2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

今月読んだ雑誌

sakstyle: 『ユリイカ』、太宰・坂口特集だったけど、それらはすっとばして、井上明人による小島秀夫インタビューだけ読む。 http://twitter.com/sakstyle/statuses/902632325 sakstyle: 戦争とゲームの話。ゲームの制作現場の規模の話。ゲームと映画の話。 …

高橋昌一郎『理性の限界』

本書では、「理性の限界」と銘打った架空のシンポジウムが開催されている。 そこでは、大きく分けて3つのテーマについて話されている。 すなわち、「選択の限界(アロウの不可能性定理など)」「科学の限界(ハイゼンベルクの不確定性原理など)」「知識の…

加藤幹郎『映画館と観客の文化史』

映画は一体どのようにして見られてきたのか、ということについての歴史的変遷を追った本。 映画を見る、と一言で言っても、それには様々な様態がある。シネマ・コンプレックスで見るのか、DVDを借りてきてホームシアターで見るのか、ネットで落としてきてPC…

哲学者を萌え擬人化しよう!

昨日の深夜、twitter上で批評理論や哲学者を萌え擬人化する祭りが勃発した。 様々な人を巻き込んで、混沌のうちに拡大を続けたその祭りの様子は、既にたんぶってあるので、以下よりご覧あれ。 批評・哲学の萌え擬人化 140ポストもあって、クソ長いけど。 …

イアン・ハッキング『表現と介入』

科学的実在論を扱った、科学哲学の本。 タイトルにあるとおり、本書は大きく分けて、表現についてと介入について扱っている。 この場合、表現というのは、科学の理論のことであり、介入というのは、実験や観察や測定のことである。 従来、哲学者があまり注目…

大塚英志+東浩紀『リアルのゆくえ』

2001年*1、2002年*2、2007年*3、2008年*4の対談を収録した本。 一晩で一気に読んで、地味に感動してしまった。 深夜に読んだので、そういう感情回路がブーストされていたせいかもしれないが。 第三章だけは、僕は初出の方でも読んでいて、こ…

『ファウストVol.7』

うーん、まあだらだらと感想を書くか。 今回のファウストの読むべき場所というのは、中国特集だと思う。 逆に言えば、中国特集以外は……、ということになる。ファウストに掲載されている作家陣とかが好きな人ならともかく、今更、ファウスト7とかどうなのよ…

表題作は読んだが、それ以外の部分を読んでいなかったので、エントリにしそこねた本

タイトル通り。 エントリに起こす気はもうないので、タイトルだけ並べる。暴力批判論 他十篇 (岩波文庫―ベンヤミンの仕事)作者: ヴァルターベンヤミン,野村修出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1994/03/16メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 50回この商品を…

「わたし」とは何か

順列都市、パーフィット、人格の同一性(らいたーずのーと) 順列都市、パーフィット、恐怖の在り処(らいたーずのーと) 以上のエントリに加え、さらにその後も、SuzuTamakiとtwitter上で話したことを踏まえつつ、概念の整理としてエントリを起こす。 この…

宇野常寛『ゼロ年代の想像力』

まず全体的な感想としては、面白かったし、方向性としても納得というか共感した。 しかし、読みながら、色々と批判したくなってくるのは何故なんだろうか。 とりあえず、以下、この本のまとめと読みながら思った事を書いていくつもりだが、その中には「ここ…

『スカイ・クロラ』『崖の上のポニョ』

この夏話題の映画を一気に見てきたよ! 『スカイ・クロラ』は燃え萌え映画 『崖の上のポニョ』はあまりに意味不明で怖い という一言で、自分の感想はほとんど言い尽くされている。 この二本をまとめて評するのであれば、 宮崎・押井の両巨匠が「俺の考えるセ…

ガルシア=マルケス『エレンディラ』

『百年の孤独』のあとに書かれた短編集。 裏表紙には「“大人のための残酷な童話”として書かれたといわれる」とあるが、確かにそのような雰囲気を持った作品である。 各編のタイトルが、どれもなかなかかっこいいと思う。 大きな翼のある、ひどく年取った男 …