『エソラ』VOL.4

Vol.3から買ってるのだが、なかなか中途半端な雑誌
っていうか、Vol.4は基本的にはつまんなかった。
知らない作家が多くて知らない作家はつまらなかったし、金原ひとみ伊藤たかみはやっぱりつまらなかったし。
中原昌也ももうなんか勢いがない。『新潮』だか『群像』だかに載っているよりいくらかマシな程度。
伊坂幸太郎はよかったけど、Vol.3に書いたやつと世界設定が同じ話で、それと比べるとVol.3に書いた奴の方が面白かった。
小説とマンガが一緒になっている、というのがこの雑誌の面白いところで、Vol.3は小説とマンガ両方含めて黒田硫黄が一番面白かったんだけれども、Vol.4はマンガも不発。五十嵐大介がもうちょっと長いの書いて欲しかった。


と、滅茶苦茶不満を書き連ねたわけだけど、
カラスヤサトシ舞城王太郎は面白かった。
カラスヤの方は、久しぶりにツボ直撃のネタがあって満足。
そして舞城。
基本的にエソラはみんな読み切りなのに、舞城だけ続くし。
調布を舞台にした群像劇。
もう登場人物が滅茶苦茶多い。途中から、こいつもう誰だよって感じになってくる。
っていうか、シンセミアかよってつっこみたくなるけど、下手するとシンセミアよりごちゃごちゃしてる。
これは普通に面白い。
桜坂先生もおっしゃるとおり、やっぱりこれからの時代は群像劇なんだw


エソラ vol.4

エソラ vol.4