麦原遼「逆数宇宙」

収縮する宇宙の謎を突き止めるため宇宙に放たれた探査隊2人の物語
一応読み終わったのだけれど、途中で集中力が尽きて、わりとぼーっと読んでしまった。
非常にグレッグ・イーガン的な作品。

逆数宇宙  第2回ゲンロンSF新人賞優秀賞受賞作

逆数宇宙 第2回ゲンロンSF新人賞優秀賞受賞作


主要登場人物2人ノアとアナンドリは情報化されていて、肉体は持っていないが、ノアはアバターでも伝統的な人間の形を維持し、3次元空間の中で生活しているのに対して、アナンドリはアバター幾何学図形で高次元空間を構築して暮らしている。
ただ、ノアの方も、内部に「おれ」と「わたし」という二つの人格があって、そこらへん、ちょっと複雑。
彼らは、とある惑星に墜落してしまって、脱出するために、原生生物の進化を促して、ロケットを再出発させることのできるテクノロジーを生み出せるだけの文明が生まれるのを待っている。
アナンドリの方はわりと受け身だが、ノアの方は神のふりをして介入を試みる。
というのが前半。
後半は、無事惑星からの脱出を果たして、宇宙収縮の謎へと迫るもので、宇宙の果ての向こうにもう一つ別の宇宙があって、ぴったり裏表の関係にあって、もう片方が膨張するともう片方が収縮するんだー、それが逆数宇宙だー、みたいな話。  


いや、面白い作品だとは思うんだけど、いかんせん自分の集中力が全然ない状態で読んでしまったのですみません。