生物学

『日経サイエンス2018年8月号』『Newton2018年8月号』

日経サイエンス 特集:AIの身体性 特集:エッシャーを超える Newton 美しき曲線の世界 遺伝子のON/OFFを操る新医療 縄文の美 はやぶさ2が小惑星に到着! ネアンデルタール人の絶滅は小脳の小ささが原因だった? 日経サイエンス 日経サイエンス2018年8月号(特…

武村政春『生物はウイルスが進化させた 巨大ウイルスが語る新たな生命像 』

2003年の発表を皮切りに次々と発見されている巨大ウイルス それらの紹介を通してのウイルス学入門と、さらに筆者が支持している、しかしまだマイナーな仮説が展開される。 巨大ウイルスというのは、細菌ほどの大きさがあり、なんと光学顕微鏡でその姿を確認…

『日経サイエンス2018年7月号』『Newton2018年7月号』

日経サイエンス 特集:混合栄養生物ミクソトロフ 特集:系外惑星探索の新時代 NEWS SCAN(カーリング,AIで戦略分析、「六脚類の空白」の謎、進化論を認めない人は…、系外惑星の山脈を探す方法) うつ,依存症,社交不安障害 治療効果を脳画像で予測 J. ガブ…

『日経サイエンス2018年6月号』

フロントランナー挑む 第81回 生物の進化を予測する:入江直樹 海底探査Xプライズ決勝へ AIが作り出すリアルなフェイク画像 共感の功罪 L. デンワース 「勝つための議論」の落とし穴 M. フィッシャー/J. ノーブ/B. ストリックランド/F. C. ケイル 地上最…

『日経サイエンス2018年4月号』

意識の有無を見分けるテスト C. コッホ ヘビが手足を失ったわけ H. イー 日経サイエンス2018年4月号日本経済新聞出版Amazon量子コンピュータの記事、ちらっと眺めたけど結局読んでない 表紙のやつ、かっこいいよね 意識の有無を見分けるテスト C. コッホ 意…

『Newton2018年2月号』『日経サイエンス2018年2月号』

Newton 太陽系で探す地球外生命 “デザイナーベビー”は産まれるのか 宇宙の謎に迫るILC計画,「ヒッグス粒子」の研究に焦点 6億年後の海は干上がっている!? 隕石の衝突地点がずれていたら恐竜は絶滅しなかった!? 新型ロケットエンジン初公開 幻の古代獣ホラア…

『日経サイエンス2018年1月号』

心のなかの独り言 内言の科学 C. ファニーハフ 男女関係の神話 C. ファイン M. A. エルガー 日経サイエンス 2018年1月号日本経済新聞出版Amazon 心のなかの独り言 内言の科学 C. ファニーハフ 心理学では、声に出さずにいう独り言を「内言inner speech」、声…

『日経サイエンス2017年10月号』

特集:若冲の科学 若冲が描いた虫たちを語る 倉谷滋/橋本麻里 若冲を生んだ江戸の博物学 橋本麻里 謎のボヤジアン星 K.カルティエ/J.ライト 地衣類に見る共生の姿 E.ギース サイエンス考古学 オンデマンド 海外ウォッチ 顔認識のメカニズム 若冲、特に興味…

『Newton2017年7月号』

宇宙人を探し出せ 空から見た奇妙な景色 極北のレインフォレスト 「むかわ竜」全貌公開 生命を改変するゲノム編集 光通信を実現した核心技術 Newton(ニュートン) 2017年 07 月号 [雑誌]ニュートン・プレスAmazon 宇宙人を探し出せ 「宇宙人を科学する」とい…

『日経サイエンス2017年3月号』

特集:脳を作る 脳を見る 実験室で誕生 脳オルガノイド J. A. ノブリヒ 透明化で見えた脳回路 CLARITY法の衝撃 K. ダイサーロス ドラマチックだった太陽系形成 L. T. エルキンズ=タントン 新発見! 文化が促すシャチの種分化 R. リーシュ 「ノー」と言える…

ニック・レーン『生命、エネルギー、進化』

生命の起源とはどのようなものだったか、真核生物はどのように誕生したのか(何故20億年も真核生物は生まれなかったのか)、という大きく分けて2つの問いを、エネルギー代謝という観点から説き明かしていく本。 あらゆる生物にとって共通の要素とは何か。 DN…

『日経サイエンス 2017年1月号 特集:時空と量子もつれ』

ワームホールと量子もつれ 量子時空の謎 J. マルダセナ ホログラフィー原理を解く エンタングルメント・エントロピーと笠・高柳公式 中島林彦 協力:大栗博司/高柳 匡 特集:人新世を考える(後編) 健康 120歳時代 健康寿命を延ばす道 B. ギフォード ロボ…

『日経サイエンス2016年12月号』

シン・ゴジラの科学 人新世 もうちょっと読んでから、感想記事まとめようと思っていたのだけど、なかなか読めなかったので、とりあえず以前twitterに投げたコメントを拾い集めておく日経サイエンス 2016年 12 月号 [雑誌]日本経済新聞出版社Amazon シン・ゴ…

森元良太・田中泉吏『生物学の哲学入門』

哲学的観点から、主に進化論・進化の総合説を主軸に生物学史を追っていくような形の教科書 普通に生物学の勉強になった。 これ、もちろん明らかに「生物学の哲学」の本だと思うし、読んでいて結構「哲学者っぽい書き方だな」と感じるところはあるんだけれど…

