2018年の本10選的な奴と映画

今年のブログを見返してみると、今年は普段より全然本を読めてない年だったみたい
こうしてまた読みたい本がたまっていくのだった……
まあ何かしら読んではいたものの、ブログに起こせてないものも結構あったりとかいう理由はあるけど


今年読んだ本で、一応、刊行が去年か今年のものになっているものの中から、印象に残ったタイトルをいくつか選んでみた。
特に何も考えずに選んだけど、結果的に、人文社会系4冊、理工系3冊、小説3冊の10選になった。
プラスアルファで映画も2本選んだ。

人文社会系

橋本陽介『物語論 基礎と応用』

橋本さんの本は橋本陽介『ノーベル文学賞を読む』 - logical cypher scape2も読んだけど、どちらも面白かった。魔術的リアリズムとか自由間接話法とか知っているようでよく知らないあたりの話題とかについて解説されていてよかった
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マイケル・ワイスバーグ『科学とモデル――シミュレーションの哲学入門』(松王政浩 訳)

科学におけるモデルについての科学哲学
模型とかシミュレーションとかの話
下で紹介しているビデ美でも、実は参考文献としてあげられていたり
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弥永真生・宍戸常寿編『ロボット・AIと法』

ロボット・AIに関わる各分野の法律についての論文集だが、法学入門書としても読める
ロボットの権利とか自動運転とかに注目が集まりだちだが、契約の話とか面白かった
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松永伸司『ビデオゲームの美学』

今年の私的じんぶん大賞はこれでしょうw
ビデオゲームに興味ある人はもちろんのこと、ポピュラーカルチャー研究や分析美学に興味ある人は読んで損なし
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理工系

武村政春『生物はウイルスが進化させた 巨大ウイルスが語る新たな生命像 』

ウイルスというものへの考え方ががらりと変わる一冊
巨大ウイルスというのも驚きだし、筆者の仮説であるウイルスの生命起源説も
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高井研編著『生命の起源はどこまでわかったか――深海と宇宙から迫る』

この本の最後に収録されている、生命の起源について、これまで提案されてきた説と現在の有力仮説についての論点をまとめた章がとてもよい
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小泉宏之『宇宙はどこまで行けるか』

ロケットについての入門書
原理から最新の話題まで触れられて楽しい
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小説

早瀬耕『プラネタリウムの外側』

人工知能、記憶、メタフィクションといったあたりがキーワードな作品だけど、非常にうまい。北大小説
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宇野朴人『ねじまき精霊戦記 天鏡のアルデラミン』14(終)

ファンタジー戦記ラノベ、アルデラミンシリーズの完結巻
アニメから入ったのだけど、アニメ・原作ともに非常に面白かった
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上田早夕里『破滅の王』

第二大戦中の上海を舞台に、731部隊が開発した細菌兵器の謎を追う歴史サスペンスSF
ミステリ仕立ての物語にハラハラしながら、最後のビジョンにぞくっとさせられる
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今年は、小説だと、
1998年刊行のスティーブン・ミルハウザー『三つの小さな王国』 - logical cypher scape2
2008年刊行のスティーヴン・ミルハウザー『マーティン・ドレスラーの夢』 - logical cypher scape2
2003年刊行の高行健『霊山』 - logical cypher scape2
2007年刊行のクリストファー・プリースト『双生児』(古沢嘉通訳) - logical cypher scape2
1997年刊行のスティーヴ・エリクソン『彷徨う日々』(越川芳明訳) - logical cypher scape2(いずれも刊行年は日本語版)など、ちょっと前の作品をちらほら読んでいる年だったようだ。
あと、『群像2016年10月号(創刊70周年記念号)』その5 - logical cypher scape2を2年越しに読み終えた


映画

ジュラシック・ワールド/炎の王国

そもそも今年劇場で見た映画が6本くらいであり、どれも面白かったので、6本とも面白かったと挙げてもいいのだけど、それでは芸がないのでそこから1本選ぶとするとこれかな、と。
ゴシックホラー的な後半において、怪しげな洋館と人工的に作られた肉食恐竜とが織りなす映像美が非常によかった
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人狼

去年あたりから、サブスクで時々映画を見るようになった。といっても、それでも今年サブスクで見た映画は4本なので大して見ているわけではないが。
その中で選ぶなら、これにならざるをえない。
これは日本では劇場公開がなく配信のみだったので配信で見た作品であり、劇場公開されていれば劇場で見たかった。
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