2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

言語哲学について整理

なんか、選挙について書こうかなーとか思っていたのですが、面倒なのでやっぱりやめようと思いました*1。 そしたらさっき、このブログでは最近よく言及したりコメントをもらったりしている(ような気がする)ggincこと高橋さんとメッセをして、何か面白かっ…

ありがとうございます。

学問バトン、皆さん反応が早いですね、さすがです。 突然の無茶ぶりに答えて頂いて、本当にありがとうございます。 この前自分でバトンを書き終えてから、ドキドキしながら待っていたのですが、実際に読んでみて、楽しかったり、なるほどなあって思ったり、…

ポール・オースター『シティ・オブ・グラス』

ヴォネガットはSFという形式を使って、オースターはミステリという形式を使って、しかしSFでもミステリでもない何かを書こうとした。 その何かとは、つまり、固有性の喪失なのではないだろうか。 『スローターハウス5』*1というのは、「そういうものだ」と…

学問バトン

ご存知ニートホープの中の人、id:massunnkさんから回ってきました。 荻上チキさんの作ったバトンで、僕は勝手に拾って勝手にやって勝手に回してやろうと思っていたのですが、そしてその回す先としてはmassunnkさんを想定していたのですが、もたもたしている…

『生きさせろ』雨宮処凛

プレカリアートの実情。 ハードだ。 18世紀とか19世紀の話じゃなくて、21世紀の話だってんだから、いやになるよ。 一ミリの誇張もなく、こんな生活したら死ぬ、自分だったら。 選挙で何か変わるの? 変わらないだろうなー でもまあ、とりあえず一票投じてみ…

『スローターハウス5』カート・ヴォネガット・ジュニア

これって戦争小説だったのか。 全く何の前提もなく読んだから、その点で面食らった。 円城読んだときに「ヴォネガットの筆致」とか書いてあったから、そろそろヴォネガット読まなきゃだめか、と思って、一番有名だからとりあえずこの本を手に取ったのだけど…

『パースの宇宙論』伊藤邦武

パースというと、まずはプラグマティズム、そして記号論、記号論理学が思い浮かぶが、実はとても興味深い宇宙論(cosmology)を展開していた哲学者でもある。 第一章エマソンとスフィンクス パースの宇宙論そのものの解説に入る前に、パースに到るまでの哲学…

『エソラ』VOL.4

Vol.3から買ってるのだが、なかなか中途半端な雑誌 っていうか、Vol.4は基本的にはつまんなかった。 知らない作家が多くて知らない作家はつまらなかったし、金原ひとみと伊藤たかみはやっぱりつまらなかったし。 中原昌也ももうなんか勢いがない。『新潮』だ…

はてなスター

いいじゃん、ほっとけば 今日みたら、このブログにも星がついていてびっくりしました。 つけてくれた人、ありがとうございます。 選択の自由がない、ということで反発が多かったみたいだけど、そもそも僕なんかはCSSもまともに触れないので、はてなスターに…

ゼロ年代の想像力

やっと読んだ。第1回だけだけど。 何というか、どう反応すればいいのかすごい困る、これ。 決断うんたらは、文字として書かれたものとしては今までそれほど指摘されていない論点だったのかもしれないけれど、個人的な感覚としてはそれこそが90年代的なる…

『鉄コン筋クリート』

を、友人宅で鑑賞。朝の5時から7時にかけて見たので眠かった。 ほんとに松本大洋の絵のままアニメになってるのは、すごいなあと思った。 あと背景。 薄ぺっらい紙を重ねて立体感を出すような感じ。ああいう絵を描く画家がいた気がする。 で、滅茶苦茶動く…

みんな騒いでいるがこうイマイチ盛り上がれないもの

最近、まともに朝に起きれていません。 ちゃんとした真っ当な生活を送りたい。

伊藤計劃『虐殺器官』

日本文芸における2007年 というのは、もしかすると歴史に残る年になるのではないかと思い始めてきた。 佐藤友哉の『1000の小説とバックベアード』三島賞受賞 東浩紀『ゲーム的リアリズムの誕生』刊行*1 第137回芥川賞ならびに直木賞ノミネート作…

最近のこと色々(SIGHTとか夏の100冊とか)

東浩紀と筒井康隆の対談(『群像7月号』) これ、あまり期待しないで読んだら、よかった。 ぎゅうっと濃縮されている感じがする。 他の文学史とも繋がってるんだよ、っていうのはよかったと思う。 しかし、結局文学について素養がないと全然分からない、困…

吉田修一『パーク・ライフ』

『パレード』ほどは面白くなかったなあ。 まあ、『パレード』が面白すぎたのかも、しれない。 というよりも、石川忠司の解釈があまりにも当てはまりすぎていて、石川のを先に読んでの先入観がありすぎて、そこから抜け出せなかったせいかもしれない。 しかし…

サブカルチャーとかカルチュラルスタディーズとか

今日は、集中授業で学校行ってた。 内容は、戦後アメリカ文化論とでもいえばいいか。 それで50年代後半くらいからの若者のカウンターカルチャーの話になった。 簡単にまとめれば、 大人たちの作ったものを如何にアプロプリエーション(換骨奪胎)するか、…