グレゴリイ・ベンフォード『大いなる天上の河』

@migiさんから『BLAME!』の元ネタだよと貸してもらった。
主人公がキリーン!
でもって、ヒロインがシボ!
ニアルティとかサナカンとかも出てきて*1、テンション上がる
舞台は、どっかの惑星なのでBLAME!とは違うけれど、電基漁師の生活と雰囲気は似ている気がする。
こっちの人間は、メカから逃れる放浪生活をしているのだけど。
人体を改造して電磁波を見たり匂いをかげるようになっていたり*2、かつての技術の多くが忘却されていたり、なるほど弐瓶世界観の元ネタだなあと思うと楽しかった。
繰り返される、異質なものは異質であるということを忘れるなという警句がなんかいい。メカに感情移入しちゃいけないというメッセージ。
メカの中に人間を捕まえて、アートにしちゃう奴が出てくる。かなり不気味なオブジェにされちゃうんだけど、そいつが他のメカから守ってくれる。
キリーンが、昔の人類が残した宇宙船に乗って脱出して終わり。
アスペクトとかフェイスとかのキャラクターも面白かった。

*1:サナカンは一回だけだったけど

*2:思考の匂いがするっていう表現が出てくるのだけど、BLAME!にも出てた