海外文学読むぞまとめ2

海外文学読むぞまとめ - logical cypher scape2のつづき

2023年5月~12月

前回、2022年12月~2023年3月の期間に12作品を読んだところでまとめたが、その後、5月以降で9作品読んだ。およそ1年で21作品読んだことになる。我ながらこれはすごいぞ。グラフも更新。

ディーノ・ブッツァーティ『タタール人の砂漠』(脇功・訳) - logical cypher scape2
1940年の作品

マリオ・バルガス=リョサ『楽園への道』(田村さと子・訳) - logical cypher scape2
2003年の作品
バルガス=リョサは『密林の語り部』を積んでる。あと、最近文庫化した『フリアとシナリオライター』も気になる。一番有名な『緑の家』はまだ二の足を踏んでいる。

スティーヴ・エリクソン『黒い時計の旅』(柴田元幸・訳) - logical cypher scape2
スティーヴ・エリクソン『君を夢みて』(越川芳明・訳) - logical cypher scape2
『黒い時計の旅』は1989年、『君を夢見て』は2012年の作品

  • パトリク・オウジェドニーク(1957~、チェコ・フランス)

パトリク・オウジェドニーク『エウロペアナ 二〇世紀史概説』(阿部賢一・篠原琢訳) - logical cypher scape2
2001年の作品

  • リシャルト・カプシチンスキ(1932~2007、ポーランド

リシャルト・カプシチンスキ『黒檀』(工藤幸雄・阿部優子・武井摩利・訳) - logical cypher scape2
2001年の作品

アントニオ・タブッキ『供述によるとペレイラは…』(須賀敦子・訳) - logical cypher scape2
1994年の作品

  • 甘耀明(1972~、台湾)

甘耀明『鬼殺し』(白水紀子・訳) - logical cypher scape2
2009年の作品
『神秘列車』を今後読むかどうか悩み中。あと、台湾文学というと呉明益がいるが、どうしようかな。

ウィリアム・フォークナー『響きと怒り』(平石貴樹・新納卓也・訳) - logical cypher scape2
1929年の作品


前回読んだのは、フォークナーを除くと、全て20世紀後半の作品だったが、今回読んだラインナップのほとんどは21世紀に出た作品となった(フォークナーとブッツァーティが戦前、エリクソン2作品中1作品とタブッキが20世紀末)
イタリア2人、ポーランド1人、チェコ1人と南欧中欧がやや多い感じに。南北アメリカ3名、アジア1名。アジアが基本的に手薄なのでとりあえず1つ読めてよかった。
この1年間でいうと、フォークナー、バルガス=リョサコルタサルについて複数の作品を読めたのが、今回の海外文学読むぞ企画における収穫


海外文学読むぞ企画は、しかし、これからも続ける。というか、もはや企画でもなんでもなく、通常読書の一環になりつつあるけど、まだピックアップしている作品がたくさんあるので。
SFや小説以外の本も積ん読がたまっているので、バランスとっていきたい。
アジア文学についていうと、エクス・リブリスにあるものをいくつかピックアップしている。プラス、上述した台湾文学をもう少し読むか否か。時勢的に、カナファーニーとかも読んだ方がいいかなあ……。


レーベル別にまとめてみる。

白水社

海外文学といえば、で思い浮かぶ出版社はいくつかあるが、白水社は間違いなくそのうちの1つだろう。
自分でも、海外文学読むぞと思い立ったとき、白水社のwebサイトを眺め回していた。
Uブックスもエクス・リブリスも刊行点数多数で、とてもじゃないが全部読むとかできる気もしないけれど、とりあえず読んだ作品をリストアップしてみる。

  • Uブックス

(今年読んだもの)
ニコルソン・ベイカー『中二階』(岸本佐知子・訳) - logical cypher scape2
スティーヴ・エリクソン『黒い時計の旅』(柴田元幸・訳) - logical cypher scape2
アントニオ・タブッキ『供述によるとペレイラは…』(須賀敦子・訳) - logical cypher scape2
(過去に読んだもの)
残雪『黄泥街』 - logical cypher scape2
スティーヴン・ミルハウザー『マーティン・ドレスラーの夢』 - logical cypher scape2
スティーブン・ミルハウザー『三つの小さな王国』 - logical cypher scape2
スティーヴン・ミルハウザー『バーナム博物館』 - logical cypher scape2
ポール・オースター『鍵のかかった部屋』 - logical cypher scape2

  • エクス・リブリス

(今年読んだもの)
パトリク・オウジェドニーク『エウロペアナ 二〇世紀史概説』(阿部賢一・篠原琢訳) - logical cypher scape2
甘耀明『鬼殺し』(白水紀子・訳) - logical cypher scape2
(過去に読んだもの)
郝景芳『郝景芳短篇集』(及川茜訳) - logical cypher scape2