近藤滋『波紋と螺旋とフィボナッチ』

キリンやシマウマ、熱帯魚の皮膚模様、植物の葉のつき方など、動物の形態にかかわることを、チューリングの反応拡散波の原理など、数理的に解明していく。 もともと月刊『細胞工学』の連載コラム「こんどうしげるの生命科学の明日はどっちだ?!」の記事をもと…

『Newton2016年3月号』

LHCで新たな粒子発見か? 火星に「リング」が出現する? 113番元素の命名権を獲得 宇宙空間が膨張するとはどういう意味か 探査機から見た土星の衛星 エゾナキウサギ X線天文衛星「アストロH」いよいよ打ち上げ 「手足」は進化を語る LHCで新たな粒子発見か? 20…

『日経サイエンス2015年11月号』

ゲノムに見えたタコの高度知能 第2の木星を見る ぶっ飛びの超現実 有力10テーマはこれだ! ちゃんと読んでなくて、ぱらっと眺めただけだけど、気になった記事だけメモ ゲノムに見えたタコの高度知能 これ、タコのゲノムを解読する | 沖縄科学技術大学院大学(…

『現代思想2015年9月号』『Newton2015年10月号』『日経サイエンス2015年10月号』

『現代思想』特集:絶滅 『Newton』 ニューホライズンズの冥王星探査 トリケラトプス 『日経サイエンス』 南極の氷下の闇に生物! 三中さんからトラバが 『現代思想』特集:絶滅 とりあえず長沼さんと三中さんが何書いてるかなーと眺める。この2人、ページの…

倉谷滋『形態学 形づくりにみる動物進化のシナリオ』

形態学から進化発生生物学(エヴォデヴォ)へ至る流れを、動物の起源は何かという問いから辿る本 文豪ゲーテの形態学から始まって21世紀のエヴォデヴォまで、全ての動物に共通の型/遺伝子/祖先は何かという探究 とても面白かったけど、難しかった エヴォデ…

更科功『化石の分子生物学』

古代DNAの研究についての本 研究手法や研究史を中心にしつつ、様々なトピックに触れていくスタイルのため、あまり系統だってはいないが、それなりに読みやすいと思う。 まだ、それなりに新しい分野(まあ30年くらい)であり、この本であげられている事例につ…

『日経サイエンス2015年7月号』『Newton2015年7月号』

日経サイエンス 時空の終端 ファイアウォール J. ポルチンスキー ブラックホールからエネルギーを取り出せるか A. ブラウン 遺伝するエピジェネティック変異 M. K. スキナー 王者の系譜 ティラノサウルスの実像 S. ブルサット 隠れたパターンを探し出す デー…

宮田隆『分子からみた生物進化』

分子進化学の入門 もともと『分子進化学への招待』というタイトルで出ていた本の改訂版 分子進化学とはその名の通り、DNA、RNA、タンパク質といった分子を用いた進化学 この分野では、木村資生の中立説があまりにも有名 この分野の本をほとんど読んでなかっ…

エリオット・ソーバー『過去を復元する』三中信宏訳

難しかったので、途中で読むのを断念した……orz サブタイトルは「最節約原理,進化論,推論」 生物学哲学の本だが、科学哲学、生物体系学、統計学がある程度分かっていることが前提で、統計学の話がばかすか出てきたあたりで挫折 この本は、生物体系学の論争…

キャロル・キサク・ヨーン『自然を名づける』

生物学の分類学の歴史をまとめた読み物的な本であり、また科学的世界観と日常的世界観の齟齬について問題提起する本でもある。 筆者は、分類学の背後に「環世界センス」を見て取り、これが科学的世界観と日常的世界観の対立を引き起こしていると考える。「環…

太田邦史『エピゲノムと生命』

何年か前に言葉を知って以来、見かけるようになった「エピジェネティクス」 なんだか難しそうだし、何読めばいいかよくわからないしで、今まであまり知らなかったのだが、たまたま入門書と銘打たれたこの本を見かけたので読んでみた。 エピジェネティクスと…

高井研『生命はなぜ生まれたのか――地球生物の起源の謎に迫る』

この前、しんかい6500のニコ生を見て高井さんが面白かったので、読んでみたw (前から読もうと思っていた本ではあったけど) そこかしこにネタを挟んでくる軽い文体で進むのだが、内容はかなり濃い 非常に面白い本だった 生命の起源についての自説を紹…

岩堀修明『図解 感覚器の進化』

目や鼻や耳などの感覚器について、無脊椎動物から始まって様々な動物のそれを紹介している本。 各種動物の感覚器の構造やしくみについての説明が並んでいる感じの本で、その一環として各種感覚器の進化についても触れられているといった感じ。 目次を見ると …

長沼毅・藤崎慎吾『辺境生物探訪記』

NASAが砒素でDNAな感じのニュースがあったときに、Twitter上でどなたかが薦めていた本。 生物学者の長沼毅とSF作家・サイエンスライター藤崎慎吾の対談。 対談といっても、その場所がユニークで各章ごとに色んな「極限環境」を訪れている(予算の都合で全て…

三中信宏『進化思考の世界』

三中さんの○○思考の世界シリーズ第三弾。 第一弾→三中信宏『系統樹思考の世界』 - logical cypher scape2 第二弾→三中信宏『分類思考の世界』 - logical cypher scape2 今回も、進化論の話であるけれど、いわゆる普通の進化論の話ではなく、系統樹を巡ってそ…

エリオット・ソーバー『進化論の射程』

三中さんの本で紹介されていた本で、ようやく読めた*1。 日本語サブタイトルは「生物学の哲学入門」、原著タイトルはそのものずばり“Philosophy of Biology”である。 では、生物学の哲学とは何か。まあ、何かと問われてはっきりとした答えが出せるものでもな…