近未来科学冒険活劇を描こう

土日月の三連休は、大学のサークルで発行する冊子の編集作業でした。
怠惰な自分は、今号に原稿を提出しませんでした。
が、そのことに対して、後悔と反省をしています。
一年生ばっかに書かせてどうする、というのもあるにはあるわけですが、それ以上にみんなが書いているところを見ていると自分も書きたくなってしまって。
合評で、編集で、意見され朱入れされ、それを必死になって直していく、というのはそれはもう苦行には違いないわけですが、しかし着実に自分の文章がよくなっていく様はこの上ない快感だったりもするわけですよね。
というわけで、何かしらの文章を書きたい、とかサークルで作業していると思ったりします。


と思ったところで、何も書くものが思いつかないスランプに長いこと陥っていてなかなかままならないんですが。
編集作業の中日に「深夜神」*1が降りてきて、何かを書き殴っていました。

第六大陸』、ギートステイトジャイアントロボPerfumeという流れの中で、自分の中に今、フィクションにおける「未来」像というものへの興味が膨らみ始めている。
http://d.hatena.ne.jp/sakstyle/20060919/1158683432

とかいうことも踏まえつつ、近年稀にみる創作活動をしましたが、果たしてこの勢いが今後も続くかどうかは自分でも全く心許ない限りです。


で、とりあえず一部分を公開してみることにしました。
まだ、タイトルもないし、章もない、ほんとに単なる断片ですが。
ここをクリック!
今考えている大まかなストーリーは、とある研究所の若き研究員山崎桂司が、謎の組織に追われてる(超能力か何かを持ってる)少女と共に謎の組織と戦う、という、まんま、LostMythWar*2
しかしそれは何というか、原点回帰なんです、きっと。
というか、自分にとって一番書きやすいものなんでしょう、きっと。
閑話休題
今回、公開する一部分は、主人公がお仕事(つまり研究)しているシーン。
とりあえず、「未来」なのでサイバースペース
かつ、実際の作業内容とは異なる作業をしている。
というのは、研究シーンなんて描くことができないし、無理して描いてもつまらなさそうだから、というのが理由ですが、まあ未来っぽいし。
さらに、この中で少女と出会うことにしよう、と考えた。
最初のメモには、「Socialnetowork?」とか書いてあるんですが、一人で仕事しているんじゃなくて、複数人数がネットを介して作業していることにしよう、と。少女はそのネットにアクセスしてきて出会うわけです。
この二つが、今回公開した断片の全ての要素です。


さて、何故未完成品の一部分だけを切り取ってわざわざ公開したのか。
これが何というか、実にギートステイトと似ていることに気付いたからです。
あるギートの一日(ギートステイト制作日誌)
ここで描かれる、「ゲームプレイ・ワーキング」という奴です。
正直、これを読んだときは「ゲームプレイ・ワーキング」というのが一体何のことなのかさっぱり分かりませんでした。はてブやコメント欄を見ると、ほとんどの人がそこに注目しているんですが。
しかし
2045年のGoogle(ギートステイト制作日誌)
2045年のGoogle(COBOL技術者の憂鬱)
を読んで、さらに
GoogleImageLabeler*3
をやってみて、
何となく分かってきました。
そして、このGoogleImageLabelerは、自分が書いた部分と何かしら似ているなあ、とか思ったわけです。
直接の因果関係はありません。自分がこの部分を書いたのは18日の早朝なのに対して、このエントリを読んだのはついさっきですから。
そういうわけで、似てない部分も随分多い。
Web2.0と新しいフォード主義
2045年のGoogle、そして2045年のぼくたち(ひとり暮らしアーカイブス)
にあるように、このゲームプレイ・ワーキングは、単純労働、低賃金労働なわけです。
それに対して、今僕が書こうとしている小説(タイトルが未定なのはほんと不便)の主人公山崎は、莫大な計算機リソースを利用できるエリート研究員という設定です。書きながら考えていたのは、むしろトレーダーでした。瞬間的な判断力を要するために、年齢制限が設けられてる、とかいうアレです。


最後に、みなさんお気づきでしょうが
この少女が、山崎に対して「次は地上戦でしょ」ってけしかけるのです。

*1:編集中日の深夜にそういう名前の神や電波が作業部屋の至る所にご降臨なさってました。八百万の神々が僕らのことを見守っているのだと思いました。それは「受信」というには簡易にすぎるかもしれないが、ちょっとの徹夜とアルコールでできる少しだけ高尚な「深夜のぐだぐた」をしてみるのもいいかもしれない

*2:今現在、ネット上で公開されている自分の小説の中で最も古い作品。かつ、自分が今まで書いた中で最も長い作品。正直もう読み返すのはおろか、そのタイトルを口にすることすら恥ずかしいが、一方でひたすら書きたいことだけを書きまくった点では自分史上最高の作品かもしれない。

*3:日本語解説はGIGAZINE参照