2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ケイティ・サレン/エリック・ジマーマン『ルールズ・オブ・プレイ(上)』山本貴光訳

ゲームデザインについての理論書。 この本は、まず第一には、ゲーム制作者向けの指南書であるが、ほどよく抽象的・理論的に書かれており、ゲームについて考えたり批評したりという人にも使えるようになっている。 ゲーム制作もゲーム批評もしないよって人に…

月村了衛『機龍警察』

月村了衛『機龍警察 自爆条項』 - logical cypher scapeの1作目。 これはやっぱり1作目から読んだ方がいいと思うよww 2作目から読んでも問題ないといえば問題ないけど しかし、あえて言うならば、キャラクターの雰囲気が1作目と2作目で異なって感じら…

月村了衛『機龍警察 自爆条項』

機甲兵装というパワードスーツみたいな兵器がテロに使われるようになった近未来、対機甲兵装テロのために新設された警視庁特捜部の話。 シリーズ2作目なのだが、ネット上のどこかで誰かが、「これから読む人は自爆条項から読むのがいいかも」みたいなことを…

『ART TRACE PRESS 01』

特集ジャクソン・ポロック ポロック展行く前の予習ってことで読んでみた。あと、美術批評って全然知らないので、その勉強も。 松浦寿夫と林道郎の責任編集で作られた批評誌の創刊号。 唯一にして多数のポロック 松浦寿夫×林道郎 責任編集2人による対談。 対…

パオロ・バチガルピ『第六ポンプ』

バチガルピ作品の特長は描かれる世界や物語の空気感。一つには、舞台となっている世界の風土的な意味での空気、もう一つには、物語の展開から醸し出される雰囲気という意味での空気。 後者についていうと、以前上田早友里が『ねじきまき少女』をノワールと称…

『Newton2012年4月号』

久しぶりにNewton読んだ。目当ての記事は「書き換えられる「不確定性原理」」。小澤の不等式の解説記事。 「誤差」と「ゆらぎ」の違いが重要らしい。ハイゼンベルクの不等式は「誤差」についての式。小澤の不等式はそこに「ゆらぎ」についての項を加えている…