『ラブ、デス&ロボット』シーズン2・シーズン4一部

他の作品見るためにネトフリ入り直したら、シーズン4が配信されていたので見ることにした。
あと、見ていなかったシーズン2も
ただ、このシリーズ、シーズン2以降はわりと評判が芳しくなく、一部の作品だけ見た

『ラブ、デス&ロボット』 - logical cypher scape2
『ラブ、デス&ロボット』シーズン3 - logical cypher scape2

シーズン4

  • 「スパイダー・ローズ」

原作はブルース・スターリング『蝉の女王』(小川隆・訳) - logical cypher scape2
確かにこんな話だったなあと思いつつ、こんなに湿っぽい話だったか、とも思った。ローズがずっと殺された夫の復讐に燃えている。あと、ペットに対してもかなり感情移入している感じ。

  • 「400番街のボーイズ」

うーん……なんだあの謎ビーム

舞台はエウロパの軌道上。人類はなんか宇宙で貴族政みたいなことやってる。エウロパ当主の結婚式で、奴隷(?)のバトルロイヤルみたないことやって、それを観戦している。
奴隷側はみな有色人種で男女混合。中国系っぽい女性が主人公。それを観戦している貴族たちはみな白人っぽい。なんか仮面つけてる。
で、最初はトリケラトプスの群れが出てきて、そいつらが疾走してくる中、トリケラトプスの背中に乗って、殺し合う。
主人公が最後まで生き残ると、ティラノサウルスが出てきて、これと戦う。主人公はトリケラトプスをうまく使って戦うが、そのトリケラトプスが倒されてしまう。
最後の最後で、ティラサウルスを使って、観戦してる新郎新婦へ一矢報いる。
これはなんていうか『ラブ、デス&ロボット』感あって、スプラッタな見応えはあった。

シーズン2

  • 「氷」

これ、「400番街のボーイズ」と制作同じとこだな。絵柄が同じ。
そして、こっちは面白かった。
今回、事前にネットのレビュー見ながら、評判なども加味しながら見るかどうか決めていったのだけど、これはわりと評判通り、よかったなと思う(実は「400番街のボーイズ」も評価しているレビューを見かけたのだが、そちらはいまいちだった)。
どちらも、ある種の不良ものという点では共通しているかもしれない。
「氷」は、極寒の惑星を舞台にしており、住民は地球からの開拓民。みな「改造」を受けているが、主人公だけは未改造のままで引きこもり状態。しかし、弟とその友人達についていって、クジラを見に行く。で、これが、クジラが氷を割ってジャンプしてくる前に走って逃げる、という度胸試しになっている。主人公は、仲間入りを果たすことができた、という話。

  • 「ポップ隊」

バチガルピ原作の奴。高層建築の都市、下層は貧しく荒れ果て、上層は華美。それから、完全に荒廃したエリアのボロ家とか、ビジュアルわりとよかった。
なんかすげー暗い話だったよなと思って身構えてたけど、たぶん「小さな供物」と混ざってた。いや、この話も暗い話には違いないんだけど。

  • 「荒野のスノー」

荒野が広がる惑星。スノーという男には賞金がかけられている。すごい回復能力があって事実上の不死者。その能力を得たいという者たちによって狙われている。ある時、謎の若い女性に助けられ、彼女はスノーと同行したいという。
ぶっきらぼうで妻に先立たれながらも1人でマッチョに生きている中高年男性が、命を狙われる危機を切り抜けて、若い女と結ばれる話、とまとめてしまうと、まあしょうもない話ではある。

  • 「おぼれた巨人」

これはバラード原作らしい。海岸に、巨人の死体が打ち上げられる。まるでクジラの死体が打ち上げられるがごとく。主人公がそれを数日おきに見に行って、それに対する感想がモノローグで語られていく。
主人公は研究者らしいが、巨人の死体を調査している気配もなく、ただただ詩的な感想をモノローグしているだけなので、何の研究者なのかよくわからないし、そもそも本当に研究者なのかも謎なのだが、そこを気にしなければ面白い。
最初は人々が好奇心で集まってくる。次第に大人は来なくなり子どもの遊び場だったり若者が
1人になるための場所に。一方、死体は少しずつ確実に切断処理されていく。
最後、巨人の死体はなくなるが、その部分はあちこちに。店の看板代わりに骨が置いてあったり、ペニスが見世物になっていたり。


シーズン1の作品をいくつか見返してみたんだけど、やはりシーズン1が一番面白かった気はする