天冥の標9・10

というわけで読み終わりました


最後はシリーズの集大成なわけだけども、各巻ごとに異なる顔を見せてきた本シリーズは最終巻でもやはりそうで、これまでになくスペオペ
無数の地球外知的生命体種族が現れ、意味不明なスケールの宇宙艦隊戦をやり始める
ポッと出の奴らの話じゃなくて、メニーメニーシープ側の人たちの話読みたいんですけど、とも思うのだが、太陽系人類以外の種族の話も面白いのでズルい


救世群と千茅が月面に初めて行ったエピソードがグッとくる
で、青葉のエピソードで閉められるわけだが
いつか終わりがくるよという青葉の夫のセリフに対して、読者はまさにその終わりを見届けたので、そうだよ、そうなんだよと思う一方で、800年後だけどか……ともなるが、しかし、その800年かかったとしても、というのを描けるのが SFだよねーとも思う
あと、ノルルスカインのこと考えると、800年なんて一瞬だしな


アクリラがダダーになるとは思わんかった


ブラックチェンバーの重力が増したのって、ドロテアの人工重力と説明されてるけど、徐々に増えていったのと、アイネイアやユレインが計算して原因を推測していたあたりは、セレスが加速したからだと思ってたんだけど、どうなんだろう
(まあセレスの加速もドロテアによるものではあるが)


《天冥の標》合本版

《天冥の標》合本版