2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

モーグルW杯田沢湖大会、ムジェーヴ大会

オリンピック後、W杯をチェックしそこねていたら、いつのまにかシーズンが終わってしまった。 この間、田沢湖でシングルとデュアルが、ムジェーヴでデュアルが行われた (スイスのAiroloはキャンセル) 田沢湖では、堀島がシングル、デュアルともに優勝 最終…

三中信宏『思考の体系学』

サブタイトルは「分類と系統から見たダイアグラム論」 分類や系統を視覚的に表現するために用いられるダイアグラム、本書では特に系統樹に関して、その数学的な基礎と存在論的な基礎を示していく本 三中信宏『系統樹思考の世界』 - logical cypher scapeや三…

『シェイプ・オブ・ウォーター』

デル・トロ監督最新作は、話すことのできない女性と半魚人の話である、という情報だけ知ったあとは、なるべく情報を入れずに(意図的に見ないようにしていた部分もあるが、あまりチェックしてる時間もなかったというのもある)行った。 なので実は、アカデミ…

『日経サイエンス2018年4月号』

日経サイエンス2018年4月号出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2018/02/24メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る量子コンピュータの記事、ちらっと眺めたけど結局読んでない 表紙のやつ、かっこいいよね 意識の有無を見分けるテスト C. …

日大哲学WS「美的経験、再考!」

金曜日に行われていたワークショップだが、自分は行くことができなかった。 しかし、提題者の方々がみな配布資料をアップしてくださっていたので、それらを読んだ。 いずれも、日常的なことと関わるようなことを検討していて、美学の面白さが出ていると思う…

大平英樹「予測的符号化・内受容感覚・感情」

予測コーディング理論を感情もふくめて脳の統一モデルとして考える論文 https://www.jstage.jst.go.jp/article/ems/3/1/3_ES3-0002/_pdf predictive codingに関連したいくつかの疑問 - 蒼龍のタワゴト-評論、哲学、認知科学-で紹介されていた。 予測コーディ…

更科功『絶滅の人類史―なぜ「私たち」が生き延びたのか』

人類700万年の進化史について書かれた本 読む前は、ホモ属の話だと思っていたが、サヘラントロプスから始まっていた。まあ、分量的には、ホモ属の話が多いけど。 最近は、人類史関係の新発見も色々とあって、断片的には色々と読んだりしているのだけど、全体…

マイケル・ワイスバーグ『科学とモデル――シミュレーションの哲学入門』(松王政浩 訳)

科学におけるモデルとは何か、ということについての科学哲学の本。 モデルの分類、モデルとは何であるのか、モデリング行為とはどのようなことをしているのか、といったことが主に論じられている。 具体例が豊富で、科学者が実際に何をやっているのかという…

ケン・リュウ『紙の動物園』

ケン・リュウについてようやく読めた。 すでに高い評価を得ているとおり、全般的に面白い短編集で、個人的にも面白かったものはあるのだが、一方で、表題作である「紙の動物園」や「もののあはれ」はあまりあわなかった(なお、分冊された文庫ではなく単行本…

ウィル・ワイルズ『時間のないホテル』

原著タイトルは"THE WAY INN” その名の通り、世界最大級のホテルチェーン「ウェイ・イン」を舞台にした物語 映画で見てみたい作品かもしれない、と読みながら思った。 いわゆるSFというよりは、どちらかといえば、世にも奇妙なテイストな感じから始まって、…

Bence Nanay ”Threefoldness"

Threefoldness | SpringerLink Nanayによる、「二面性」でなくて「三面性」だという論文 二面性が、絵の表面と描かれているものの二面だが、 絵の表面、絵の表面によってエンコードされる三次元のもの、描かれているものの3つだ、と。 間に1つかますことで…

スティーブン・ミルハウザー『三つの小さな王国』

ミルハウザーの中編小説集(3本の作品を収録) 11月頃から1月頃にかけて、アニメ関係の本を読んでいたら、細馬宏通『ミッキーはなぜ口笛を吹くのか』 - logical cypher scapeで、本書収録の「J・フランクリン・ペインの小さな王国」がウィンザー・マッケイを…