日経サイエンス2019年8月号

しばらく前に、月特集は読んでいて、量子力学特集も読んでから、まとめてブログに書くかと思っていたところ、結局読み進めることができぬまま、9月号が出てしまったので、諦めて書きます

特集 アポロから半世紀 人類、月へ

1969年7月21日、アポロ11号月着陸

アポロ11号 飛行士たちの足跡を追う

衛星画像を使って、どこ歩いたかとかがかなり詳しくわかったよという図解

アポロの収穫 月の石が語る太陽系の黎明期
月誕生に新説「シネスティア」

ジャイアント・インパクト説でもうまく説明できないことがあるよ、ということ、ジャイアント・インパクト説をさらに修正したような説
地球に他の天体が衝突したあと、二つの天体がくっついて、ドーナツ状の天体になる、という
このドーナツ状の天体を「シネスティア」と呼ぶ
コンピュータシミュレーションで分かったのだが、惑星形成期には、シネスティアになることがわりと頻繁に起こっていたっぽい。また、ジャイアント・インパクトについての過去のシミュレーションにおいても、実はシネスティアになっていた例もあったらしい
なんか聞いたことある話だなと思ったら、過去にこんな記事があった

月探査ミッションの通信簿

1958年のパイオニア1号から2019年のベレシート、さらに今後予定されているミッションを、円形図の上にプロットして一見開きにまとめた図解
下記のツイートは、これを見ながら書いた。

日本が挑む有人探査へのロードマップ

この前発表された、トヨタJAXAの共同開発のローバーの話を枕に、ゲートウェイの話と、月探査の話について
下記のツイートは、この記事を見ながら書いた。
ちなみに、チャンドラヤーン2号は7月22日に打ち上げ、9月6日頃着陸予定

月面争奪戦

どの天体のことも領有できないという宇宙条約があるけど、実は抜け道があって、基地とか作ったらそれを邪魔しちゃいけないという不干渉条項がある。
先に、着陸船下ろしたら、その場所を実質的に領有できるのでは、と
倫理学者トニー・ミリガンのコメントとかが記事中にある。
この人、「宇宙倫理学研究会: 宇宙倫理学の現状と展望」 - logical cypher scape2に名前が出てきた

開かれた月面基地 ムーンビレッジ構想

ESAの奴
マルチプレイヤーのオープンなコンセプト

特集 実験で迫る量子世界の深奥

あとで読みたい

シャチの悲嘆 死を悼む動物たちPart2  B. J. キング

この記事もあとで読みたい
→読んだ(20190731)
タイトルにPart2と入っているのは、2013年に「死を悼む動物たち」という記事があるから。また、同じ筆者による同名の著作もあるらしい。
タイトルには「シャチ」とあるが、シャチは話の枕で、シャチ以外の動物の話も色々と書かれている。
動物たちに、哀悼行動みたいなのがあって、サルとかクジラとか高等な知能があると考えられる動物以外にも、こういう行動がみられる、という内容
動物行動学的には、動物に人間と同じような感情があると見なす(擬人化)のはよくないという考えが主流だけど、この筆者は、もちろん確かめようはないけど、死を悲しんだり悼んだりしてるんじゃないのかーということを言いたいみたい。
この中で面白かったのは、イノシシの小さい奴みたいな動物で、群れ全体で、仲間の遺体に近付いたり、外敵から守るような行動をしていたという話なんだけど、なんとこれ、発見者が当時小学3年生の少年で、論文の筆頭著者にもなっているらしい。たまたま、近所でこの死体を発見して、自動撮影カメラを設置して、観察していたらしい。学校の発表会みたいなので発表したのを、たまたま見かけた動物学者が興味をひかれて、一緒に論文を書く流れになったみたいで。