ゼロ年代の想像力

やっと読んだ。第1回だけだけど。
何というか、どう反応すればいいのかすごい困る、これ。
決断うんたらは、文字として書かれたものとしては今までそれほど指摘されていない論点だったのかもしれないけれど、個人的な感覚としてはそれこそが90年代的なるものだと思っていたところがあるので何とも。
それより何より、この宇野という人は(後出しジャンケン的な物言いになってしまうけれど)明らかに論争を喚起させようとして書いていて、少なくともこの第1回で書いていることってそれほどクリティカルなものではないような気がした。
反応織り込み済み、というか。
反論したい部分というか同意できない部分はあるのだけど、そういう反論を承知の上であえてこういうフレームを切り出してみせたように思える。そこを踏まえると、大体あってるよなーとも思えてくる。
だから反応しようがない。
俺は俺で別のことをやる。


SFマガジンの同じ号では、円城塔のインタビューの方が、断然面白かった。
円城が本気を出して書いた小説は、誰にもわからない。