渡辺零『Ordinay346』


(この写真に写っている中で他と比べて)「明らかにおかしい」奴読みました
高橋慶太郎作品をオマージュしたアイマスシンデレラガールズ二次創作
元々、1巻~3巻まで出ているうち、以前1巻は買って読んでいたのだけど、2巻と3巻は買いそびれているうちに品切れ
と思っていたら、1~3巻の合本+書き下ろしの『Ordinry346(1+2+3)』が出たので、この前の夏コミで購入した。それに加えて、コピー本のVol.3.5


LiPPSの5人が全員殺し屋で復讐のため、他の殺し屋と殺し合うっていう話
顔のいい女が雑魚男どもをぶち殺す、という意味では高橋慶太郎の『デストロ246』をベースとしているが、ラブライカ編の和久井留美まわりは『ヨルムンガンド』のSR班編のオマージュともなっている。あと、ラブライカ編の雰囲気は、現在、渡辺さん原作いとうさん作画で連載されている『サバーキ』につながっているところがあるのかな、という感じ


元香港黒社会で「黒猫」の通り名で知られた兇手(殺し屋)の速水奏は、文香のボディーガードとして鷺沢家に引き取られ、家族のようにともに生活していた。
が、鷺沢夫婦と文香が、交通事故を装って暗殺される。
奏も殺されかけるが、そこに「統括者(プロデューサー)」を名乗る美城物産の今西という男が手を差し伸べる。
今西が集めてきた4人の殺し屋――京都の殺し名の家系に生まれた塩見周子、日仏傭兵夫妻の娘宮本フレデリカ、元麻薬カルテルの調合屋でFBIから追われる一ノ瀬志希、カリスマJK暗殺者城ヶ崎美嘉とともに、奏は復讐の狼煙をあげる。


外務省の荒事担当、防衛省の特殊部隊、警察庁の秘匿部隊、財前グループの私設部隊、CIA、そして伊弉冉機関といった様々な勢力が、東京を舞台にそれぞれの思惑をもって相争いあう。
最終的には、高垣楓がラスボスっぽい(この作品は、最終話から始まっていて、どういう結末を迎えるかが明かされたのち、第1話に戻って始まるという構成をとっている)のだが、まだ全然そこには到達しそうにない感じ
『(1+2+3)』は、ラブライカ編が中心で、フレちゃんvsアーニャの格闘戦がクライマックスという感じなんだけど、
逆に言うと、(奏はともかくとして)まだ主人公の5人組のうち、フレちゃんの過去が明かされただけで、『vol.3.5』を見る感じ、次が財前グループvs志希編で、周子と美嘉の話はまだ全然出てきていない


フレちゃん、めちゃくちゃよいです
しぶりんが、殺し屋殺し専門の殺し屋なのも、とても似合う
なお、この世界では、〈亡霊(スプーク)〉三船美優、〈鏡(ザ・ミラー)〉白坂小梅、〈白鳥(スワン)〉芹沢あさひ、〈鴉(クロウ)〉渋谷凛が、決して出会ってはいけない殺し屋、らしいです
三船美優さん、まだ本格的な戦闘シーンはないけど、とにかくヤバいヤバいというのは言われ続けている
ちなみに、vol.3.5では、黒埼ちとせと白雪千夜、砂塚あきらが登場、芹沢あさひも名前だけ言及あり


デレマスのアイドルが、『デストロ246』のノリで暴れまくる話ということでおおよそ間違いなく、銃、格闘技、特殊部隊などの用語が乱れ飛ぶ小説が好きなら、めちゃくちゃ楽しい