それが太陽系から離れていって一緒に巻き込まれていったとか、仮説があるらしい。
で、ロゼッタニューホライズンズの調査は、こうした研究に証拠を与えることになるだろう、と

カイパーベルトから来た彗星 探査機が到達 | 日経サイエンス

化石を探すGPS

宇宙考古学っていうのは聞いたことがあったけど、こっちは言うなれば宇宙古生物学か。
人工衛星(ランドサットか何か)からのデータで、今まで化石がよく見つかったスポットについて、ニューラルネットワークでパターン分析させて、とからしい。

化石を探すGPS | 日経サイエンス