『日経サイエンス2018年7月号』『Newton2018年7月号』

日経サイエンス

目次

特集:混合栄養生物ミクソトロフ
  • 海を支配するミクロの植物怪獣  A. ミトラ

海を支配するミクロの植物怪獣 | 日経サイエンス
植物のように自力で栄養を確保できるのが独立栄養生物、動物のように捕食するのが従属栄養生物、というのはまあ学校で習うはんいだが、
これに対して、混合栄養生物というのがいるらしい
捕食もするし光合成もする。ミドリムシとかがそれにあたる。
で、この混合栄養生物ってのが思った以上にたくさんいるらしい、という話
海の生態系の一番下というと、動物プランクトンと植物プランクトンというのが一般的な理解だが、実際は混合栄養生物がたくさんいる。で、環境のことを色々考えるうえで、彼らの存在を想定するか否かでシミュレーションの結果が色々と変わるみたい。
ちなみに、捕食と光合成の両方の能力を持つもののなかでもいろいろあって、最初から光合成能力持っている奴と、他から奪ってくる奴とかいるらしい。

  • 進化の出発点 混合栄養生命  中島林彦 協力:布浦拓郎

進化の出発点 混合栄養生命 | 日経サイエンス
最初の生命は、独立栄養生物か従属栄養生物かという論争があるみたいだが、これに対して、いや、混合栄養生物だったのでは、という説がでてきてるみたい。
プレスリリース<海洋研究開発機構
これですね

特集:系外惑星探索の新時代
  • 新宇宙望遠鏡TESS 打ち上げ

新宇宙望遠鏡TESS打ち上げ | 日経サイエンス
TESSだけでなく、ESAのCHEOPSってのが打ち上げが予定されていて、TESSが空を広くまんべんなく観測するのに対して、CHEOPSはピンポイントで一つの恒星系とかを観測するらしい
TRAPISTは発見者の好きなビールの銘柄が由来らしいw

NEWS SCAN

カーリング,AIで戦略分析〜日経サイエンス2018年7月号より | 日経サイエンス

  • 「六脚類の空白」の謎

「六脚類の空白」の謎〜日経サイエンス2018年7月号より | 日経サイエンス
昆虫について、空白期があって、それは酸素濃度が低い時期だったから説があったけど、最新データをもとにしたら、その時期の酸素濃度は従来の予想より高いっぽくて、むしろ、翅がこの時期に獲得されて、この時期以降に広まったのではないか、という説
空白、たまたま化石記録が少ないだけでは感ある

  • 進化論を認めない人は…

政治思想や信仰の篤さによる差もあるけれど、進化論についての知識を持っているかとも相関しているという話

TMTの倍以上の口径ある望遠鏡あれば、地形が分かるって話

うつ,依存症,社交不安障害 治療効果を脳画像で予測  J. ガブリエリ

うつ,依存症,社交不安障害 治療効果を脳画像で予測 | 日経サイエンス
fMRIで、患者別に何が効くかとか、このあと再発するかの予測とか結構できるようになるかも、
最後に、倫理的議論が必要なものとして、生まれた直後のASD診断や、再犯の可能性とかも判定できるかもという研究があることも紹介されている。

ゼロからわかるフーリエ解析

名前はよく聞くけど、何のことか全然知らない「フーリエ解析
どんな波もサイン波とコサイン波の組み合わせであらわせる。無限の和=フーリエ級数
複雑な波をそれぞれの要素に分解できる。
虹は、(計算をやっているわけではないけど)自然のフーリエ解析的なもの